鍼灸・セラピー いやしろ タオのつぶやき ーうつ病からの脱出ー -19ページ目

鍼灸・セラピー いやしろ タオのつぶやき ーうつ病からの脱出ー

うつ病から脱出するにはどうすべきかをテーマにしています。

今回は同テーマの第2弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

過食症は「心の病気」か?

過食症は、一般的に「心の病気」といわれています。心の問題が原因で、常識では考えられない量の食べものを食べてしまう、場合によっては食べたものをぜんぶ吐いてしまう、などの症状が起こるとされています。

しかし、過食症はほんとうに「心の病気」なのでしょうか?

拒食症と過食症をあわせて摂食障害といいますが、摂食障害に心の問題が深くかかわっているということについては、疑いの余地はありません。しかし、心の問題を解決する目的で、心理カウンセリングなどによって過食症の治療をおこなった場合、改善する患者さんももちろんいらっしゃいますが、改善されない患者さんも多くいらっしゃるのです。治療がうまくいって心理的な問題が解決され、気持ちは楽になったとしても、過食や嘔吐は治らない、という患者さんがたいへん多いのです。

過食症は拒食症から発展することが多いといわれていますが、ゆりさんのようにダイエットからはじまる場合も多くあります。また、ダイエットにかぎらず、ほかの病気の治療目的でおこなった断食などがきっかけで、体重が大きく減少した場合などにも起こりえます。つまり過食の原因には、必ずしも深刻な心の問題が存在しているわけではない、ということです。そのような患者さんに共通しているのは、いったん極度の栄養失調におちいったあとに、過食症を発症する、ということです。

もちろん、同じように体重が減ったり栄養失調におちいったりしても、必ずしもすべての人が過食症になるわけでもありません。つまり、過食症になりやすくなる条件や、体質などがあると考えられます。

そのような過食を起こす大きな原因として考えられるのが、「隠れ飢餓状態」と「低血糖症」なのです。

現代の日本には食べものがあふれていて、一見栄養は満ち足りているようにみえます。しかし、実際には食べものに含まれる栄養素の量が減少しているので、ほんとうに必要な量の栄養素はとれていない人がほとんどです。とくに白米や白パンなどの精製された食品や加工された食品は、カロリーだけは過剰なほど高いのに、体を作ったり機能させたりするために必要なタン白質やビタミン・ミネラルなどの栄養素はほとんど入っていない、といっても過言ではありません。毎日お腹いっぱい食べていても、実際には栄養はちっとも足りていないのです。私はこれを「隠れ栄養失調」と呼んでいます。

私たちの体がほんとうに必要としている栄養素の量は、厚生労働省がさだめている必要栄養所要量よりも、実際には数倍~数百倍多いといわれています。ということは、現代人のほとんどは「隠れ栄養失調」だと考えられます。

ふつうに食べていても栄養(カロリーのことではなく、タン白質やビタミン・ミネラルなどのことです)が足りをいのに、そこでまちがったダイエットや断食などをおこなってしまったら、どうなるでしょう? 当然、強い栄養失調を起こします。これを「隠れ栄養失調」を超えた、「隠れ飢餓状態」と呼ぶことにしましょう。

とくに「隠れ飢餓状態」になりやすいのは、成長期のダイエットです。日本ではスリムを女性がもてはやされているため、いまは中学生や小学生のときからダイエットをしている女の子がたくさんいます。多くの場合は、ダイエットをしようと思っても、目的の体重になる前に食欲に負けてしまい、体重を激減させることはむずかしいものです。ですが、ゆりさんのように意志が強かったり、強迫観念などなんらかの病的な心理状態が存在する場合、食欲という本能に逆らって、食べずにいることを続け、無理なダイエットに成功してしまいます。拒食症はこれが極端になった状態です。そして結果的に、極度の栄養失調におちいってしまうのです。

やせたくてしかたない若い女性のみなさんは、「栄養失調なんてどうでもいいし、やせられればいいのよ!」と思っているかもしれませんが、これは明らかにダイエットの方法としてはまちがっています。残念ながら、間違ったダイエットをおこなうと、体に負担がかかるため、あとで必ず「ツケ」がまわってきます。そのツケのひとつが、「過食」を引き起こすということです。

