アメンバー限定記事では、兄のFacebookへのリンクで活動報告させていただきましたが、みなさんに見ていただく為に、全体公開の記事で書かせていただきます。
↓ 以下、訪問する際に持参した質問事項になります。
少し長くなるので、フローレンス側からの回答は、また次回の記事で書かせていただきます。
『医療的ケア児とその親への適切なサポート』に向けて
質 問 事 項
私たちは、『医療的ケア児とその親への適切なサポート』に向けて、地方自治体に、何らかの政策提言ができないものかと、関心を持って勉強しているところです。
つきましては、この分野において、先駆者である貴団体の知見を拝聴し、今後の私たちの活動に活かしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
質問事項
1. 現状を把握するため、東京都の医療的ケア児の統計データをインターネット上で探しましたが、見当たりませんでした。貴団体で独自に調査したデータをお持ちでしょうか。また、そのデータ拝見することは可能でしょうか。
2. 一口に医療的ケア児と言っても、様々な症状のお子さんがいらっしゃると思いますが、お子さんを施設で預かる際に基準のようなものは設けていますでしょうか。(このような子は預かれるが、このような子はお断りしている等)
3. 障害児保育、医療的ケア児保育を行うに当たって、保育士や看護師等のスタッフの確保が重要かと思いますが、どのようなリクルーティングや研修を行なっていますでしょうか。また、それは一般の保育所とは異なりますでしょうか。
4. 子供を預かる保育以外にも、母親(または父親)の生活や仕事の相談を聞いたりするような活動は行なっていますでしょうか。
5. 今後の施設の新設・増設計画について教えていただけますでしょうか。また、新設・増設するに当たっての課題を教えていただけますでしょうか。
6. 東京都をはじめいくつかの自治体に対して、以下の6つの提案・政策提言を現在検討しています。私たちの考える提言について、ご助言をいただければ有難いです。
◎医療的ケア児の保育を行う保育士及び看護師に対して、インセンティブを付与。(「保育士等キャリアアップ補助金」の特別加算制度の新設、医療的ケアを行う看護師に対する補助金制度の新設)。潜在看護師に対する保育所での再就職の選択肢を提示。
◎医療的ケア児の保育を行う保育所に対して、インセンティブを付与。(助成金制度の新設)。企業型保育園に対しては企業に対してインセンティブを付与。
◎医療的ケア児の保育所で、医療的ケアを行うことを希望する介護士等に対して、医療的ケアを認める研修(例:18万円/50時間)を受講するための費用を助成。介護士向けの研修会や勉強会を都が主催等。
◎医療的ケア児を抱える親を応援する企業を認証する制度の創設。(「くるみん」をイメージ。企業内保育所で医療的ケア児を受け入れていれば認証するような仕組み。企業のCSR活動としても検討。)その他、自治体のホームページに掲載される。ハローワークで認証制度と認証を受けた企業の紹介等。
◎医療的ケア児(病院内職員の子以外の児童)の病院内保育所での受け入れに対する助成金制度の新設および医療的ケア児受け入れ可能な病院隣接保育所の設置。
◎医療的ケア児に関するそれぞれの自治体での統計調査を実施。より細かな実態を把握することで、更に充実した制度設計を実施。
7. 上記以外に自治体に対して、制度等に関する要求事項はありますでしょうか。(当事者の方からは、自治体から民間の保育所に対する支援がもっとあれば、看護師等を集めやすくなる等が見込めるのではという声を頂いています。)
8. 地方自治体の福祉担当の職員や議員に対しての講習、講演等の活動は行なっていますでしょうか。(全国の当事者の方から、行政に相談に行っても、担当者の知識が乏しく、ほとんど何も対応してくれないという声を頂いています。)
9. 貴団体のように障害児保育を行なっている事業者を、他にご存知でしょうか。(関西をはじめとして全国の当事者の方から、預け先が無く困っているという声を頂いています。)
10. この分野に熱心に取り組んでいる議員等(特に地方議員)をご存知でしょうか。