日本相撲協会が来年の初場所後の1月30日に行う役員改選で、
立浪一門の理事を務める友綱親方(元関脇・魁輝)が
「立候補の意思は示している。一門の親方にも言っている」
と、福岡・粕屋町の部屋で明言した。正式立候補すれば、
貴乃花親方が二所ノ関一門を離脱し当選した前回の昨年1月の
改選に続き選挙になるのは確実。
協会内部の親方による理事の定数は10人。
各一門が送り出せる立候補者数は事実上決まっており、当選ラインは
10票とみられる。前回の選挙で選ばれた理事は
出羽海3、二所ノ関2、時津風2、高砂1、立浪1、貴乃花グループ1。
立浪一門は10月に一門内で立候補者を選ぶ選挙を行い、
春日山親方(元幕内・春日富士)が当選した。さらに友綱親方の
出馬表明で2人が出馬することになり。立候補者が11人以上となり
前回に続き選挙になる。立浪一門は18人の親方を抱えていると
され、そのうち春日山親方支持は10人とみられる。友綱親方は
残る8人だけでは当選ラインに届かず、他の一門との協力も必要だが
「出るのは変わらない。必要とされれば当選だろうし、
ダメなら仕方のないこと」と話した。
友綱親方の立候補で貴乃花親方は再び苦戦を強いられる。
グループが抱える親方は現時点で7人。友綱親方の8人より少なく、
前回に続き他の一門から票が流れるのを期待するしかない。
一方、高砂一門は24日に一門会を行う。選挙協力をする
時津風一門との調整などを話し合う予定。高砂一門では
高砂親方(元大関・朝潮)、九重親方(元横綱・千代の富士)、
八角親方(元横綱・北勝海)が立候補を表明しており、
時津風一門との協力で理事を2人に増やす努力を続けている。
まずは候補者の絞り込みが必要だが・・・