過食症までいかなくとも、多くの人が、ダイエットをしようとして食事制限をしたあとに、反動で過剰な食欲にみまわれた経験があると思います。拒食症はもちろん、無理なダイエットや断食、胃腸の病気などで、いったん強い栄養失調、つまり飢餓状態におちいると、体は危機感を感じます。このまま食べものが手に入らなければ飢え死にするかもしれない、と体が認識すると、生き延びるための生存本能がはたらきます。すなわち、食べものを強く求めるようになるのです。つまり、栄養素を手に入れようとする体の自然な反応として、過食になるのです。

 

以上、抜粋終わり

上記のように、

摂食障害は

安易なダイエットが

原因で発症しているケースがかなりあります。

心理面ばかり指摘されていますが、

こういケースは心理とは関係なく、

機能不全なので、

違うアプローチが必要です。

何が原因で始まったのかを、

よく見極めてください。

上記の続きは次回になります。

 




引用元:うつ病からの脱出ー過食症 2ー
今回は過食症がテーマです。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

- 食べて吐くのがやめられない! -

山田ゆりさん(仮名)20

ゆりさんは、一見おとなしく人見知りする印象の専門学校生です。

17才のときにクラスの男の子に体型のことでからかわれたのがきっかけで、ダイエットを決意しました。もともとまじめな性格で、なんでも真剣にとりくむタイプのゆりさんは、厳格にカロリー計算をおこない、食べる量を減らしました。とくにカロリーの高そうなお肉や油っこいものを控え、カロリーの少ないこんにゃくや野菜をおもに食べるようにしていたそうです。ダイエット前は身長156 cmで55kgでしたが、かなりがんばってダイエットをした結果、半年で42gまで減らすことに成功しました。

体重が減って一時はとても満足できましたが、それまできちんときていた月経がとまってしまいました。また、立ちくらみやめまい、貧血などの症状が起こるようになりました。集中力もなくなり、イライラして家族に当たったり、憂うつになったりすることが多くなりました。

減量に成功したあともしばらくは食事の量を控えていましたが、だんだんと我慢ができなくなって、少しずつお菓子やアイスクリームなどを食べるようになりました。そしてある日突然、食欲がとまらなくなり、約半年後、過食がはじまりました。

過食してしまうときは、ふだん食べないように我慢しているもの、とくにあまいものやごはんなどが食べたくてしょうがありません。いったん食べはじめると頭の中が真っ白になり、お腹がパンパンになるまで食べまくってしまいます。コンビニで3000円くらい買い物をしても、あっというまに食べきってしまうのです。

ゆりさんはあせりました。せっかくがんばってやせたのに、こんなに食べていたら体重がまた元に戻ってしまいます。どうしても体重を増やしたくないゆりさんは、雑誌で摂食障害の記事をみたのをきっかけに、それをまねして過食したあとに吐くようになりました。いつしかそれが習慣となり、最近では吐くことを前提に過食するようになってしまいました。

受診時はほとんど毎日のように過食嘔吐をしていました。食べて吐くのはいつも夜で、それ以外のときは、太りたくないのと、食べだすと止まらなくなるのが怖いので、ほとんど食べません。

最初は家族に隠していましたが、嘔吐がはじまってしばらくすると、すぐにばれてしまいました。家族は心配しましたが、ゆりさんは太りさえしなければそれでいい、と思っていました。でも、ゆりさんの意に反して、吐いているのに体重はだんだん増えていき、イライラ、うつ症状、慢性疲労、冷え、不眠、便秘、湿疹などが悪化し、体調が日に日に悪くなっていきました。朝も起きられず学校も休みがちになり、勉強にも集中できないので、休学することになりました。

今のゆりさんは、食べもののことしか頭にありません。我慢しているから、いつも食べたい。でも過食になってしまうから、食べるのが怖い。そして、太りたくない…‥。

家族も心配し、さすがに自分でもこの状態をなんとかしたい、という気持ちになったゆりさんは、家族のすすめで精神科を受診しました。抗うつ剤をもらい、ほんの少し気分はよくなったような気がしましたが、過食嘔吐は治りませんでした。

家族の方がインターネットで摂食障害について調べているうちに当クリニックを見つけ、受診されました。

【既往歴】

2年以上無月経

【家族歴】

父:高血圧 祖母:糖尿病

【初診時現症】

身長:156cm 体重:50kg  BMI:20・5

【診断】

ゆりさんのデータを見ると、まず貧血が大きな問題であり、体調不良の原因の大きな部分を占めていると考えられました。月経がしばらくないのに貧血なのは、強い栄養失調であるためと考えられます。フェリチンの低値は鉄欠乏があることを意味します。特記すべきは亜鉛の低さでした。亜鉛は食欲のコントロールに深く関係しているミネラルです。GOT・GPTのアンバランスから、ビタミンB群の不足が強いことも示唆されました。

