実は一昨日というか、昨日の明け方まで、地元の開票所で開票の立会人をしてきました。開票所の立会人というのは通常、選挙に候補者を立てている政党とかグループら選管に申請をしてやるものです。
最初の選管の説明では「本日は比例区の開票の票を機械で分類する読み取り装置も導入しましたので、おそらく前回よりは一時間ほど早く終わるだろうと思います」とのことでした。前回―つまり3年前の参議院選挙のときは終了午前1時半なので、午前0時半が目標ということです。
で、まあ、9時から開票が始まりました。まずはおおきなテーブルの上に投票箱から投票用紙をあけます。選挙区の票を候補者別に分類するのはすべて手作業。比例区もまず「政党名記載」と「個人名記載」を手作業で仕分けして、「政党名」の方は「読み取り機」に、個人名は手作業で分類します。
ネットの一部で「不正選挙の元凶」と言われていた「ムサシ」製の「読み取り機」も見ましたよ。思ったよりとても小さな機械でした。興味があったので、かなり長いこと「ムサシ」の動き方見てましたが、まあ、この機械が票を操作したり、最近言われていたような「鉛筆のカーボンを消して白票にする」なんていう芸当は無理だと思いますね。実際、そこから3段階ぐらいの確認を経て、ぼくら立会人のところに用紙が回ってくるのですが、あやしいところはなかったです。
開票作業に関わる職員はざっとみて二百人以上。それだけの人が決められた通りに作業しないととても終わらないのが開票作業。その中には当然労組の人もいるわけで、これらの人全体を巻き込んでの「不正選挙」なんていうのはあまりにも非現実的。もし疑わしいと思う人は政党や候補者に頼んで立会人になるか、申請すれば票は見れないが、報道陣と同じように開票作業を見ることができる「参観人」という制度もあるので、一度開票所を自分の目で見ることをお勧めします。
さて、そうやって順調に進んでいたはずの開票作業が滞り始めたのが日付けも替わろうというころ。開票率97.3%になったところで、選挙区の速報がでなくなってしまったのです。なんだろうと思っていたところ、約一時間ほどして選管の人間から説明がありました。それによると、選挙区について、投票終了時に集計された投票数と実際に開票して集計した票が一致しない、具体的にいうと開票された票の方が一八票多いということなのです。
これは一大事、です。開票所での集計が間違っていたのか、それとも各投票所での受付作業に不備があったのか。最初に疑ったのは投票所の受付で、もう一度投票者総数を数え直すために入場券を数え直すことになったのが、午前一時すぎ。職員を召集し直して手分けして入場券を数え直したのですが、その結果は問題なし。この時点で三時を大きく回っていました。
結局、選管は選挙区の票をもう一度数え直すことを決定。まずは無効票や端数など細かいところを調べたが、問題なし。そこで最後に各候補者の有効投票を三〇〇票ずつ束にしたものを再点検することに。そうしたところ……。ありました! 一つの束が二八二票になっていたのでした!
この三〇〇票の束、「計数機」という機械で数えていたものだったのですが、どういうわけか一つだけ三〇〇になっていないのに「300」という札をはられていたのです。それが機械の誤動作かそれとも人為的ミスなのかはわかりません。
実はこの過程で比例区の方でも票が一一票多いことが判明していたのです。立会人であるぼくらのところに回ってきた候補者名の書かれた比例区票の端数の束の中に、明らかに別の候補の票が混じっていたので、それを指摘したことが何回かありました。ところが、そのときに票の積み上げはしたのに、減らす方を減らしていなかったことから、誤差が出たようです。
立会人を務めていた共産党の市議会議員の人によると、「四〇年以上選挙を見ているけれど、こんなことは初めて」なんだそうです。
それやこれやで、選挙区の票が確定したのは明け方の四時五〇分。比例区の方はわらにそれから三〇分遅れ。すっかり明るくなった中、家に帰り爆睡。昼過ぎに起きてこのブログを書いたのでした。