鍼灸・セラピー いやしろ タオのつぶやき ーうつ病からの脱出ー -23ページ目
今回は同テーマの第2弾です。
著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。
低血糖症では、体のどこかに痛みの症状があらわれることがあります。これはアドレナリンが血管を収縮させるためといわれています。多いのは頭痛ですが、腰痛やひざの痛みなどとしてあらわれることもあり、人によってあらわれる場所がちがうようです。頭痛が起きる原因は、低血糖から脳を守るために脳の血管が拡張するためともいわれています。
ある患者さんは、低血糖症の治療をおこなってある程度症状がよくなってきたところに、久しぶりにパスタを食べたら、突然悲しくなって涙がポロポロ流れ、同時に腰が痛くなった、ということを教えてくれました。血糖値が安定する食事をすることで、痛みの症状が改善する人が多いのです。
低血糖症ではアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されることにより、交感神経が優位な状態となります。このため、リラックスできない、動悸がする、不眠などの症状が起こります。
自律神経には「昼の神経」と呼ばれる交感神経、「夜の神経」と呼ばれる副交感神経があります。これはいうなればアクセルとブレーキのようなものです。
昼間活発に活動するためには交感神経が適度に緊張していることが必要ですが、夜リラックスして休息するためには、交感神経優位から副交感神経優位にモードが切り替わる必要があります。このバランスが乱れた状態がいわゆる「自律神経失調症」です。
質のよい睡眠を得るためには、夜は副交感神経優位になっている必要がありますが、低血糖症ではこれがうまくいかないために、不眠の原因となります。
また、朝方目が覚めてしまうという症状をお持ちの人も多いですが、朝の4時ごろは血糖値が下がる時間帯なので、低血糖症の場合は血糖値が下がってアドレナリンが出るために、目が覚めてしまうということが考えられます。この場合は夜寝る前に、夜食としてゆっくりエネルギーに変わるものをとっておくとよいことがあります。
また、自律神経はストレスによっても乱れますので、ストレスを効果的に解消する方法や、自分なりのリラクゼーションの方法を工夫するのもよいでしょう。
動悸も同様に、アドレナリン・ノルアドレナリンの影響によって起こります。動悸や高血圧などはマグネシウムの不足によっても起こりますので、血糖値を安定させる食事とともにマグネシウムをサプリメントでとるとよいでしょう。
アドレナリンは血管を収縮させるため、末端の血行が悪くなり、冷え性の原因となります。
低血糖症の人は同時に栄養失調でもあることがほとんどですが、エネルギーや熱を生み出すために必要なビタミンB群や鉄が不足していると冷え性になります。タン白質が不足していると、血液中の水分量が減ることにより血液循環が悪くなり、やはり冷え性になります。
また、甲状腺ホルモンはエネルギー産生や熱の産生、体全体の代謝の調節にかかわっています。甲状腺ホルモンが低下していると、冷え性や疲労感、むくみやうつ症状の原因となることがあります。
低血糖症の患者さんでよく「耳に膜が張る」という症状を訴える人がいます。これも低血糖時に分泌されるアドレナリン等の影響で、一時的に耳の血流に障害が起きるためと考えられます。
同様に、一時的に視野が狭くなるという症状を訴える人もいます。
低血糖症では、血糖値が急激に低下することにより失神発作を起こす場合があります。このため、てんかんという診断がつくことがあります。脳のエネルギーが急激に低下するために起こる症状と考えられます。
これもアドレナリン・ノルアドレナリンの影響のために起こります。
アドレナリン・ノルアドレナリンは、交感神経を緊張させるため、腸の蠕動運動が低下し、便秘の原因となります。また、あまいものや精製炭水化物の大量摂取は、腸の悪玉菌を増加させ、これも便秘やアレルギーの原因になることがあります。
これらの症状は低血糖症だけが原因で起こるわけではなく、ほかの理由によっても起こります。必要に応じて根本的な原因を探し、治療をすることが大切です。
以上、抜粋終わり
いかがでしょうか?
