● 不登校の冬休み 「優しい子」に「せめて」と言いたくなったとき親が出来ること
うちの子、闘争心がなくて。
もっと勉強しようとか、自分のために頑張ろうと思わないのかしら。
優しい子なんですけど。
このままでいいのか心配です。
こういう声、親御さまから、よく聞きます。
おはようございます。不登校専門カウンセラーさくらです。
お子さまに対して、違和感を感じていませんか?
あるお子さまは、自分のことは後回しにして、いつも人のために動こうとします。
友達が悩んでいると一緒に悩む。親御さまとしては、「自分のことじゃないのに…」と思います。
家の中でも、お母さまが忙しそうだと、手伝おうとする。
「そんなに気をつかわなくていいのよ。自分のこともやりなさいね~」と言いたくなる。言っても、なぜかお子さまには通じない。
それには、理由があります。
人が喜んでくれるなら動ける性質
このタイプのお子さまは、
自分のことより、相手の気持ちを先に考えます。
無理をしているとか、我慢しているんじゃなく、それが自然にできる。
損か得かではなく、誰かの役に立ちたい。誰かが喜んでくれるなら、動ける。
それが、この子の持っている力です。
だから
「あなたのために頑張りなさい」
「自分で決めなさい」
そう言われると、どうしてやったらいけないの?と思ってしまうことがあります。
お子さまには、「自分が先」の子もいれば、「まずは相手」の子もいます。
それは、良い悪いではなく、もともとの性質の違いです。
この子が力を発揮する場面
このタイプのお子さまは、自分のためだけでは、エンジンがかかりにくいです。
でも
友達のため。
誰かの困りごとのため。
場を支える役割。
そういうときに、力を出します。
前に出て目立たなくても、縁の下の力持ちで、集団の中で安心感を作る存在です。
学校では、
手をたくさんあげなくていい。様子を見て動く。
競争にのらなくていい。
まわりの様子を見て、静かに話を聞く。困っている子に声をかける。
社会に出たら、
トップに立ちたいリーダーを支える大事な役割として活躍できる。
自分より人のために動ける存在、すごく役に立つ人になれると思います。
あなたのお子さまはいかがですか?
親御さまが気をつけたいところ
このタイプのお子さまは、人のために動ける力が強い分、関係が近くなりすぎると、依存の形になりやすいところがあります。
家のことをお願いしすぎたり、助けてもらう場面が増えすぎると、家の中だけで一日が終わり、外に気持ちが向きにくくなることがあります。
もし家の中で過ごす時間が長い。人のための役割ばかりになっている。
そう感じたら、そこは親御さまが気づいてあげてください。
全部やらなくていい。人のために動かなくてもいい。今日は、何もしない日があってもいい。そう伝えてあげてくださいね。
親御さまが自分でできることは、あえて親が引き受けてお子さまの時間を作ってあげたいですね。
お子さまが「何もすることがないな…」と少し暇そうにする。
何もすることがない時間が、外に目を向けたり、自分の気持ちを考えたりするきっかけになります。
お子さまの持つ優しさを大事にしながら、役割を背負わせすぎない。
それが、このタイプのお子さまを支える関わり方です。
お子さまの性質を知ると、親御さまの迷いは、ぐっと減りますよ。
いつもあなたを応援しています。
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