グリップ作成で3つ目の記事です。
前回までで一旦削ってガタを大雑把になくしたところに、カーボンパウダーとカーボンロービングを混ぜ込んだエポキシコーティングを厚めに塗りたくったところまでやりました。
硬化後に再度、180番の紙やすりとダイヤモンドヤスリで成形。
そこそこ見れる形になってきたのだけど、末端の強度が明らかに足りない。一番最初のカーボンブレードホースを固めた時にエポキシの染み込みが悪かった端っこ部分は、指で抑えるだけで変形するほど柔らかい。予定ではそれを見越して長めに作り、弱い部分は切り落とすつもりだったのだけど、今の段階で長さを測ったところ、端っこギリギリまで使ってようやく18cmほど。174mmのグリップを作ることを目指していたので、端っこの強度を上げる必要があります。加えて削っている最中に、中央のくびれ部分が薄くなりすぎて爪で押さえるとペコペコするようになったので、ここも補強が必要。
そこでカーボンロービングの出番。端っこと真中部分を重点的に巻き巻き。巻始めは瞬間接着剤で固定。時折スポットで瞬間接着剤で固定しながら巻ました。本当は全面を巻こうかとおもったけども、高価なカーボンロービングを無駄遣いしたくなかったので、既に十分な強度があるところは省略。
この上にエポキシコーティング剤を塗り、曲線用マスキングビニールテープで締め上げる。ここもマスキングテープの節約のため、カーボンロービングを巻かなかったところは斜めに巻いて省略。
その結果できあがったのがこれ。
テープを巻いたところは綺麗に密着してますが、そうでないところは浮いてしまっています。テープをケチらず全面に密着して巻いたほうが良かったかなぁとちょっと後悔。だけどもどうせ削るし良いかなと。。。
目的としていた補強の点は完璧。端っこも真ん中もちょっと押したぐらいじゃへこまない程度に強度を出すことができました。
あとはここからきれいに整えるだけ。
まずは芯棒を抜いて、端面の処理。油粘土が詰まっていますが、そんなのお構い無しで削って、端で飛び出ているカーボンファイバーを平らに。さらに全体的に紙やすりをかけて、カーボンロービングを巻いて凸凹になった表面をならします。
カーボンロービングと、ブレードホースの模様が不規則に見えて、まぁ見方によってはこれはこれで味がある感じに(笑)
そして次に中身の油粘土の除去。
芯棒として使っていたブランクの切れっ端で油粘土を掻き出します。上からも下からもやってこそげるだけこそぎ落としました。
内壁にたくさんついた油粘土は、食器用洗剤を入れたお湯の中でジャバジャバ濯ぎまくることでほぼほぼ綺麗に除去することができました。
ずっと気になっていた油粘土の表面をコーティングしたUVレジンは行方不明。。。もしかしたらぺりぺりって剥がれたりするかも?と内心期待していましたが、グリップの一部になってしまったのか、油粘土の中に紛れ込んだのか、どこにもそれらしいものは見当たりませんでした。
そんなこんなで現状はこんな感じ。写真で見ると凸凹ひどいですが、後1,2回はコーティングするのでそこで多少は気にならなくなるかなと考えています。
ただ寸法は酷いもので(笑)、どこも想定通りのサイズにはなっておらず、グリップの断面も真円からは程遠い。
でもまぁ、超ポジティブに捉えればオリジナリティの高い有機的なグリップが出来たと考えられるかなと思ってます。
パクリから始まったオリジナルグリップということで(笑)
試しにリールシートと合わせてみたら、想定していた組み合わせ方ではないけども、リールフードとミラクルフィット。
良い感じにリールフードと一体構造にできそう。
中央がくびれている関係で、ブランクとの固定方法・順番が悩みどころですが、何とか使えそうなグリップができました。
ゴミ箱にポイーってならないで本当に良かった(笑)
次はいつものリールフードのカーボンロービングによる巻き巻き補強工程へ。