さて



今回は知的障害を伴う発達障害の診断基準の全て🤲



難しいお話ですがきっとお子さんの様子を知る内容となってますので最後まで読んでください😀









まずは知的障害について‼️


知的障害のお話をするにあたっては避けて通れないIQのお話からしますね‼️


IQ(知能指数)について✔️

数字であらわした知能検査の結果の表示方式のひとつで、簡単に言うと個人の言語、運動、記憶、処理といった能力を総合的に表すもの🐥


知的能力障害は重症度により


・軽度

・中等度

・重度

・最重度


と表すと前回お話をしましたが


その内容について説明します☘️


①軽度 


知能指数は50 - 69程度🤚理論上は知的障害者の8割あまりがこのカテゴリーに分類されます😅 日常生活動作には問題が見られない場合が多いですが、言語運動認知能力等があまり高くないため生活でのストレスは高まり安いです💦


軽度の特徴

・喋れるがうまく伝わらないことがある

・理解はしているが、何事にも時間がかかることがある

・いろいろなことを遂行できるが、効率良くできないことがある


などが挙げられます💦


②中等度

知能指数は35 - 49程度🫧言語発達や運動能力の遅れが顕著に見られます✔️生活はサポートがないと難しいですね👆


中等度の特徴

・喋れるが短文であったり、相手に伝わらないことが多い

・理解が難しく、誰かの指示やサポートがないと動けないことが多い

・身辺自立面も一人では難しいことが多い




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以下は療育をされているママさん、パパさんに読んでもらいたい記事です。


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③重度

知能指数は20 - 34程度🙌言語・運動機能の発達が遅く、学習面ではひらがなの読み書き程度に留まります。情緒の発達が未熟で、身の回りのことを一人で行うことは難しいので、衣食住には保護や介助が必要になる場合もあります。


重症の特徴


・言葉は単語である場合(もしくは無い)が多い

・理解がほぼできないため、サポートが必要か

・身辺自立はほぼサポートが必要


④最重度

知能指数は19以下程度☘️ 言葉が発達することはほぼなく、誰かのサポートがないと生活が難しいことが多いです☁️


その他にもボーダー(境界域)というのもあり、こちらは知能指数は70 - 85程度。知的能力障害とは認定されません💦大人になって知的能力障害やASDといった診断がつく場合がよくあります💦








次に自閉スペクトラム症について😌




今まで自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などのいろいろな名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、自閉スペクトラム症(ASD;Autism Spectrum Disorder)としてまとめて表現するようになりました🌼


正直、医療福祉業界で精神遅滞や知恵遅れ、オーティズム(自閉症の英語)発達遅滞などいろーんな診断名が一人歩きして「この診断てなに?」というのが多かったのでまとめて表現できるようになったのはよい部分でもあります🤲悪い部分もありますが💦


自閉スペクトラム症は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害で、人口の1%に及んでいるとも言われています☘️


自閉スペクトラム症の人々の状態像は非常に多様であり、信頼できる専門家のアドバイスをもとに状態を正しく理解し、個々のニーズに合った適切な療育・教育的支援につなげていく必要があります😅


が、なかなかお子様にあった適切な教育療育が行われていないのが実態😅現在の言語能力をしっかり把握していないにも関わらず言語トレーニングのみをガッツリやって結果が出ないという話はよくあることです💦








自閉スペクトラム症とは


自閉スペクトラム症の診断についてはDSM-5に記述されており、下記などの条件が満たされたときに診断👈


DSM-5における自閉症スペクトラム(ASDAutism Spectrum Disorder)の診断基準


以下のABCDを満たしていること。


A:社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害(以下の3点で示される)


1.社会的・情緒的な相互関係の障害。


2.他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)の障害。


3.年齢相応の対人関係性の発達や維持の障害。


B:限定された反復する様式の行動、興味、活動(以下の2点以上の特徴で示される)


1.常同的で反復的な運動動作や物体の使用、あるいは話し方。


2.同一性へのこだわり、日常動作への融通の効かない執着、言語・非言語上の儀式的な行動パターン。


3.集中度・焦点づけが異常に強くて限定的であり、固定された興味がある。


4.感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、あるいは感覚に関する環境に対する普通以上の関心。


C:症状は発達早期の段階で必ず出現するが、後になって明らかになるものもある。


D:症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害を引き起こしている。


(参照:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル)






知的障害の有無、言語障害の有無を明らかにし、ADHD(注意欠如・多動症)との併存の有無を確認することが重要です🤲


DSM-IVでは認められなかった自閉スペクトラム症とADHDの併存が、DSM-5では認められています☘️


また、他の遺伝学的疾患(レット症候群、脆弱X症候群、ダウン症候群など)の症状の一部として自閉スペクトラム症が現れることがあります😉


①と②の症状の程度は様々であり、いろいろな併存症も見られることから、小児神経科・児童精神科・小児科医師による医学的評価は非常に重要☘️



知的障害(知的能力障害)、発達障害児(神経科発達症)の診断基準を満たすことで点



よく耳にする「知的障害を伴う発達障害」となります😌😌😌



今後どこかで知的障害を伴わない発達障害についても説明をしていきますね🤲