実にさまざまな症状がありますね。
私の場合は、
食後すぐに眠くなる、
朝体がだるくて起きづらい、
満腹にまるまで食べてしまう、
朝はうつ状態、
冷え性、
などなど、
いろんな症状が複合しています。
しかしこれらは食事を改善することによって、
改善できますので、
安心してください。
まずは精製された糖分を含む食べ物を、
玄米なのど、
自然の中に含まれる食べ物へと、
替えることで、
徐々に改善されてきます。
何か一つでもいいので、
今日から改善していきましょう。
引用元:うつ病からの脱出ー低血糖症によりおこるさまざまな症状 2ー
今回は低血糖症によりおこるさまざまな症状というテーマでお伝えします。
著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。
○低血糖症により起こるさまざまな症状
「低血糖症ではありとあらゆる症状が起こる」といわれているほど、いろいろな症状が起こります。うつ病や統合失調症など、いろいろな疾患に似た症状を示すことも多いため、「偉大なる物真似師」との異名があるくらいです。
また、「不定愁訴」と呼ばれる、明らかな病気ではないのに起こるさまざまな症状も、低血糖症が原因となることがあります。
低血糖症で起こりうるいろいろな症状について解説していきます。
低血糖症の患者さんに共通しているのは、沢木さんの例のように、「疲れやすい」、「慢性的な疲労感」です。慢性的なだるさ、朝起きられないなどの症状を訴える人が多いのです。低血糖症の人では、体を動かすために必要なエネルギーを生み出すことがうまくいかないために起こる症状です。これは無反応性低血糖症でも反応性低血糖症でも起こります。私たちにとって「もっとも使いやすいエネルギー源」である血糖値がつねに低いか、安定しないためです。
もちろん、私たちの体は、血糖以外にも脂肪やアミノ酸をエネルギーとして利用することができます。ハイブリッドカーは、ガソリンと電気という動力源を状況によって切り替えながら走っていますが、私たちの体もこれと同じで、栄養状態や体内の代謝の状況に応じて、これらを使い分けてエネルギーを得ています。しかし低血糖症の患者さんには、この切り替えがうまくいかない人が多いようです。
エネルギーを効率よく作り出すためには、いわゆるエネルギー源とよばれる糖分や脂肪分・タン白質だけでなく、それをエネルギーに変えるためのビタミンやミネラルが十分にあることが必要です。
エネルギーを生み出すビタミンの代表選手は、ビタミンB群です。低血糖症の患者さんは「ビタミン依存の体質」とも呼ばれ、そうでない人に比べてより多くのビタミンを必要とすることがわかっています。沢木さんの場合、もともと必要量が多いところへきて、消化機能の低下と食事のかたよりにより、ビタミンB群がかなり不足していたことも、疲れやすいという症状の原因であったと考えられます。
鉄も、酸素を運ぶだけでなく、細胞内のミトコンドリアというエネルギー工場で、最終的にエネルギーを作り出すために必要な栄養素です。沢木さんの場合、貯蔵鉄(鉄の貯金)を示すフェリチン値が「測定不能」の状態でした。鉄の不足はやはりエネルギー不足を引き起こし、強い疲労感や冷え性の原因となります。また、脳の中でセロトニンなどの神経伝達物質を合成するためにも鉄が必要なので、憂うつになる、やる気が起きない、だるいなどの症状を引き起こします。フェリチンは理想としては100はほしいところです。
また、血糖値が低いときには血糖は脳で優先的に利用されるため、体のほかの組織は脂肪をエネルギーに変えて利用しなければなりません。脂肪をエネルギーに変えるためにはビタミンCが必要であるため、ビタミンCの不足も慢性疲労の原因となります。
血糖値が急激に上昇することによってインスリンが多く分泌され、血糖値が急降下すると、今度は血糖値を上げようとするために、多くのホルモンが分泌されます。
血糖値を上げるホルモンには数種類がありますが、中でも低血糖症の症状を起こす原因となるといわれているのが、アドレナリンとノルアドレナリンです。
第一章の「低血糖症の成り立ち」で説明したように、アドレナリンは「攻撃ホルモン」と呼ばれ、本来戦うときに出るホルモンです。しかし低血糖症では、まわりのシチュエーションや本人の意志に関係なく、下がった血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌されることによって、イライラする、怒りっぽい、攻撃的になる、人によっては、キレる、暴れる、暴力をふるう、などの症状が起こります。