IMG_0277

これらの栄養失調は、脳に「飢餓状態だ!」という信号を送ります。その信号を受けとると、脳は生き延びるために食べものを手に入れようとします。つまり、お腹がすくわけです。このような栄養失調は食欲の冗進をまねき、過食を引き起こす原因となると考えられます。

また、グルコースとグリコアルブミンの低値、遊離脂肪酸の上昇、尿中ケトン体陽性は、低血糖症を強く疑わせるものでした。標準体重の若い女性にしては中性脂肪が高めなのも、低血糖症を疑う所見です。確定診断のため、5時間糖負荷試験をおこないました。

【5時間輝負荷試験結果】

ゆりさんの糖負荷試験の結果は、インスリン過剰分泌を伴う激しい反応性低血糖症でした。ブドウ 糖を飲むことによる血糖値の急激な上昇の後の下降がとても激しく、1時間で60mg/dlも血糖値 が低下しています。また、血糖値が28mg/dlまで下がっていることも驚きです。このようなことが起こると、脳が危険だと判断するため、血糖値を上げるためにアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されます。その結果、自分で自分をコントロールすることができなくなってしまいます。また、低血糖から脳を守るために、「食べろ!」という指令が強烈に脳から発せられます。これらの結果として、過食になると考えられるのです。

IMG_0278

【治療】

食べることに関するゆりさんの問題は、「過食」と「拒食」の両方でした。太りたくないから食べない、でも食べないで我慢しているといずれ我慢も限界となり、過食をしてしまいます。食べることを我慢し続けるかぎり、低血糖になり、そのあと必ず過食になります。この場合、食べることが過食を治す近道なのです。

食事指導として、まず「食べたくなくても食べる」、「過食は我慢しない」ということを指導しました。タン白質と野菜などの、低GI・高タン白・高食物繊維の食品を、食べたくなくても少しずつ、頻繁に食べるように指導しました。これは空腹時問が長びいて低血糖になることを防ぐためです。また過食そのものは、誰でも治療をはじめてすぐにはおさまりません。過食を無理に我慢させることはせず、過食してしまうときにも、あまいものなどではなく、まずタン白質や野菜などの低GI食品を選ぶように指導しました。これは食べたあとの血糖値の急降下を防ぐことがねらいです。どうしてもあまいものを食べたいときには、タン白質や野菜などを食べた後に少量食べるように説明しました。

そして同時に、栄養失調を治すため、プロテイン・ビタミンB群・ヘム鉄・ビタミンC・カルマグ・亜鉛のサプリメントを処方しました。

【経過】

治療開始後1ケ月ほどで過食の回数が減りました。3ケ月後の再検査の時点では、過食嘔吐はすっかりなくなっていました。お腹がすく前に食べることを指導されたことで、「食べていいんだと思い、気持ちが楽になったそうです。最初のうちは少し食べるだけではおさまらず、過食になったりしましたが、だんだん食べる量をコントロールできるようになりました。白米を食べると、そのあとだるくなったり眠くなったり過食したくなるのがわかるので、おかず中心にいろいろなものを食べるようにしています。食べものがおいしい、と久しぶりに思えるようになったそうです。

IMG_0279

貧血も改善し、体調も回復してきました。少し前は、家族と出かけても2時間くらいですぐに疲れて休憩するか、家に帰っていたのに、今では長時間出かけられるようになりました。以前に比べ、精神的に安定してきたためか、「どうしても太ってはいけない」という気持ちはうすれてきました。体重は1~2kg増えましたが、体成分検査では筋肉が増えていました。まだ体調が不安定なので、もう少し元気になったら、学校に復学したい、と思っているそうです。

血液データもとてもよく改善しています。まだ精神的に不安定な部分もありますので、心理療法を併用し、根気よく治療を続けていくつもりだということです。

 

以上、抜粋終わり

この症例の方のように、

ダイエットを行ってから、

体調を壊される方は多いです。

これはきちんとした知識もなく、

安易に行うことが原因です。

また巷に溢れているダイエット法も、

中途半端な栄養学で、

いい加減なものが多く、

それを実践して身体を壊される方も多いです。

ダイエットとは飢餓状態を作り出すわけですから、

生半可な知識では身体を壊してしまいます。

必ず経験豊富な専門家の指導の下で行ってください。

 




