ドラマの『無痛』
最終回でした。このドラマは、人の心や体の痛みに鋭く目をむけたお話で、線維筋痛症で毎日痛みの渦にまかれている私には、胸に響く台詞がたくさんありました。
最終回では、主人公の為頼先生が言った『痛みは私だ』という言葉がありました。痛みがあるから、人間なんだと言ってました。今は痛みのない時間が無い私には、まさに痛みがある私が私。だけど、痛みは辛くて辛くて、やりきれないから、やはり痛みの無い世界で暮らしたい。
常時痛みがある病気の人には、とても『痛みは私だ』とは言えない気がしました。
今は痛みのある自分を、何とか受け入れて日々を過ごしています。もし痛みが無くなる薬ができて、だけど自分を見失うかもしれないとなったら、私はどちらを選ぶのか、どちらが正解なのか、
ドラマでも正解はでていませんでした。『痛みは私だ』と言える強さは、ドラマの中だけの事かもしれない。痛みは人を弱くするし、力を奪うものです。
だからせめて、人の痛みに寄り添える人間でありたいと思うばかりです。
寒くなってきました。皆様お体ご自愛下さい