またノルアドレナリンはその逆で、ネガティブな感情を引き起こすため、不安、恐怖、焦燥感、悲しみ、死にたい、といった感情を引き起こします。パニック障害(第2章)では、不安や恐怖感などの感情の変化とともに動悸やパニック症状が起こりますが、これには低血糖症が深く関係していると考えられます。月経前症候群(PMS)でイライラしたり攻撃的になるのもこの影響です。
子どものかんしゃくにも、これが影響していると考えられます。最近若いお母さんが、ぐずったり泣きわめいたりしている子どもの口にあまいお菓子を放りこんでいる光景をよく目にします。お腹がすいてイライラし泣きわめく子どもを、てっとり早く静かにさせるにはあまいものがいい、ということを、お母さんは経験的に知っているのでしょう。しかし、すぐに泣きやむからといってあまいものばかり与えていると、一時的には血糖値が上がって子どもは落ち着きますが、すぐにインスリンが分泌されて血糖値が下がってしまいます。そこで攻撃ホルモンであるアドレナリンが分泌されるため、子どもはまたイライラしてかんしゃくを起こし、あまいものを要求するようになるのです。これをくりかえすと、子どもは「あまいもの中毒」になり、ゆくゆくは心身の健康を害してしまいます。私たちの身のまわりにはあまいものがあふれているので、難しいことかもしれませんが、子どもにはあまいものではなく、血糖値を不安定にさせにくい食べものを与えるようにすることが大切です。
また、若者による衝動的・突発的な犯罪が増加しているとのことですが、おそらく低血糖症が多大な影響を与えていると考えられます。学校や更生施設などで、砂糖や精製炭水化物をやめ、玄米や新鮮な食材を中心とした食事に変えたら、非行などの反社会的行動が激減した、という例は数多くあります。人間の精神や行動に、血糖値や栄養が大きく関係することの証明といえるでしょう。
以上、抜粋終わり
低血糖症はさまざまな症状を呈しますので、
そのため、わかりずらい病気です。
どうような症状があるかを把握しておきましょう。
引用元:うつ病からの脱出ー低血糖症によりおこるさまざまな症状 1ー
今回は低血糖症の症例です。
著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。
なんとなく具合が悪い
―異常に疲れる―
沢木泉さん(仮名)34歳
沢木さんは、結婚して3年目の主婦です。
沢木さんの主訴は、とにかく疲れやすい、一時的に頑張れてもそのあと異常なほど疲れてしばらく寝込んでしまう、脱力感、めまい、極度の冷え性などでした。偏頭痛もとてもつらいということでした。
子どものころから虚弱体質で、胃腸も弱く、お腹を壊しがちで、たくさん食べても太れなかったそうです。結婚する前にはOLとして会社勤めをしていましたが、会社から帰宅するとぐったりしてしまい、なにもする気になれませんでした。休日は、なにもしないで家でゴロゴロすることが多かったとのことです。それでもかろうじて会社に行くことはできていました。
ここ1~2年で、さらに症状が強くなってきました。たまに外出して人の多い場所に行くとひどく疲れてしまい、2~3日は家で横になっているようになりました。家族以外の人と話すことや、電話に出ることもおっくうになり、半年前からほとんど家に引きこもっているような状態です。毎朝、目が覚めたときからすでに疲れています。朝食や昼食を食べたあとは、異常なほどの眠気が襲うので、必ずひと眠りしないといられません。冷え性なので、時間をかけてゆっくりお風呂に入りますが、長風呂をしてもまったく汗をかきません。
沢木さんがそんなふうなので、ご主人の遊びやつき合いについて行くこともできず、ご主人は休日も一人で出かけざるをえない状態です。それどころかあまりに具合が悪いと、ご主人に食事を作ってあげられないときもあります。ご主人は理解してくれているそうですが、自分としてはとても申し訳ないと思っていますし、ご主人がいないときは孤独感を感じて落ち込んでしまうそうです。
「ふつうの生活がしたい!」
これが、沢木さんの切実な願いです。
どうにかしたいと思い、数軒の病院に行ってみました。しかしどの病院でも、検査の結果は、「異常なし」でした。あまりに頭痛がひどいため、脳ドックも受けましたが、やはり異常なしとのことでした。自律神経失調症、過敏性大腸症候群と診断され、薬を飲みましたが、効果は感じませんでした。薬を飲んでも効果がないため、心療内科をすすめられました。心療内科では「うつ病」といわれましたが、薬は飲みたくなかったのでもらいませんでした。漢方薬もためしましたが、体に合わないようだったのでやめてしまいました。
