カンロとISO9001 | 京都府の建設業に必須のISO わずか3ヶ月で取得可能!ライトロード規格

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菓子メーカーの「カンロ」は、製造した「あめ」にゴム片が混入していたとして、3種類の商品およそ80万袋を自主的に回収すると発表しました。
ゴム片が混入というのもおかし(お菓子)なものである。
食品を扱っているメーカーが製造機器の点検を怠っていたという事になる。
以前、ある企業でゴム手袋で作業をしていて、ゴムが劣化し、ゴムが剥がれて製品に入ってしまい、そのロット全てを廃棄したという事件があった。
ゴム手袋は、個人で購入して作業するようになっていたため、ゴム手袋の管理が個人任せであったために起きた不適合であった。そこで、ゴム手袋を会社側で支給し、2週間に一度交換し、劣化したゴム手袋を使用しないように対策を打った。これによって、多少の経費はかかるものの、廃棄の金額や回収の金額、信頼という最も大切な事を考えると、安いものである。
ところが、このカンロには、このような仕組みはあるのであろうか?
カンロはISOの14001(環境マネジメントシステム)は取得しているが、ISO9001(品質マネジメントシステム)は取得していない。
何故なのか?
子会社の「ひかり製菓」はISO9001を2006年に取得しているのに、なぜ親会社が取得していないのか?
以前、私は、カンロに営業に言った事があるが、「品質は今のところ、必要ない」との返事であった。
カンロには東京から品質に関する偉い先生が来られて指導をしてもらっているので、必要ないとでも思っていたのか?定かではないが、あれから9年全くISO9001には取り組んでいないようである。
取得するのにどれほどの金額が掛るのか?費用対効果を考えての事かもしれないが、今回のように80万袋の商品を回収し、廃棄する費用、そして何よりも「信頼」を失う事に比べれば、安い物のように感じる。
ISOの取組みを通して社員の自覚と品質に関するアイディアが出てくるのである。
ISOをもし取得していたら、このような事は起こらなかったかも知れない。結果論で話すつもりはないが、ISOを行っていれば、機械のメンテナンス、品質に関する意識が違っていた事は事実であろう。
最近、世間をにぎわせている企業は、ISOを取得していない。旭化成建材、大塚家具、カンロ・・・
何故なのか?
なんでかな?なんでかな?なんでかな? テツ&トモのフレーズが出て来てしまう。
経営者に問題があるのは事実として、社員もISO取得を進めないというのも、これまた「なんでかな?」である。偉い先生方もISOよりも自分の品質管理の方法が優れていると考えているのか?
飯の種として、ISOより自分のやり方が良いので、そうするように進言しているのか?
もし、そうだとしたら、それは大きな間違いである。では、結果の責任をどう取るのか。偉い先生は、決して責任は取らずに、責任を転嫁してしまう。
企業にとっては、大きな迷惑である。でも、これが日本で行われている経営なのである。
経営者はもう少し、考えた方が良いように思う。
ISO9001を甘く見ている経営者の皆さん、大きな報いを刈り取る結果になるでしょう。
遅かれ、早かれ必ずそれは来ます。