鍼灸・セラピー いやしろ タオのつぶやき ーうつ病からの脱出ー -20ページ目

鍼灸・セラピー いやしろ タオのつぶやき ーうつ病からの脱出ー

うつ病から脱出するにはどうすべきかをテーマにしています。

私は鍼灸師の免許を取る前から

つまり12年前に

東洋はり医学会関西支部という

経絡治療を勉強する勉強会に所属して

毎月1回第3日曜日に行われる例会と

最終月の水曜日の晩に行われる実技だけの勉強会に

ずっと参加して研鑽に励んでいます。

それは今も続いています。

写真は勉強会の風景です。

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我々の仕事は技術職なので、

絶えず技術の向上が欠かせません。

これは自分のためだけでなく、

患者さんのためでもあります。

それはこの仕事を辞めない限り、

これからも続けていくつもりです。




引用元:鍼灸の勉強に関して
今回は同テーマの第2弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症』から下記抜粋します。

- 動睦と不安、そしてイライラ -

田代光子さん(仮名)64

田代さんは、二人のお孫さんをお持ちの主婦です。

田代さんは60才を過ぎたころから、疲れやすく、なにをするにもおっくうになりました。風邪を引きやすくなり、また治るのに時間がかかるようになりました。下痢や軟便が続き、膀胱炎も起こしやすくなりました。膀胱炎から腎孟炎になり、高熱が出て入院したこともあります。

2年前から、動悸と不安の発作が起きるようになりました。動悸の発作は突然起こり、自分ではどうにもなりません。このままでは死ぬのではないかと思い、夜中に救急車で運ばれたことも何度かあります。一度はそのまま入院して、血液検査や心電図、脳波、脳のMRIなど、数々の検査を受けましたが、とくに問題はないといわれました。精神安定剤をもらいましたが、気休めのようにしか感じられませんでした。

去年の9月から胃の調子が悪く、胃カメラをおこなったところ、軽い胃炎がありましたが、胃薬を飲んで症状はよくなりました。

来院時の症状は、つねに手足が冷たく冷えており、疲れやすさと、不安な気持ちがいつもあるというものでした。血圧が不安定で、高くなったり低くなったりします。ときどき手のふるえがあります。気力もわかず、以前は楽しかったお孫さんの世話も、体力が続かないため今は思うようにできなくなりました。また、ちょっとしたことでイライラするので、気持ちも落ち着きません。ご家族の方にいわせると、以前に比べてとても怒りっぽくなり、性格が変わってしまったみたいだ、とのことです。

病院でいろいろな検査をしても原因がわからず、薬を飲んでもよくならないため、困ったご家旗の方が当クリニックを探し、受診されました。

【既往歴】

52才で子宮筋腫のため子宮および両卵巣摘出

【家族歴】

祖母:子宮がん おば:乳がん

【初診時現症】

身長:155cm 体重:45kg 血圧:130/80mmHg

【食事の傾向】

ご主人が腎臓病のためタン白質を制限する食事療法をおこなっており、田代さんもそれに合わせて10年以上タン白質を控えた食事法をしていたそうです。食事の内容は白米やパン、めん類など、炭水化物にかたよったものでした。

【診断と治療】

田代さんの血液データは、ヘモグロビンが基準値を下回っており、明らかな貧血状態でした。また、総タン白6・2より低蛋白血症であり、閉経後であるにもかかわらずフェリチンが低く、鉄欠乏の状態でした。ほかのデータから、ビタミンB群の不足、カルシウム・マグネシウムの不足なども疑われ、コレステロールも低めであり、複合的な栄養失調の状態であると判断されました。ピロリ菌の抗体があり、ペプシノーゲンI/Ⅱ比が1・8と低いことから、ピロリ菌による萎縮性胃炎があると考えられました。

フルクトサミンの低値と食事内容から、低血糖症が疑われましたが、田代さんが希望しなかったため、糖負荷試験はおこないませんでした。

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治療のために、低GI・高タン白・高食物繊維の食事指導をおこないました。とくにタン白質をしっかり食べるように指導しました。

また、ピロリ菌による萎縮性胃炎が栄養失調の原因のひとつと考えられたため、抗生物質と制酸剤によるピロリ菌の除菌をおこないました。

そして栄養失調の改善のために、プロテイン・アミノ酸・ビタミンB群・ヘム鉄・ビタミンC.カルシウム・マグネシウムのサプリメントを処方しました。

【経過】

3ケ月後の受診時に、田代さんは、症状が大きく改善したことを教えてくれました。

まず、不安や動悸の発作はほとんど出なくなりました。体力がつき、疲れにくくなったとのことです。立ちくらみやめまいはなくなり、血圧も安定しているようです。イライラや怒りっぽさ、抑うつ症状などの精神的な症状もなくなり、精神的にも落ち着きをとりもどしたそうです。胃腸の調子もよく、下痢をすることもなくなり、以前より食欲が出てきました。お肌にも張りやつやが出て、血色がとてもよくなりました。冷え性はまだありますが、以前に比べるとだいぶ軽くなったとのことです。

貧血が改善し、総タン白や尿素窒素、コレステロール、フェリチンなどはすべて上昇し、栄養状態が改善していることを示しています。グルコース・フルクトサミンの上昇は、低血糖の兆候が改善したことを意味します。また、ピロリ菌抗原は陰性となり、ペプシノーゲンのI/Ⅱ比も上昇し、萎縮性胃炎が改善しています。

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以上、抜粋終わり

この症例でも

やはり栄養状態に

問題が見られますね。

この治療の解説は次回にします。

お楽しみに!

