東洋ゴム工業の隠ぺい問題が、またもや出てきた。
この会社の体質が根深い物である事が分かる。ピンチをチャンスに変えることなく、ドツボにはまってゆくばかり。
この企業もまた、ISO9001を取得していない。環境のISO14001は取得しているものの、品質をどうして取っていないのか?
このような企業が取得していない方が不思議なくらいである。
なんでかな?なんでかな?なんでかな?である。
子会社の東洋ゴム加工品㈱もISO9001を取得していない。
日本の品質は世界一と自負しておられる経営者の皆さん、世界一は隠ぺいやデータの改ざんによって成り立っている事を忘れてはなるまい。
ISOの審査によって暴かれる事が怖くてISO9001の取得を行っていないのだろうか。
旭化成建材、カンロ、東洋ゴム工業・・・本当にどうしようもない企業ばかりである。
ISOの是正処置を理解していれば、このような事は防げるはずである。
是正処置とは、不適合の原因を取り去る処置である。
同じ事を何度も行っているという事は、原因追究が中途半端で、解決策に至っていなという事なのである。
これほどまでに、問題を起こした企業がISOを取得していないのか?
企業体質として終わらせてはなるまい。
ISOは企業改善のツールであり、投資なのである。
直ぐに成果が表れるかと言えば、それは難しい事である。1年から2年は必要だ。
目先の事ばかり、言いかえれば利益追求だけを行っている企業にとって、ISOは無駄な投資と映る事だろう。
しかし、ISOを将来の投資と考え、社員教育や力量のアップ、社員の生甲斐や喜びと結び付けるなら、ISOは企業にとって戦略型の投資となるのである。
私は、ISOのコンサルタントを通して、企業が代わるのを見てきました。
事務所に入っても挨拶がろくに出来なかった会社が、認証取得する頃には、大きな声で、「いらっしゃいませ!」と全員が言えるようになる。通路に部品や資材が散乱し、足の踏み場もなかった所が、綺麗に整理整頓され、気持良く作業が行われている。
不良品ばかり出していた部署が、原因究明を徹底的に行い、是正処置を通して、製品の品質が向上する。
品質が向上すれば、社員は喜びを生甲斐を感じる。内部コミニュケーションを通して、意思の疎通が上手くなり、社員のチームワークが出来てくる。
チームワークの良い企業は社内に友情が育まれ、協力と一致の精神が芽生える。
それは、企業のパワーとなる。
これこそが投資ではないだろうか?
ISOはお金以上の物を生み出すのである。
是非とも、真剣にISOに取り組んで頂きたいと思います。