奈良県でも三重県境に近く岐阜からも訪れやすい室生寺と長谷寺です。
奈良市内の寺院群と違い、奥深い山に囲まれた静かな佇まいで、道明上人が天武天皇のために
この地、初瀬山に686年に開いたことに始まり、727年には聖武天皇の勅願により徳道上人が
本尊十一面観世音菩薩像を祀ったと伝わる真言宗豊山派の大本山です。
仁王門は修復中でテントに覆われていました。
平安時代の1039年に造られた本堂に向かう名高い登廊。399段、上中下の三廊に分かれています。

長谷寺は「花の御寺」ともよばれ、季節ごとの花々を楽しめることで知られています。
登廊の両脇にはボタンが沢山植えられて初夏の美しさで有名、梅の花や福寿草が
満開でした。






サンシュウ

ロウバイ
多くの参拝者に慣れているせいか野鳥も逃げません。


下登廊から中登廊を望み、上の屋根が本堂。

中登廊

国宝本堂。徳川三代家光公の寄進によって1650年に建立。入母屋造りの正堂と礼堂から成る
双堂です。
西国三十三観音霊場八番札所。一番は過日訪れた那智山青岸渡寺で
当地、谷汲山華厳寺が西国三十三番満願霊場になります。

礼堂前の懸け造りの舞台。

礼堂、大非閣。奥に十一面観音菩薩像。

ご本尊 十一面観音菩薩像(重文、1538年作)。高さ10m余、右手に錫杖を持ち、
平らな石(大磐石)の上に立つ独特のお姿で、すぐ目の前でお参りする時、その大きさに
驚きます。
写真撮影は禁止ですのでネットからお借りした写真です。
舞台から境内を望む、 大木は「天狗杉」。

下段から本堂

五重の塔は戦後初めて建てられた五重の塔で昭和の名塔と呼ばれています。
手前が「本長谷寺」、右上は弘法大師御影堂。

天武天皇の勅願により道明上人が造営したことから「本長谷寺」と呼ばれる。

階段の上り下りに息を切らしながらでしたが、初瀬山の中腹に散りばめられた僧堂めぐりは
歴史ある修行道でもあり、花々を楽しみながら、心洗われる参拝でした。
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