最近の僕のブログは骨と筋の話ばかりで、まるで病院での会話みたいだから話題を少し変えてみよう
日本のバイクメーカーが世界を席巻した1980年代、ケニーやエディ、フレディ、ケビン、ウェイン、ワインなどなどスターライダーが出現し
もしかしたら記憶違いかもしれないけど、ガチのライダーはチャンピオンやセパハン、フルカウルのレーサーに憧れ、僕はセパハンにしてぶっ飛んでいた
当時は「セパハンもカウルも危ない」という理由で取り締まりも厳しかったが、そうこうしているうちに、レースブームに呼応して、セパハン・フルカウルのレーサーレプリカが発売され大ヒット。みんな街道レーサー気取りだった (あの"危ない"という警察庁の理屈はいとも簡単に覆ったのは何だったんだ…と思いましたよ)
みんな少なからずオートバイレースに関心があり、WGPでなくとも「鈴鹿8耐」に熱中した、ハズで、オンロードでなくともモトクロスレース、或いはパリダカや冒険ライダーに憧れたハズだ
バブル崩壊と共に2000年代にブームは去り、業界も元気が無くなった。オートバイやライダーにとって、恐らく2000年~2015年辺り?までが暗黒期ではなかったろうか
「大型二輪は危ない」と規制をかけていた免許制度が外圧により、1996年に教習所で取れるようになっても、全体としての伸びには影響しなかったようだ (あの"危ない"という理屈はまたも、いとも簡単に覆った)
大型二輪教習所解禁は丁度バブル崩壊期と重なり、タイミングが悪すぎたのね。その後に就職氷河期が訪れ、NYのテロやリーマン・ショック、バイクどころじゃなかったし
定量的に見ると、どん底は2017~2018年辺りなのかな? どうも色々な情報を総合すると、2019年辺りからリターンライダー増加が顕著になってきたみたい
50代と女子は通期でほぼ右高上りと元気。それがリターンと男子にも波及して、ここに来てまたプチバイクブームが到来。老いも若きも、男も女も、猫も杓子もライダー時代
それでもイマニ盛り上がらないオートバイレースは、なんでやろうね
たぶんだけど、ライダーの多様性かな。1980年~のバイク界を牽引していたのは間違いなく10代、主は20代の 男 であった
それが今では年齢層も幅広くバラけ(主に高くブレてるけど)、女性も比較にならんほど増え、夫婦、親子、恋人たちのライダーも増え、ライダーというのがファッション化され
男だけに与えられた楽しみ ではなくなったのだろうね
バイクの楽しみ方、の関わり方が変ってきて、興味・情熱のベクトルが違うのだろう。みんなでワイワイ、SNSで自己表現とか
速く走りたい、レーサーの様に走りたい、とかは廃れて、だからなのかな…
かくいう僕も荷物満載で野営に行く、山登りの足にする、コーナーなんて攻めないで景色を楽しみながら走る、なんて変わっだけどね
でも、振り返ってみると、当時の10代、20代の男の若者たちによるバイクブームは、世界的にも稀なムーブメントだったのかもね