● 「不登校は、どん底までいったほうが早く良くなるのでしょうか?」
おはようございます。不登校専門カウンセラーさくらです。
朝から愛媛県で土砂崩れのニュースを見ました。今日は雨が局地的に強く降るようです。
十分お気をつけくださいね。
さて、あるお母さまから質問を受けました。
「不登校は、さくらさんのように、どん底までいったほうが良くなるのでしょうか?」
どん底にならない方がいいです。
例えば、窓ガラスが割れて荒れた家が元に戻ったとき、すごくきれいになった気がしますよね。ああいう感じで、すごくよくなったように見えるのです。
その質問をされる親御様さまには共通の思いがあります。
不登校でも自分の子は中途半端な感じ。ひどかったのは最初だけ、暴れるでもない、暴言も吐かない。状況が悪化するわけでもない。
でも、ゲームをしながらグズグズしている。これでいいのだろうか?
お子さまと接するとき、親御さまが迷い、悩みながら見守るとお子さまにエネルギーが溜まりません。
よくわからないまま、時間だけが流れていくと不登校は長引きます。
わからないなら、何がわからないのか?
悩みを明確にして解決策を考えるから、お子さまは元気になってきます。
荒れたりするのはなぜか?
人は、限界が来ると感情が爆発します。親御さまが、「ネバならない」と、お子さま決めつけて追い込むと、お子さまは苦しさから抜け出せなくなります。
自暴自棄になり、相手のことなんか、まったく考えられなくて毒を吐くしかできなくなるのです。
私の息子は中学時代は家庭内暴力でした。壁に穴を開けられ、ものを壊され、娘は肋骨に二回もひびが入った。すべて私です、息子を学校に行かせようと追い詰めたからです。
玄関から家に入るのが怖かった。「もうこんな目には遭いたくない」と思うと、親も周りも心の底から抜け出したいと願うから、真剣にならざるを得ない。
「この荒れた状態をどうする?」「何としても状況を改善しなければ」
怖い出来事があると、ほっておけないから、我が子を落ち着かせる方法を必死で考えて、家族で真剣に不登校に向き合う。
そこからお子さまの気持ちを考えて、状況を好転させるきっかけにもなります。
でも、お子さまをどん底まで追い込むことはしない方がいいです。
穏やかな不登校の状態を維持してお子さまに寄り添う方が心の回復は早いです。
お子さまが負のエネルギーを溜め込まないようにすれば、不登校は良くなります。
今は、お子さまの嫌なところばかり目につくかもしれないけど、もし、荒れているお子さまなら、暴れなければならないほど苦しい!子ども心をわかってあげる。
ゲームをして笑いながらも不登校が長引いているなら、なぜこの状態で長引くのか?お子さまとの向き合いかたを真剣に考える。
不登校のお子さまは負のエネルギーが大きい状態です。それをうまく解放できるようになるから楽になれる。
そのために親がどうする?
お子さまの聞きたくない愚痴も言い訳も、全部吐き出させる。
親がさえぎらずに聞く。
親の都合で後回しにしない。それはこうだよと説き伏せない。
親に何を言っても自分の思いを聞いてくれると思うと、お子さまは親を信頼するようになります。
心が楽になれば、苦しみは消えます。
大丈夫です。
いつもあなたを応援しています!