もすっ!をとこのHardぼいるど その2 | エキセントリックギャラクシーハードボイルドロマンス         

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〜文学、お笑い、オートバイを愛する気高く孤独な三十路独身男の魂の軌跡〜 by久留米の爪切り

「ハードボイルドとは一体何であるのか」




男は今の所、明確な答えを持ち得ていない。あかんではないか。




考察する必要がある。ここはひとつ、図書館へ行き、ハードボイルド作家と称される方の小説を借り、熟読し、自分なりのハードボイルド像を確立せねばなるまい。




そこで、本を読む環境も重要である。男は作品世界に没入できる場所を考えた。




「そうだ!むた珈琲館だ。100円割引券もあるし!」








男は「むた珈琲館」さんへ辿り着いた。住所は久留米市東町34-82 銀粧ビル1F、である。店内は程よい音量でジャズが響き、黒ずんだ木のフローリング、背凭れが変色した椅子、歴史を感じさせる佇まいである。







ここで一つ誤算が生じていた。図書館がまさかの休館日であったのだ。まあ、しょうがない。こうなったら珈琲を飲みつつ、パンケーキを食うしかあるまい。









パンケーキセット780円を注文した。メープルシロップをたっぷりかけて頂く。冷たいアイス、生クリームにメープルシロップ、トリプルな甘さを二枚重なったパンが受け止める。ああ。甘くておいしい。幸福である。男の頭からはハードボイルドの考察なぞ、完全に消え失せていた。男は一気に平らげた。







食べ終えると、本棚から雑誌を取り出しパラパラ眺めた。リタイアした中高年向けに、充実した老後の余暇の過ごし方を提案することに主眼が置かれた雑誌のようだった。ハードボイルドとは関係性が薄いようだった。




ハードボイルドへの道のりは険しい。もすっ!












<p><a href="http://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400801/40017376/?tb_id=tabelog_0d2a7dfdcc47714f9b493acd0c4dacce597c5093
">むた珈琲館</a> (<a href="http://tabelog.com/rstLst/CC02/
">喫茶店</a> / <a href="http://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400801/R7479/rstLst/
">西鉄久留米駅</a>、<a href="http://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400801/R7985/rstLst/
">花畑駅</a>、<a href="http://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400801/R3454/rstLst/
">櫛原駅</a>)

<br />昼総合点<span style="color: #FFD700;">★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆☆</span> 3.8

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