以前、子育てのために仕事を辞めたと伝えたところ、自己犠牲ととられたことがあったので。
もし、我が子が次男タイプ二人なら、私は仕事を辞めず、瀬田に住んだままで、夫が仕事を辞め、何かを始めていた気がします。
長男と出会えたために、人生が変わっちゃったのは、確か。
先生をしていた頃、何人もの、
「この子、賢いんだろうなぁ。」
というお子さんを見てきました。
何年かに1回くらいかな。
私が気づかなかったことに気づいたり、思いもよらない意見を言ってくれたり。
ちょっと変わった視点を持った子。
へんなところで納得してくれたりもしました。
そういう子たちが、その後、どんなふうになっていくのかとても興味があったのですが、残念なことに先生は、1年しか担任できません。
風の便りで進学校に進学したということを聞いたこともありましたが。
そこに産まれたのがうちの長男。
ものすごく知的好奇心が旺盛。
ずっと図鑑片手につきまとわれ、
「これはなにかな?」
と連発する一歳児。
字が読めるようになって、追っかけ回されるのが終わり、ほっとしたのを覚えています。
「この人、どうなるんだろう。」
「はたち過ぎればただの人」
ということわざ?もあるように、普通ってカテゴリーの中に入る人になるのかどうなのかは全然分からないけど、この人の成長をじっくり観察したい。
途中経過を見たい。
仕事に8割くらいエネルギー持っていかれてる状況じゃ、子どもが勝手におっきなってたってなっちゃう、
もったいなーい。
つまり、私の好奇心(^_^;)
…です。
勝手におっきくならずに、いろいろあの時こうしていればっていうことが起きてくる予感も多々あり、その時に考えられる最善の選択をせずに後悔したくないという思いも確かにありましたが、それよりも好奇心の気持ちが勝っていました。
だから、英才教育をしてるわけでもなく、彼が興味のあることは、基本、ほったらかしで、人としてちゃんと生きてくれるように、掃除、料理等に力を入れています。
(図鑑などは買い与えています。)
絶対に必要な漢字、書き取りスピード、計算スピードをあげる訓練をそれぞれ毎日5分ずつ続けさせています。
あと、1分間スピーチを続けることと。
瀬田から移動したのは、瀬田でマンション暮らしをして子育てするのに興味が持てなかったから。瀬田で行きたいとこには育休の間に行っちゃってたので。
そして、何より島暮らしが面白そうだったから。
島暮らしは、想像していたよりもずっとずっと楽しいし、手放したはずの先生の仕事も2年連続でできているというラッキーな私。
後で聞くと、私の住むエリアは、大人気エリアで、住める家があまりなく探している人が多いところ。
そこに偶然入れちゃったという幸運。
大きな旅行にパンと行けちゃう経済的余裕はなくなりましたが、余裕をもって、子どもたちに関われ、子どもたちも地域の人にたくさんたくさん声をかけてもらい、すくすくと育っています。
そんなこんなで、仕事を辞めちゃってここに移り住んでいるわけです。
辞めたら辞めたで新しい毎日が待っていました。
長男がどうなっていくのかは、私には全く分かりません。
でも、今、この時を彼と一緒に進んでいるのが楽しい。
発音以外は通常発達の、手のかかる次男も可愛い。
子育てに100%注ぐような生き方がしたくて辞めたのではないので、自分の人生も大切にできる島暮らしは、本当にあっていた気がします。
素敵な景色を見て、山のもの、海のものと季節の物をいただき、地域の人とたくさん笑う生活。
そういう全てが愛しい生活です。
あとは、ここでちゃんと儲けられるようになること。
それは、まだまだ遠い道のりの気がしますがあきらめずに、ぼちぼちと。
長文、お読みいただき、ありがとうございました(#^.^#)
No. 666