そして、息子たちも、私の言うことをよく聞くということも。
いちお、私は、言うことを聞かせているというよりは、自分で考えてできるように声をかけているのですが。
「早く寝なかったらどういうことがおきるか。」
ということを考えさせて、寝ることの重要性が分かった上で、そこから逆算して生活を組み立てていることを話すなどなど、ひとつひとつ結構面倒くさい手順をふんでいます。
やらせると決めたら、絶対に手を出さないということを徹底しているし。
(時間との戦いで、口は出しますが、手は出しません。)
ほんとに、次男は、ものすごく甘えのある人なので、昨年からずっと戦っています。
最近、ようやく自分であれこれできるようになりました。
ようやく、お母さんは、泣いてもわめいても無理ってことが体で分かった感じなのかもしれません。
私がいったんフルタイム勤務を手放したことで、次男と格闘するために充分な時間がとれたというのが大きいと思います。
そして、そこまでやっている理由は、どんな状況でもちゃんと学習が積み重なっていく子であってほしいから、というのがあります。
昔むかぁし、若い頃、保護者さんに、
「先生がやさしいから、うちの子、先生の言うことを聞かないんじゃないですか?」
と、言われたことがあります。
当時の私は、言い返せず、凹んでいました。
でも、今なら、分かります。
先生がやさしいか、やさしくないかで言うことを聞く、聞かないを決めるお子さんにも課題があるということを。
つまり、自制心がちゃんと育っておられなかったということ。
先生が若かろうが頼りなかろうが、学級が荒れていようが、ちゃんとされているお子さんはおられます。
頼りなかった頃の私を支えてくれたお子さん、何人もおられました。
(荒れている中でちゃんとしている子は、しんどいとは思うのですが。)
自制心や、考える力、協力する心が育っておられるんだと思います。
わが子をそういう子に育ててやりたい。
そのために、うちでできることは、させてやりたい。
それが、手伝いをやらせきることなどなどなわけです。
「学力の経済学」の中に、いろいろと興味深いデータがありました。
興味深かったのが、一番投資効果が高いのが幼児期で、その間につけておきたい力が非認知能力という言葉でした。
まさしく私がこの1年半、次男と戦ってきた部分にあたります。
ぐだぐだだった登校は、小学校の先生に指導してもらってからちゃんとできるようになったので、私だけががんばっているわけではないのですが。
人間の根本にあたるその力をつけておいてやると、後は、いろんな人の影響を受けながら自分らしくしなやかに生きていけるのでは、と、思っています。
(本の統計からもそのような結果が出ていました。)
まだまだ格闘は続くと思うのですが、この厳しさが私なりの彼らへの愛情であり、プレゼントなんだな、と思いました。
No. 784