買っちまいました〜 大山スペシャル もう一回くらい雪が降らないかな~
袋すらカッコイイこれの最大の決め手は軽さと小ささ、と〜
チェーンスパイクは 一年中使える!
後述しますが「雪道しか使えないよね?」と言うのは単なる先入観でした
大山はこんなバラエティーに富んだ路面が故に雪が降ったら
軽アイゼン系のスパイク6かチェーンスパイク系か悩んだが、先日モンベルの姉さんに尋ねたら
「大山だけを考えたら、スパイク6だと石段とか岩で滑ると思うから、チェーンスパイクが良いですね」とアドバイス
爪のデカい軽アイゼンだと滑るし木道を傷つけない為にも外さないとね
ラチェットが便利な軽アイゼンはやっぱ重いね。デカい爪が効くから急登が続く雪・アイスバーンでは良いが、デカい爪が故に階段とか平坦な路面はやや苦手
それに雪面に爪が食い込むから歩きにくい、慣れがいる、歩くのに脚力が必要でザック・・・ザックと力強く歩かないといけない。これが下りではザクッと食い込み急停止、すると足と膝への負担が増すらしい
その点スチェーンスパイクは、爪が小・短いのでザクザク歩ける。「爪が短いため雪面から地面や岩などが露出していても比較的歩きやすい」とされている。真価は下りで、アイゼンまでは食い込まないから足・膝に優しい。これ、凄く大事
色々と考えた末にブラックダイヤモンドの「Access Spike Traction Device」にしましたが、このサイトが参考になりました (トラクションディバイスとは訳すと駆動装置)
チェーンスパイクでは急登の雪面・アイスバーンは上れないが、僕の歩行想定は画像左の傾斜20度、短距離なら最大30度~程度を想定で、画像右までは想定していない
購入にあたり「常用できる物なら多少高くてもいいけど、年に1度?2度?使うか使わないか分からないチェーンスパイクに大金はな…」と思っていたら
チェーンスパイクって一年中使うことができる!
目から鱗でした。夏場のスクランブリング(崖登り。手を使って急な岩場を駆け登る山行スタイルのこと)にも使用できると書いてある。釣りの人も足場が悪い所では使うみたいだし、森林フィールドのサバげーに使用したりも (しないけど)
トレッカーの人によれば、細かい小砂利道やゴロゴロとした火山礫、落ち葉で覆われた道、要するにグリップが良くない道の全てにチェーンスパイクが使えるそうです
なら多少高くとも納得のが欲しくなってきた
ブラックダイヤモンドを早速、試してみました。アスファルトは如何にもソールにチェーンを付けてるゴツゴツした感じ。芝生や土の上は普段の感覚とさほど変わらないですね
試しにスノースパイク無しでは半分くらいの所で滑って断念したここは、下りは滑って無理だったけど、スパイク有りだとスイスイ上がりスイスイ下れます。枯葉地帯をトラバースも、滑る網々もグリップします。軽いのでこれからはお守りに携帯する事にします
サイズ感:モンベルで試した時のチェーンスパイクもLだと脱着は楽だけど微妙に大きくチェーンがやや余りズレる。Мだと脱着はちとやり辛いがピッタリでチェーンは張ってズレないから、ブラックダイヤモンドのもМがジャストサイズ
ハーネス(バンド)がピッタリすぎで切れないか? 最初は躊躇しますが思い切りが大事。グイグイ引っ張りはめる。そのうちに伸びで来るらしいし。ポイントは黒ベルトがヒールにかからないか、です
大山に登る時はバイクなんで、バイクブーツに合わせたサイズにしました
ここからは製品選択の参考です
チェーンスパイクの形やパーツ構成はどのメーカーのもほぼ同じ。ハーネスの厚みとか耐久性とか走破性の定量化された比較データは無いが、アマゾンなんかの中国メーカーのはチェーン自体も切れるとか、ハーネスのアイレットの補強が無いので、ゴム部を引っ張ると丸で囲った所が切れるらしい (左上:中国製、右上:ブラックダイヤモンド、左下:モンベル、右下:スノーライン)
熟考した選抜がモンベル、ブラックダイヤモンド、スノーラインの3メーカーなのですが、奇しくもこの3個を評価しているサイトがありましたので載せておきます (イタリア発のアウトドアブランド「CAMP」までは調べませんでした)
爪が大きいモデルが重量が嵩みますが、それだけグリップ力に優れています。爪の数はブラックダイヤモンドが14個、モンベルは10個だが、アイゼンと違いチェーンスパイクの爪は多ければよりグリップするものでは無いらしい。大きさ形状も若干違うしね。有名メーカーのなら大差は差はないらしい
番外はこれ。チェーンスパイクと軽アイゼンの中間みたいなものがある。爪がデカくかなりの雪でも大丈夫と言われている「CAMP アイマスターR」但し、片方で239gもある