 

 




引用元:うつ病からの脱出ーパニック障害 2ー
今回はパニック障害というテーマでお伝えします。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

- わけもなく不安になる -

小沢加奈子さん(仮名)22

小沢さんは今年の春就職したばかりの、おしゃれな新人OLさんです。

小沢さんは、大学を卒業する半年くらい前から、情緒不安定になりました。わけもなく落ち込み、泣いてしまうこともたびたびでした。なにがきっかけかはよくわからないのですが、突然動悸がはじまり、不安になってしまうのです。ときどきそれがひどくなると、どうしたらいいのかわからなくなって恐怖感に襲われ、過呼吸になり、パニック発作を起こしてしまいます。そんなときに自分には価値がないと強く感じてしまい、絶望的になって、発作的にリストカットをしたこともあります。

もともと小沢さんは友達も多く社交的で、それまでそのような症状を感じたことはありませんでした。しかし、就職活動の時期からかなり忙しく、ストレスが多かったことは確かです。睡眠時閲も短くなり、食事もおろそかになっていたそうです。就職してからも、ハードで忙しい毎日を送っていました。しかし今は、このような症状で会社を休むことが多くなったため、休職しています。また発作が出るかもしれないと思うと、外に出るのが怖くなってしまい、家から出られなくなりました。

精神科に行ってみると、「パニック障害」と診断され、精神安定剤を処方されました。薬を飲んでみましたが、あまり効果が感じられず、3日でやめてしまいました。はかにも疲れやすい、冷え性、頭痛、立ちくらみ、めまいなどの症状があったので、漢方薬も試してみました。冷え性は改善しましたが、精神的な症状には効果がないようでした。

月経の前の1週間に、とくに症状がつらいということに気がついたので、婦人科にも行ってみました。月経痛がひどいので、痛み止めと、やはり精神安定剤を処方されました。ピルの服用をすすめられましたが、ホルモン剤を飲むことに抵抗があったので、飲みませんでした。

そんな中、ご家族がインターネットで当クリニックを探し出し、受診されました。

【既往歴】

大きな病気:なし 月経周期:不順・月経痛あり(強い)

【家族歴】

祖母:糖尿病

【初診時現症】

身長:158cm 体重:51kg

【診断】

小沢さんの血液データをみると、尿素窒素が6・8mg/dlと低く、タン白質の摂取量がとても少ないことがわかりました。また、亜鉛が低いことから、亜鉛の不足があると考えられました。ヘモグロビンは一見問題ない数値ですが、フェリチンが低いことから、隠れた鉄の不足があると考えられました。ほかにもビタミンB群の不足、カルシウムの不足なども疑われ、複合的な栄養失調の状態であると判断しました。これらの栄養失調が、小沢さんの持ついろいろな症状に関係していると考えられました。もともと和食中心できちんと食事をするほうでしたが、ここ1年は多忙のため、食事がおろそかになり、食事の代わりにスナック菓子などを食べることも多かったそうです。

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また、グルコース・グリコアルブミン・カリウムの低値から、低血糖症が疑われたため、5時間糖負荷試験をおこないました。

【5時間糖負荷試験結果】

5時間糖負荷試験の結果、反応性低血糖症と診断されました。血糖値の上昇は比較的問題ありませんが、90分から120分にかけての血糖値の低下がやや急激であり、240分で空腹時血糖値の80%以下に低下しています。このように血糖値が下がったときに、血糖値を上げるホルモンであるアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されると、パニック発作が出ると考えられます。

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【治療】

血糖値の安定をはかるため、あまいものやスナック菓子はやめ、低GI・高食物繊維の食事指導をおこないました。とくにタン白質の不足が強かったので、タン白質を積極的に食べるようにしてもらいました。血糖値の安定のために、チーズやナッツなどで間食を積極的にとってもらうようにしました。調子がいいときには、ウオーキングなど、食後の運動をおこなってもらいました。また、ストレスになるようなことを避け、リラックス方法を工夫するように指導しました。

そして、栄養失調を改善するために、プロテイン・ビタミンB群・ナイアシン(ビタミンB3)・ヘム鉄・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・マグネシウム・亜鉛のサプリメントを処方しました。

【経過】

治療を開始してから1~2ケ月で、小沢さんの症状の多くは改善しました。

まず、落ち込みにくくなり、精神的にとても楽になったそうです。リストカットもしなくなりました。以前のように活発に行動できるようになり、家族から「今日はいったい何時に帰ってくるの?」と心配されるほど、外に出ることが多くなったとのことです。いろいろ考えた末に、仕事はやめました。以前の小沢さんだったら、そんなとき自分を責めてしまい、自己嫌悪におちいって悲観的になっていたと考えられますが、「まあ、いいかと思えるようになったとのことです。

そんなふうに調子がよかったところに、しばらく我慢していたケーキを食べたら、パニック発作が出たので驚いたそうです。あまいものなどを食べることによって起こる低血糖が、それまでの症状の原因になっていたということを実感し、それからは自然とあまいものを食べたくなくなったそうです。

血液データの変化は、まず尿素窒素の上昇より、タン白質をかなりしっかり食べることができていることがわかります。フェリチンや亜鉛も上昇していることから、ミネラルがしっかり吸収されているようです。これらの栄養不足が改善されると、多くの不定愁訴(疲れやすい・むくみやすいなど)は改善されていきます。血糖値の平均を示すグリコアルブミンは少し低下していますが、これはあまいものや精製した炭水化物を食べないようにすると血糖値の上昇の程度が少なくなるため、平均値としては低下したものと考えられます。

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以上、抜粋終わり

私はパニック障害も、

低血糖症が絡んでいるのではないかと考えています。

該当する方は一度考慮してみてください。

 




引用元:うつ病からの脱出ーパニック障害 1ー