無痛 | ハルとばば~二人の闘病日記~

ハルとばば~二人の闘病日記~

線維筋痛症を発病、ワーキング母から、半寝たきり状態の母になりました。ところが、20才の息子が同い年の彼女と授かり婚。あっという間にばばちゃんになりました。そして、我が家に来てくれたのは、小さくて可愛い男の子、通称ハル。病気持ちのばばちゃんとハルの闘病日記です

ドラマの『無痛』
最終回でした。このドラマは、人の心や体の痛みに鋭く目をむけたお話で、線維筋痛症で毎日痛みの渦にまかれている私には、胸に響く台詞がたくさんありました。

最終回では、主人公の為頼先生が言った『痛みは私だ』という言葉がありました。痛みがあるから、人間なんだと言ってました。今は痛みのない時間が無い私には、まさに痛みがある私が私。だけど、痛みは辛くて辛くて、やりきれないから、やはり痛みの無い世界で暮らしたい。

常時痛みがある病気の人には、とても『痛みは私だ』とは言えない気がしました。

今は痛みのある自分を、何とか受け入れて日々を過ごしています。もし痛みが無くなる薬ができて、だけど自分を見失うかもしれないとなったら、私はどちらを選ぶのか、どちらが正解なのか、

ドラマでも正解はでていませんでした。『痛みは私だ』と言える強さは、ドラマの中だけの事かもしれない。痛みは人を弱くするし、力を奪うものです。

だからせめて、人の痛みに寄り添える人間でありたいと思うばかりです。

寒くなってきました。皆様お体ご自愛下さい