同志社大学の今出川キャンパスをどんどん西に歩いていくと、堀川通りにたどり着く直前。北側に神社が見えてくる。
ここは、祟り最強の怨霊といわれた崇徳上皇をまつる白峰神宮。
考えてみると神社の中でも「神宮」と呼ばれるところは多くない。
神宮とは伊勢神宮のみを言う。。。との説もあるが、天皇家または皇祖神をまつっていて、すべて官幣大社と格式は高い。
でも、明治以降の創建になってる神社も多くあって、明治期以降の政治的な意味合いも大きい神社なんでしょうね。
さて、白峰神宮。。。そもそもは讃岐に流された崇徳天皇が都に変えることなく流刑の地で崩御します。
自身が記した写経を寺院に奉納してほしいと都に送ったものの「呪詛がこめられている」と疑われて送り返されてしまった。激怒した崇徳上皇は「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」と恨みの言葉を残したと・・・
香川県坂出市の白峰宮。
鳥居には崇徳天皇と掲げられています。
坂出市の白峰宮社殿。
社殿は四国七十九番高照院天王寺の本堂と寺務所に挟まれる形で一体化していてお遍路さんがひっきりなしに訪れる。
ただ、この神社を参拝するお遍路さんは少なくて、由緒とかはあまり知られていないのかもしれない。
香川県には崇徳天皇に関係のある寺院として、ここ高照院と八十一番札所白峰寺があり、白峰宮の近くには、今はところてんのお店で有名になっている八十場(弥蘇場)の泉なんかがあって、崇徳天皇の伝説が数多く残っています。
さて、京都の白峯神宮。
明治天皇が創建したこの神社に崇徳天皇の御霊を香川坂出から連れ帰り、お祀りしたというこの神社。
・・・とすると、坂出の白峰宮は抜け殻???
京都市のなかでは、住むもよし、ビジネスもよし、商売もよし、って感じの位置に思える。
立地は最高だ。
蹴鞠の宗家であった飛鳥井家の屋敷跡地だったことから球技の神様に・・・
本殿にはいろんなチームのボールが奉納されています。
しかし、立命館相撲部?
まぁ、球技からスポーツ全般の神様ってことにはなってるけど・・・
それは拡大解釈というものではなかろうか・・・
蹴鞠のコートはそんなに広くなく、バトミントンのコートぐらいの広さでした。
崇徳天皇も、いつまでも最強の怨霊と呼ばれるよりはスポーツの神様に成り代わって祀られるほうが幸せかもしれませんね。
【所在】京都市上京区今出川通堀川東入る飛鳥井町261
【アクセス】市バス堀川今出川 下車すぐ