フレデリック・フースラーの「歌うこと」の正しい使い方 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

 

今回は日頃から僕のブログでもご紹介してる

フースラー先生の

 

「歌うこと」

 

この著書の正しい使い方についてのお話です

 

フースラー先生といえば当ブログでもご紹介

しているアンザッツの他にも喉頭懸垂機構に

ついても詳しく解説されています。

 

ほぼ、この二つが主軸ではないかなと。

 

 

 

こちらがその著書です。

 

で、実際に購入された方もいるんじゃないでし

ょうか?

 

正直、読まれた感想についてですが・・・

 

内容が難解すぎてわからなかった。

 

 

こんな人が多いのではないかなと(笑)

 

この著書にはミックスボイスについての解説な

どはされていませんし初心者はもちろん、プロ

の歌手、ボイストレーナーや声楽教師の方が読

んでも全てを完全に理解するのは非常に困難で

しょう。

 

これってなんでなんでしょうかね?

 

今回の記事ではそのあたりを解説していきます。

 

ご興味ある方はお読みください。

 

では早速本題です‼︎

 

先に結論から申しますね。

 

実践なき理論は絵に描い

た餅と同じ‼︎

 

これですね。

 

と、言うのもこのフースラー先生の著書って

数学に例えるなら答えしか書いてないんです

よ。

 

 

方程式や因数分解などはその行程も重要視さ

れますでしょう?

 

最終的な答えだけ書いてもおそらく正解はもら

えないかなと。

 

その行程(どうすればその声が出るのか)につ

いてはこの著書には記載されておらず結果的に

起こる事象(答え)のみが解説されてます。

 

この本はそういうものです。

 

例えばアンザッツ。

 

各々のアンザッツに声を当てた際の声帯および

その周辺の筋肉群の動きとその結果出てくる音

色についてのみしか言及されてないんです。

 

で、これって実際やってみて試行錯誤を繰り返

して自分自身で成功体験を繰り返したあとでは

ないと理解できません。

 

ご自分でできるようになってから読むと深く理

解できるようになってるでしょう。

 

なのでこの本を読んだだけでは全く理解できな

い。

 

ある程度、発声練習が進んで本格的に歌えるよ

うになった方が答え合わせ的に使うのがこの著

書の正しい使い方です。

 

僕自身も、この著書は購入して20年以上経ちま

すがいまだに読むだけでは理解しきれない部分

は多いですしね(笑)

 

なので、プロの歌い手になってから読んでも全

然、遅くないような専門書です。

 

なんなら喉を壊すような危険な発声を先回りし

て回避することもこの著書の事象を読めば可能

です。

 

不調時に読むことでその原因を突き止めること

にも一役買いそうですね。

 

ただ、発声を教える立場になる方であれば早め

に読んでおいた方が良いかなと。

 

この著書はあらゆる発声の答えのみが解説され

た本ですので購入する際にはその点にご注意く

ださい。

 

 

 

さて、この記事の本題はここまでですが少し、

補足して行きます。

 

 

 

現在トレンドになっているミックスボイスは所

詮、発声の基本テクニックです。

 

アンザッツをオーソドックスにリフトアップ、

リフトダウンしているだけの発声ですからね。

 

 

これはベルカント時代の声区融合と比較すると

初歩の初歩って段階。

 

地声と裏声が完全に融合しているとは言い難い

 

スムーズに切り替わっているだけといえば良い

ですかね。

 

故に低音は地声ですし高音域は裏声。

 

つまり音色が明らかに低音と高音で違うんです

 

けど最近の歌い手さんはこの歌声で歌っている

人が多いんですよね。

 

この音色を低音から高音までなるべく統一させ

て同じ歌声にして行くって行程が次の段階です。

 

ここ教えてる人は少ないんじゃないかなあ。

 

低音の地声はより軽くして裏声に寄せて行き、

高音域はより硬くして地声のような音色に寄せ

ていくことで歌声を調整して音色を統一してい

くんです。

 

 

で、注意点ですがこの際、目指すの高音域はベ

ルティングボイスではありません。

 

音質を太くすると硬くするでは意味合いが違い

ます。

 

あれは地声を無理矢理裏声の音域まで押し上げ

て声に太さを出してるだけですから非常に声帯

にかかる負荷が大きい燃費が悪い声。

 

高音域に関してはチェザリー先生のファリンジ

ャル・ボイスの方がイメージ的には近いかな。

 

 

 

 

地声の最高音は度々申し上げてますがmid2Fま

でです。

 

それよりも上の音階はいかに地声のように聞こ

えたとしてもヴォーチェ・ディ・フィンティか

ファルセットに属する声でなくてはならない。

 

これはリード氏のベルカント唱法でも述べられ

ていますね。

 

 

 

で、このヴォーチェ・ディ・フィンティという

のは主にアンザッツ「1」「3b」「3a」を響か

せる鋭い音色を帯びた裏声。

 

メッツォ・ファルソ(中位のファルセット)と

も言われます。

 

低音から高音域までの音色を統一していくのに

は鼻腔と口腔の共鳴が重要なんです。

 

 

では今回は以上です。

 

 

お読みいただきありがとうございました。