試着したモンベルのチェーンスパイクは安心安全、信頼のブランドなんですが…なんつーか、モンベル製品って全般に言えるが、所有する喜びに欠けるんだな、地味
「スノーライン チェーンセンプロ」は定評もあり価格もモンベルと同等。モンベルは被るから嫌な人向けなのかな、それ以外に特にこれにする理由もないか【韓国メーカーで、一部のサイトだと「1992 年世界で初めて靴底にチェーンを使ったチェーンアイゼン、チェーンスパイクを開発」とあるが、特許も取っていないようだし、かなり怪しい宣伝文句、てか、スノーラインのサイトにはこれしか書いてないんだけど(笑) 抜粋「we have been recognized by the world as the only chain type crampon called 'Chainsen' through long term research and development.(長年にわたる研究開発により「チェーンセン」と呼ばれる唯一のチェーン式アイゼンとして世界に認められました)」】
Mサイズの重さはモンベルの「チェーンスパイク」が162.5g、スノーラインは165g、CAMPのアイマスターは160gで、ブラックダイヤモンドが125gとかなり軽い
モンベルも軽量の「L.W チェーンスパイク 」119gですが「ゴムが薄いので耐久性は劣ります」とモンベルのお姉さんも言っていたが、確かに透けて見えそうな薄かった【注意書き】本製品は軽量性を重視したL.W(ライトウエイトモデル)です。通常の使用に耐える強度を設定しておりますが、過酷な使用状況や過度な負荷による破損にご注意ください
定価はモンベルが6,600円、ブラックダイヤモンドは12,430円と倍近くするのはモンベルがイカに良心的かわかる
ブラックダイヤモンドが圧倒的に優れている点が1つある。他のメーカーのは全て脱着に多少の慣れが必要なのと、寒い時に手袋を外さないと脱着出来ないが
ブラックダイヤモンドのは装着時に楽なループが付いている。これはかなり脱着にありがたいいヒト工夫で、脱着はこの踵ループが威力発揮。有ると無いとでは大違い
あとはミエと見た目の好み。やっぱり質実剛健のモンベルよりも、名前からしてカッコイイ響きのブラックダイヤモンドなんだな~
一目でブラックダイヤモンドだと分かるロゴが男心をくすぐる
「ブラックダイヤモンドの商品は、市場にあるチェーンスパイクの中でも後発モデルになる」らしく、これは2020年にリリースしたモデルみたいです。ここを見ると製造年月がわかります。これは2021/9(保管中はエラストマーバンドとステンレスチェーンは劣化しない)
後発だからループとか材質とか色々と工夫しているか? はたまた後発だから枯れてない部分が多く不具合も出るのか? そこは神のみぞ知るところですね
お手入れ
壊れにくそうなチェーンスパイクにも寿命はあります。いずれは使い続けているので爪先は丸まってくるし、ハーネスも劣化して切れると思いますが、お手入れはキチンとしましょう
使ったら基本は水洗いでよく乾かす。チェーンも爪もステンレスですが、いずれ錆びますので「防錆スプレーなどするといい」とあります
但し、潤滑・防錆スプレーはシリコン(ハーネスのデュアルデンシティエラストマー)の劣化原因ににもなるそうですから、ハーネスにはかからないようにした方が良いですね
保管はかっこいいスタッフバッグに詰め込んで仕舞いたいところですが、ハーネスに変なクセが付くらしいのでこうします
チェーンスパイクが活躍する場所は雪、氷、土が混ざっている状況なのでドロドロに汚れるでしょうから、そのまま入れるとスタッフバッグも汚れてしまうので、バイクの時はこのまま持って行きましょう
いつもどおり、自分メモなので長々と書きましたけど、早く使いたい
雪よ!フレー!
※デュアル・デンシティ・エラストマーは異なる密度をもつ2種類の素材のエラストマーで一種のシリコンですがシリコンより耐久性は劣るらしい
※エラストマーは高分子化合物(ポリマー)。TPE[サーモプラスチック・エラストマー(Thermoplastic elastomer)]とも表現され、シリコンより製造コストが安く済むそうで、チェーンスパイクに使われるのはほぼ100%TPEのようです
※シリコンにシリコンスプレーは、成分が似ているので、シリコン素材に油分が染み込み、劣化を早めるらしいのでダメらしいです
参考画像。Black Diamond Access SpikeはМサイズ、靴はガエルネのフーガ 26cmです