「教えたい病」が思考力を奪っちゃう気が。 | かずえ☆since2016.4 大崎上島、親子で移住、古民家暮らし。

かずえ☆since2016.4 大崎上島、親子で移住、古民家暮らし。

平成28年3月に19年勤めた小学校の先生を辞め、広島の大崎上島に家族で移住しました。
子どもは、8才と7才の男の子です。子ども達はずいぶん大きくなりました。

そんな我が家の子ども達の成長や、私の気づきを記録していきます。

「教えたい病」というのは、私が勝手に使っている名前。(もう誰かが使ってるのかもしれないけど。)
子どもがやることに、よかれと思ってあれこれ口だししちゃうこと。


お正月に凧揚げをしてて思ったこと。


学校で1年生を担任していたとき、生活科の学習で凧揚げを何度かしました。


一度に30人くらいの子どもが運動場であげるので、みんなが紐を好きなだけ伸ばし、好きな方向に走ると紐が絡まって大変なことになります。


だから、子ども達に好きに走らせたいと思うときは、紐を短くするように指導し、ちょっと紐を伸ばさせてやりたいと思ったときには、前もって走る方向を指導していました。


でも、混んでいない場所で凧揚げをするのなら、そんな指導はしなくていいので、失敗するチャンス。


「凧揚げに行こう」って誘って、子どもがまずやりたがったら、基本的なことだけ教えて好きにさせてみる。
他にやっている人がいたら、絡まったらダメだからそっちには、走らないとか。


話がイマイチ伝わらない年齢だった場合は、やりたがったら、とりあえずやらせてみる。


あがらなくて子どもが興味がなくなれば、親が楽しんじゃう。
そしたら、たいていの子どもはやりたくなっちゃう。
または、興味津々で見たくなっちゃう。


興味がない子には、無理強いはしない。
やらされてやるのは楽しくない。
「やってみる?」と声かけはするけど、期待はしない。


集団の場でも、できる限り、
「とりあえず(説明書なり教科書なりをもとに)やってみ」
と、子どもに試行錯誤の場を与えようとがんばりますが、時間が限られているのもあって、なかなか難しいです。


でも、家で遊びに行くときには、時間にこだわらずにできちゃう。


うまくいかないわが子を見て、ああだこうだ言いたくなるのはものすごくよく分かりますが、それは、子どもの考える機会を奪っているのです。
「思考力」を育てたいのなら、ぐっと我慢です。


自分の「教えたい病」と、戦うのです。
そして、子どもの「教えたい病」には耳を傾け、子どもに教えてもらうのです。


「思考力」って、やりたいことがあって、うまくいかない時に一番つくと思います。


先生の研修でも、
「先生は、教えたくなるから、気をつけましょう。」
と言われたことがあります。


冬休みもあと数日。
凧揚げしていない方は、いかがですか。
都会では凧揚げできる広い場所がないのだろうか。
滋賀県暮しの時は、びわ湖岸の公園や文化ゾーンの大きな公園へ行ってたから探せばあるのかな…。


No.1382


毎年正月の度に、揚げてるから、風がよければ一人でなんなく揚げる次男。
長男は、さして興味がないので、ちょっとしかしない。
遊びってそんなもんかなぁ、と、思う。
学校は、有無を言わさず取り組まなきゃいけないんだから、家は、興味があることをやりゃいいんではないかと…。
(家事は別で、有無を言わさずやらせてるけど。)