今だからこそ改めて考えたいBeatlesの歌声の価値。 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

今回のテーマはタイトルに記載した通り。

 

Beatlesです。

ま、今更僕がどうこう言う必要もなく偉大な

アーティストですよね。

 

ポピュラーミュージックのパイオニア的存在

 

ポップミュージック界にとっては神様レベル

 

いろんな方がBeatlesの偉大さについては言及

してますから凄いってことは解説不要かなと。

 

ですが実際聞いてみるとどうです?

 

ちょっと古臭い印象を抱く方も多いのでは?

時代は変わってますしね。

 

ポップスの黎明期に当たるBeatlesの楽曲を

古臭い、退屈だと思う人も多いんではないでし

ょうか。

 

実際、僕でもそう感じましたからね。

 

Beatlesをリアルタイムで聞いていた世代では

ありませんから。

 

ですが当ブログはボイトレの話題を中心に述べ

てますのでそちらを中心に解説していきますよ。

 

ご興味ある方はこの先もお読みください。

 

 

では早速本題です。

 

 

先に結論から申します。

 

ジョンとポールの歌声は

いまだにポップスミュー

ジックの最高峰‼︎

 

これですね。

 

以前、僕は歌の師匠からこんなことを言われま

した。

 

もう10年以上前の話だったかなあ・・・

 

「Beatlesが全曲ちゃんと歌えるのなら世界中

のどんな歌手の曲でも歌えるよ」

 

当時の僕はその意味がイマイチわかりませんで

した。

 

この理由について何年も試行錯誤してたんです

が。

 

最近、ようやくわかってきた気がします。

 

Beatlesの楽曲って基本、mid2F跨ぎの曲しか

ありません。

 

で、このmid2Fは人間の喚声点があるポイン

トです。

 

男性ならばこの音域を境にその上に行くには地

声だとかなり声を張り上げることになります。

 

勢いのある楽曲(例えばI Saw Her Standing 

Thereとか)

 

 

 

 

ならばそれでも成り立つかも。

 

ではLet It Beとかはどうです?

 

 

 

この曲の最高音はhiAです。

 

この音階をこんなふうに柔らかく歌うのは地声

では絶対に無理。

 

 

 

いろんな方が高音域を地声で発声してるとかっ

て発言されてますけど・・・

 

ぶっちゃけ、mid2Fより上の音階に純粋な地声

は存在しません。

 

これは偉大なボイストレーナーである、フレデ

リック・フースラー、コーネリウス・リード、

ハーバート・チェザリーや過去のベルカントの

マスターたちも断言してます。

 

mid2Fよりも上の音階を無理なく柔らかく歌う

には裏声の力をなくしてあり得ないわけです。

 

無理すれば張り上げたような音声でこの音域を

歌うこともできますでしょう。

 

ただ、そんな発声はとても燃費が悪く再現性も

低い。

 

あと、音も汚いし喉にも良くない。

 

いわゆる一般人男性が無理して高音域を地声で

出そうとした声がこれですね。

 

ではBeatlesのジョンとポールはこのあたりど

う処理してるのでしょう?

 

ミックスボイス??

 

確かに正常なリフトアップ共鳴のミックスボイ

スでも不自然なく歌うことはできるでしょう

 

ですが実はそんな簡単な話じゃありません。

 

Let It Beの最高音は裏声とも違うでしょう??

 

そしてミックスボイスだと彼らのような軽い

低音は出せません。

 

試しにLet It BeのAメロを地声で歌って録音し

て聞いてみてください。

 

アンザッツ「2」がなっている状態の地声では

ポールの歌声と比べて相当に声質が重くなって

るはずですよ。

 

そしてアンザッツ「5」を鳴らす高音域はもっ

と裏声っぽくなっちゃう。

 

ではどうしてるのか?

 

結局、顔面の共鳴に頼らざるを得ないんです。

 

冒頭は「1」「3b」を併用して歌いますしサ

ビは「1」「3a」を併用して歌います。

 

Beatlesの楽曲は顔面の共鳴感覚を掴むのに

最適。

 

そしてこれは全てのポピュラーソングを歌う

基本でもあります。

 

特に、日本人の苦手なアンザッツ「1」「3b」

を非常に効率的に鍛えられます。

 

 

ジョンとポールでは少し声質は異なりますがい

ずれも顔面の共鳴に依存してます。

 

 

Beatlesを普通に顔面共鳴で歌えるようにする

だけで、ロックポップスを歌う基礎は全て身に

付きますね。

 

これがおそらく、僕の師匠の言いたかったこ

となのかなと理解してます。

 

そう言う意味では彼らの楽曲はロック、ポッ

プスの聖書であるとも言えるでしょう。

 

クラシックピアノに例えるならバッハの平均

律やベートーヴェンのピアノソナタ的な立ち

位置。

 

さらに言えば、Beatlesの歌声を完コピするこ

とはプロですら難しい。

 

なのでBeatlesは基本でありつつも究極でもあ

ると言えますね。

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。