伊良湖岬(いらごみさき)  平成26年2月 | Chajinの 徒然フォトブログ

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「何でも見てやろう」を基本に、健康維持のウォーキングを兼ねて写真を楽しんでいます。 ..............................................   一期一会

         


渥美半島伊良湖を訪れたこの日、残念ながら晴天ではあるものの黄砂に覆われたような

どんよりした見晴らしの悪い日でありました。


片浜十三里と呼ばれ、遠州灘の伊良湖から浜名湖に到る50kmにも及ぶ太平洋の

海岸線です。 各所に釣り人あり、サーフィンに興ずる人あり。





伊良湖岬よりこの日は微かに見えるのが伊勢湾に通じる伊良湖水道の航路の先、

三島由紀夫の「潮騒」でしられる神島。






高視聴率、NHKの朝ドラの挿入歌、小泉今日子の歌う「潮騒のメロディー」の舞台が

この島であることを知っている人がどれだけいるだろうと思いながら聞いていました。


うそのような話ですが東京で暮らす頃、三島由紀夫の「憂国」の単行本を購入して

夜に読んだ翌日、三島自身が切腹自殺を計り、その衝撃は今でも忘れられません。





日出(ひい)の石門











島崎藤村の「椰子の実」でも知られる伊良湖岬。

島崎藤村がこの地を訪れた訳でもなく、柳田国男が1898年(明治31年)ここに遊び、

拾った椰子の実の話を一緒に来られなかった藤村にしたところ、想像を逞しくして

創作したのが「椰子の実」で、石碑も設けられています。





名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月

旧(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる
 われもまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ

実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂
 海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙

思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん






一度だけ泊まった伊良湖ビューホテルを望む海岸が「恋路ケ浜」







近年「恋路ヶ浜」と命名されたものではなく、その名の歴史は古く江戸時代の

文化5年(1805)に歌われた和歌に 

「春さめにぬれてひろはんいらご崎 恋路ヶ浦の恋わすれ貝などと歌われており、

伝説では、その昔、高貴な身分の男女が許されぬ恋がゆえに都を追放されこの地に

暮らした事に因むという。


今では恋人達の聖地。 二人で突く鐘とメッセージカードをつけた鍵の山。









五、六度宿泊して訪れた伊良湖岬ながら初めて訪れた伊良湖岬灯台。


名古屋港へ向けて大型船が行き来する伊良湖水道のシンボル灯台。

昭和4年、アセチレンガス灯で造られたが昭和35年に電化されたという。









浜に打ち上げられた流木の鳥。









この地で青い空と青い海、目の前を行き来する大型船、打ち寄せる波を幾度となく

ゆったり眺めたものですが、今回は残念ながら鉛の海と空でした。


これも又ひとつの想い出づくり。




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