● 勉強しないわが子の姿を見ると胸がざわつく親御さまへ
「今がどれだけ大事な時期か本当にわかってるの?」「いつになったら勉強するの?」とお子さまを見て言いたくなりませんか?
受験や進級の大事な時なのに、わが子を見るとゲームばっかりやってる。
「わかってる」と言いながら勉強しようとしない。
「今がどれだけ大事な時期か本当にわかってるの?」とモヤモヤしませんか?
これ、言う、言わないんじゃないんですね。
言わないけど心がモヤモヤしたら、言ってるようなものなんですよ・・・。
私と娘の話です。
娘が休みの日に、ビデオを見ながらゲームを6時間くらいやってダラダラしていた日。
「そろそろゲームやめたら?」と言わないほうがいいかな。でも、もう言ってもいいかな?
と、そればっかり頭にあった時、娘に先手を取られました。
「ママ怒ってるの?」
怒ってはいなかったけれど、心の中でイラついていたんです。
だから「これは言わないようにしよう」と思っていても、私の表情に出ていたんだと思います。
私がその時、何を考えていたと思う?
おんなじゲームをずーっとやって「なんて時間がもったいないんだろう」
「家(一人暮らし)に帰ったら部屋を片付けなくちゃいけないとか言ってるのに」
そういうことを言わずにゲームをするならまだいいけど、ブツブツ言いながらソファーから動こうとしない・・・。
でも怒ってると言われた時に思いました。
時間が無駄だなとか思うのは私なんだな。娘はこの時間がいいんだな。
言葉より親の気持ちはそのまま伝わるんだなあと。
あとから冷静になって考えてみたら。
娘は、私が何か言いたそうにしているけれど「親の言いたいのは分かっていても、休みぐらい好きなことをしてだらだらしよう」と思っていたと思う。
そこが親の価値観と子どもの価値観の違いだなぁと気づきました。
黙っていても子どもはその大人を見て、大人の様子から自分をそのまま見るんです。
親が口では言わないけど「いつまでこんなことしてるの」と思ってると、そういうふうに言われてるように感じてしまうんですね。
勉強があまり好きじゃないお子さまは、すぐに勉強には手を付けません。
「まだいいや。テストまでまだ2週間もある」
親としては「2週間しかないんだよ」って言いたい。
直前になって、ばたばたして、世話を焼かれて、「だからやりたくないんだ」「もう時間が無い」と言い訳する姿が目に見える。
けれど、その姿をみたくないのは親だけ。
お子さまにとっては「わかってるけど2週間ある」んです。
黙ってみましょう。
任せることを続けるうちに、お子さまは自己責任で動くようにだんだんなります。
すぐやる親御さまに限って、焦ってお子さまを急かせようとします。
でも「まだまだいいや」って思っているお子さまには、ストレスにしかなりません。
親御さんが気をもむほど、お子さまは
「ああまた言われる」
「ああゲームなんてしちゃダメなんだ」
そういう罪悪感を持ちながら一日を過ごすことになります。
だからエネルギーが溜まらないの。
例えばテレビを見る時も、
「やることあるのになぁ」と思いながら見るのと、 「めっちゃくちゃ楽しかった、さあ頑張ろう」とスッキリ見られるのとでは、
全然終わった後のパワーが違います。
そのまんまを受け入れる 。
自分自身がやりたいと思えばやるんです。
勉強を後回しにする子は、それがその子だから、そのまんまを受け入れてあげましょう。
お母さんがんばれ~~~!
言いたくなる時は、まず、親が自分の焦りに気づくこと。
「あ、今焦ってるな」と自覚するだけで少し止まろうとできます。
そして「大丈夫」と自分に言い聞かせる。
深呼吸して、「この子は自分のペースでやる子なんだ」と受け入れる。
ゲームしている時は、心の中で「早く勉強しなさい」と思わず、「今はこれを楽しんでいるんだな」と見る。
罪悪感を与えない。
親の時間軸を押し付けず、「この子にとっては今が楽しい時なんだ」を信じようとする。
親御さまの心が緩んでいると、お子さまは自分のペースで「やるときはやるぞ」と頑張れる子になりますよ。
大丈夫。
いつもあなたを応援しています。