引用元:うつ病からの脱出ー過食症 1ー
今回は同テーマの第3弾です。

著書『なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病』から下記抜粋します。

【解説】

田代さんは初診時、明らかな栄養失調状態でした。まずヘモグロビンが基準値を下回っており、貧血であったことは大きな問題です。52才で子宮摘出術を受け、閉経しているので、もう月経はありません。胃カメラをしたとき軽い胃炎が見つかりましたが、明らかな冒からの出血はありませんでした。明らかな出血がないのに貧血が起きている理由としては、まず栄養失調を考えなければいけません。

また、田代さんはデータから、明らかな低蛋白血症であり、鉄欠乏の状態でした。ほかの項目からビタミンB群の不足も示唆されました。これらはすべて血液の材料となる栄養素であり、その不足が長期にわたると、赤血球を十分に作ることができなくなり、貧血になってしまうのです。

貧血を起こすような栄養状態は、当然ホルモンや神経伝達物質などの材料が不足しているということであり、ホルモンバランスや自律神経調節、または精神的を症状にも影響をおよぼす場合があります。症状の原因としてこれらの栄養失調が考えられる場合には、まず不足している栄養素を補う必要があります。

田代さんの場合、これだけ栄養失調になっていたのは、ピロリ菌の影響と、ご主人に合わせてタン白制限をおこなっていたせいだと考えられます。進行した腎不全などの特殊な状態でないかぎり、タン白質を制限するということは、栄養失調を起こす大きを原因となり、健康を害するおそれがあるため、おこなうべきではありません。

また田代さんが控えていたタン白質の代わりに食べていたものは、炭水化物でした。白米やめん類などの精製炭水化物は、血糖値を急激に上げて結果的に低血糖を起こし、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌させます。そしてこれがパニック発作や、怒りっぽさなどの原因になっていると考えられます。

ピロリ菌による萎縮性胃炎の存在も、栄養素の消化吸収を阻害するため、栄養失調の原因となります。とくにタン白質や鉄・カルシウムなどの栄養素の吸収不良の原因となることがあるのです。しかし糖分の吸収には影響しないため、糖分だけは吸収されてしまうので、低血糖症を起こしやすくさせる条件のひとつになる場合があります。ピロリ菌がいて胃炎などの症状がある場合は、医師に相談してみるとよいでしょう。

パニック障害とは

パニック障害とは、くりかえして起こるパニック発作と、発作が起こることへの不安、およびそれに伴う回避行動(パニック発作を起こした場所を避けるなどの行動)が特徴とされる、不安障害の一種です。

パニック障害の原因はまだよくわかっていませんが、脳の青斑核という部分におけるノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌の異常が指摘されています。通常は薬物療法または心理療法などがおこなわれますが、なかなか治療が難しいのが現状です。

パニック障害の原因はいろいろなものが考えられますが、その中のひとつとして考えられるのが、低血糖症です。

あまいものなどの精製された糖分を食べることなどにより、低血糖が引き起こされると、今度は血糖値を上げるためのシステムが作動します。中でも重要なはたらきのひとつが、何度も書いているように、種々のホルモンが分泌されるということです。

血糖値を上昇させるために分泌されるホルモンの一種、アドレナリンとノルアドレナリンは、前述したように「攻撃ホルモン」と呼ばれるホルモンです。とくにノルアドレナリンは、不安感や恐怖感、絶望感などのネガティブな感情を引き起こします。一部のパニック障害の患者さんは、低血糖症によるこれらのホルモンの影響により、症状が誘発されていると考えられます。

症状や食事内容から低血糖症が疑われる場合は、5時間糖負荷試験をおこない、低血糖症の有無を判断するとよいでしょう。

また、低血糖症以外にも、食物アレルギーや重金属、腸内環境の悪化、ホルモンバランスの乱れなどによっても症状が起こる可能性があります。一般的な治療法で効果がない場合は、これらのくわしい検査をおこなってみると、まったく別の治療の糸口が見つかる場合があります。専門家に相談されることをおすずめします。

 

以上、抜粋終わり

上記の症例も食事の問題が絡んでました。

私は精神疾患はすべて食事の問題が、

絡んでいると考えています。

現代の食事は、

食べているから栄養は満たされている

とは限りません。

そこが問題なのですが、

この問題を解決するには、

食事に対する知識を深めなければなりません。

日々の生活のことなので、

しっかりと勉強して欲しいと思います。




引用元:うつ病からの脱出ーパニック障害 3ー