杭打ち業界最大大手の三谷セキサンも杭打ちデータの改ざんを明らかにしたようである。
この三谷セキサンもISO9001を取得していない。表面的にはISO9001を取得しているようにも見える。
JAB(日本適合性認定協会)のホームページで調べてみると、一般財団法人 日本建築センター システム審査部(BCJ-SAR)で取得していることがわかる。しかし適用範囲を見ると、コンクリートパイル、ポールの設計及び製造(但し、コンクリートパイルの顧客は三谷セキサン 株式会社 パイル営業部門に限定される)となっている。
パイル・ポールの設計及び製造だけで、肝心な工事そのものには、適用していないのである。
三谷セキサンのホームページの「内部統制システムに関する基本方針」では、
⑥株式会社並びにその親会社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を
確保するための体制
(1)取締役は、グループ会社において、法令違反その他コンプライアンスに関する重要な事項を
発見した場合には、監査役に報告するものとする。
(2)子会社が当社からの経営管理、経営指導内容が法令に違反し、その他コンプライアンス上
問題があると認めた場合には、内部監査室に報告するものとする。
内部監査室は直ちに監査役に報告を行うと共に、意見を述べることができるものとする。
監査役は意見を述べるとともに、改善策の策定を求めることができるものとする。
という文言があるが、グループ企業での内部監査であり、第三者による監査は全くないシステムとなっている。
この会社の内容を見ると、意図的にISO9001の取得をしていないと言われても仕方があるまい。
工事に関係のない部門だけISOを取得し、さも企業全体が取得しているように思わせる。そして、内部統制を行っているように思わせる内容。
子会社の者が親会社に物申すことが出来なのは、百も承知の事である。
自分たちの都合の良いように表面だけを繕った、会社全体の偽装と言われても仕方あるまい。
この三谷セキサンと言う会社、この会社もやっぱりと言わざるを得ない。
日本の建設業界のあり方をもう一度、検討する必要があるのではないだろうか。
国土交通省のリーダーシップが問われても仕方あるまい。
ISOを入札の条件から外した時点で、その対策が取られていなかった点に問題ありである。
この国の建設業のモラルが問われても仕方あるまい。
中国や韓国の問題を論うマスコミも日本も同じようにモラルを失っている民族に警鐘を発する必要があるのではあるまいか。