こんにちは。気功師の佐伯です。
ジョッシュ・ウェイツキンという方をご存じでしょうか。
10代の頃はチェスの世界で活躍し、神童と呼ばれた人です。
そして20代の頃に武術の世界に身を置き、太極拳の世界大会で覇者となった人物でもあります。
チェスに限らず盤上遊戯の世界は深い深い思考空間での戦いを感じさせてくれます。
その世界から武術の世界に転身するというのは想像しにくいでしょう。
この本には、彼がチェスの世界で磨いた[学習のプロセス]を、武術の習得に応用した極意がまとめられています。
メルマガの方では何度か取り上げましたが、こちらでも部分的に引用しつつ解説していきます。
さて、ジョッシュいわく、学習のプロセスにはこんなルートがあると言います。
(引用:本文11ページより)
学習プロセスを分析すると、論理が吸収され、根付き、忘れられる、という一つのパターンを見ることができる。
(終了)
これをジョッシュは、数を忘れるための数、型を忘れるための型と呼んでいます。
数を忘れるための数とはどういう意味なのでしょう?
僕らは幼いころに「1」などの数の概念を学んだはずです。
そして今では、その数の概念がどういうものだったかを頑張って思い出さなくても、今日のコンビニでの買い物の金銭の計算ができています。
思考に根付いたことは、意識せずともできるようになるという意味ですね。
また、プロフェッショナルがビギナー向けの専門書を書くとき、自分の思考を分解することになる。
そこで初めて、自分が無意識のうちにやっていたことが数多くあることに気付く。
といった旨のことも書き残してくれています。
チェスを長く趣味にしている人ならルールからゲームメイク、序盤、中盤、終盤の駒の動かし方など、たくさん説明できることがあるでしょう。
これを気功にも置き換えてみると、特に自分の身の安全を守るための気の使い方については真似をするべきです。
「気を使う」ときに、自分の気を使っている感覚だと身を滅ぼします。
なので、情報や宇宙の気に対してきちんと臨場感を持てるように訓練をするわけです。
しかし、「宇宙の気が~」とのんびり考えてやっていては、身体に染み込んだ行為とは呼べません。
自分の気功に根差したアイデアではないということです。
「身に付ける」と字のごとく、気功も解体して分解して細々と学ぶと良いと思います。
一度覚えてしまえば、思い出そうと頑張りながらトライするという苦しいやり方ではなくなります。
どうすれば…という疑問に答えるならば、ていねいにすくい取るように学ぶというほかありません。
ジョッシュ自身がチェスから武術に移ったとき、チェスの達人ではあったかもしれませんが武術の素人だったのです。
しかし、彼にはチェスの世界で培った「学び方」という財産があり、その知的な財を応用して武術に活かしていきました。
そんな過程が本書を通じて触れることができます。
とても良い本ですので、今後気功を学ぶようであれば必読書として確保しておいてください!
(紙の本が手に入りにくい場合は電子もあります(^▽^)/)
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