今回からリールシートの作成に入ります。
ベースとするのはDPSリールシート。一番安くてシンプルなリールシート。
まずはバラします。特に工具を使うことなく力任せでどうにか外します。
さらにここからリールフードのアルミを外します。この作業、正直苦手です。。。
いつもはドライヤーを使って加熱しまくって、Fujiマークのところにマイナスドライバーを押し込んで無理やり外していましたが、どうしても外したプラスチックの部分が変形してしまうので、今日は単に押し出してみようと考えました。
たまたま作業しようと思った時に、家族がお風呂に入りドライヤーを使用中。使い終わるのを待つのが億劫になり、作業台の上にあったアルコールランプで炙れば良いんじゃね?と思い、試しにやってみました。が、全然駄目。ランプで炙ってから熱々の状態になったところで、ちょうどいい太さのカーボンパイプを差し込んで、プラスチック部分をアルミから押し出そうとしましたがびくともしない。
結局、ペンチで無理やり引っ張り出しました。出っ張り部分は削るつもりだったけども、ちょっと汚くなりすぎた。。。上手い外し方をご存じの方教えてほしいです。。。
さてアルミパーツを外してから、改めてリールシートにはめ直して、試しに自作グリップに今一度挿してみるとこんな感じに。
もう狙って作ったかのようにミラクルフィット。本当はアルミを外したところにカーボンロービングを巻いて補強するつもりでいましたが、グリップ側のリールフードはもうこのままエポキシで接着しちゃおうと考えました。
まずはリールシートを切断。過去にパーツどりしたリールシートの余りを使用しました。
リールフードのギリギリの位置で切断。
そしてアルミパーツを外す時にペンチで掴んでぼろぼろになった部分をミニ旋盤を使って削り落としました。
削った後に改めてグリップにはめてみるとこんな感じ。虫食いのように隙間こそあれど、ほんとピッタリ。
続いて接着。接着はエポキシ接着剤にカーボンパウダーを混ぜ込んだものを使用しました。
リールシートとフード部分も完全には固定されていないので、隙間を開けたところに接着剤を塗り完全に固定。
たっぷり接着剤を塗り、上面の虫食いの穴にも充填。カーボンパウダーを混ぜ込んだのは、ここで色を黒くするため。
次はスクリュー側のリールフードの加工。
アルミパーツを外す際に傷をつけた部分を削り落としてから、カーボンロービングを巻き巻き。
カーボンロービングの固定は瞬間接着剤で巻始めと巻終わりならびに要所要所で固定(固定しすぎるとエポキシコーティングがかからないので程々で)。
あとはエポキシコーティングすれば良いだけですが、どうせならナットと一体式にしようと考えました。そこで、リールシートを治具として利用。まずはフードを通して、次にナットを入るところまでねじ込みます。
その状態でフードをナットに押し付けてマスキングテープをフードの逆側にぐるぐると巻いて、フードの固定位置を決めます。
その後、一旦ナットを緩めて、隙間からエポキシが漏れてもリールシートが駄目にならないようにマスキングテープを1巻して、さらにナットにシリコンスプレーを吹いておきます。
ここから再度ナットを締め付けて、フードと密着、固定してからシールテープでナットをぐるぐる巻きに。
ナットの金属部分から飛び出ているフードを固定するための出っ張り部分は、1枚だけでできるだけ薄くでも確実に覆えるように気をつけてシールテープを巻きます。
この状態でロッドドライヤーにセットして、まずはカーボンロービングをエポキシコーティング。
全体に十分にエポキシを染み込ませたら、余ったエポキシ液にカーボンパウダーを混ぜ込んで黒色に着色してから、
とろ~りとぶ厚めにスクリューとフードの固定用の突起部分をコーティング。
スクリューの金属部位は覆わないように注意しながらコーティング。どうしてもフードの上にもエポキシ液が乗ってしまうので結局、全体をフード全体を覆う形になりました。
この状態でとりあえず一晩固化。明日の朝、ちゃんと外れるかな。。。。