心配になり、インターネットでいろいろ検索してみた結果、たしかに自分の症状は「うつ病」のようだと思いましたが、なんだか納得がいきません。困っているいろいろな症状が、心の問題からきているとは思えなかったからです。
できれば早く赤ちゃんもほしいと思っているので、薬は飲みたくありませんし、体の中から心身ともに健康になりたいと思い、当クリニックを受診されたということです。
【既往歴・月経歴】
10年前:胃炎 月経周期:35日・月経痛あり 1回流産
【家族歴】
父:高血圧・胆石
【初診時現症】
身長:162cm 体重:40kg
【診断】
沢木さんの血液データをみると、尿素窒素の低値よりタン白質の摂取不足、フェリチンが「測定不能」というほどの鉄欠乏、GOT・GPT バランスよりビタミンB群の不足、また、カルシウムの不足、亜鉛の不足など、複合的な栄養失調の状態であると考えられました。そしてその結果、貧血になっていました。また、グルコースの低値、遊離脂肪酸の上昇から、低血糖の徴候が認められたため、5時間糖負荷試験(OGTT)をおこないました。
【5時間糖負荷試験結果】
沢木さんの5時間糖負荷試験の結果、無反応性低血糖症であることがわかりました。
【治療】
これらの栄養不足を補うために、アミノ酸・ビタミンB群・ヘム鉄・ビタミンC・カルシウム・マグネシウム・亜鉛のサプリメントを処方しました。
それと同時に、あまい食べもの・飲みものをやめ、低GI(155ページ参照)・高タン白・高食物繊維の食事指導をおこないました。白米や白パンなどの精製炭水化物は量を減らし、胚芽米やライ麦パンなどを、タン白質などのおかずをしっかり食べたあとに、少量食べるよう指導しました。最低1日5回は未精製の穀物を含め、なんらかの食べものを食べるようにしてもらいました。
【経過】
栄養療法と食事療法をはじめ、3ケ月くらいはあまり効果が感じられませんでしたが、だんだん冷えや疲れなども薄紙をはがすようによくなってきたのを感じ、根気よくサプリメントと食事療法を続けました。
半年後には、以前のような異常な疲労感はなくなり、体力がついてきました。毎日の家事も以前よりきちんとこなすことができるようになりました。休日もご主人と一緒に出かけて、ゴルフやバーベキューなどに参加することができるようになりました。頭痛やめまいが起きる頻度も激減しました。以前に比べてエネルギーの度合いがまったくちがうと感じているそうです。
まだ無理をすると疲れてしまい、調子を崩すことがあるので、もう少し体調が改善したら赤ちゃんを考えようと思っているそうです。
【解説】
沢木さんの症状の多くは、低血糖症と栄養失調があいまって起きたと考えられる典型的な「エネルギー不足」の症状でした。
無反応性低血糖症とは、糖負荷検査において、ブドウ糖負荷に対して空腹時の50%以上の血糖値の上昇がみられない場合を指しますが、実際には反応していないのではなく、30分ごとの採血ではとらえられないほど血糖値の変動が素早いため、データ上反応していないようにみえるのだといわれています。実際には血糖値の細かい急変動が起きており、しかも大事なエネルギー源である血糖値がつねに低くなりやすいために、エネルギー不足の症状が起こりやすくなるのです。異常な疲労感はこのためと考えられます。
血糖値を維持するためには、精製していない炭水化物やタン白質を頻繁に摂取していただく必要があります。それによって適度な血糖値を維持し、エネルギーを維持することができるのです。
沢木さんはもともと胃腸が弱いという訴えがあり、食べても太れない、やせていることなどから、消化吸収能力が衰えていることが予想されました。このため、食事の内容が消化のよい精製された糖分にかたよりがちになり、それが低血糖の症状と栄義失調を助長させたと考えられます。実際に、サプリメントもほんとうに飲んでいただきたい量の半分くらいを飲んでいただくのがやっとでしたが、根気よく続けていただきました。
食事は、それまでは消化のよいおかゆや、手をかけずに食べられる加工食品やパンだけなどの内容が中心で、手軽に食べられるお菓子を食事がわりにすることも多かったのですが、温泉卵などの消化のよいタン白質を優先して食べていただくように指導しました。
3ケ月後の血液検査ではデータの改善がみられました。
貧血が改善し、鉄欠乏を示すフェリチン値が上昇しています。ビタミンB群の不足を示すGOT・GPTの低値も改善し、全体的に栄養状態が改善していると考えられます。
以上、抜粋終わり
上記症例のように、
なんとなく自分の症状が似ていると感じたら、
低血糖症の疑いが考えられますので、
どうかすぐに確認してください。
引用元:うつ病からの脱出ー低血糖症の症例ー

