監督：ジョニー・トー(杜琪峯)
武術指導：ユエン・ブン(元彬)
出演：リッチー・レン(任賢齊)、ケリー・チャン(陳慧琳)、ニック・チョン(張家輝)
チョン・シウファイ(張兆輝)、ホイ・シウホン(許紹雄)、ラム・シュ(林雪)
ユウ・ヨン(尤勇)、サイモン・ヤム(任逹華)、マギー・シュウ(邵美琪) 他
2004年香港作品。
銀行強盗犯の一味(リッチー・レン他)がビルに立てこもり
刑事たち(ニック・チョン、ホイ・シウホン他)が乗り込み
犯人逮捕の機をうかがっている。
警察側の交渉役がケリー・チャン、その上司がサイモン・ヤム。
香港警察の威信をかけ、市民の安全を考えた捜査をTVでアピールする。
また同じビルに殺し屋の２人(ユウ・ヨン 他)がおり
２組の犯罪者はビルに住む一家(ラム・シュ 他)の部屋で出会う。
警察の包囲網の中、犯人との交渉は続く…
これはとてもジョニー・トーっぽい作品です。
同じ部屋で出会った犯人や住人たちに
なんとなく友情のようなものが芽生えていきます。
そしてそのきっかけとなるのが食事。
犯人が余裕をアピールするためにその食卓をネットで流すと
警察も捜査官に質のいいデリバリーを配ったりして微笑ましい一面も。
これは『エグザイル ー絆ー』 などにも見られる風景です。
たとえどんな状況下でも、中国人にとって食事は欠かせないものであり
皆で賑やかに食べるものだという背景がありますね。
街角の焼き芋屋などもアクセントとして出てきます。
ジョニー・トー組の面々に加え、ケリー・チャンや
『レッドクリフ』の劉備ことユウ・ヨンなども出演していて
みないい味を出しています。
ストーリーは、切なくていいラストと言えるのではないでしょうか。
『冬の小鳥』
監督：ウニー・ルコント
出演：キム・セロン、パク・ドヨン、コ・アソン
パク・ミョンシン、ソル・ギョング、ムン・ソングン他
『アジョシ』の少女、キム・セロン主演の韓国・フランス合作映画。
フランスに養女に行ったウニー・ルコント監督自身の体験から
着想を得たストーリーだそうです。
1975年、韓国。
９歳のジニは、綺麗な洋服を着て、大きなケーキ買ってもらい
大好きな父に連れられ、ソウル郊外のある施設へやって来る。
やがて父親は去っていく。ジニは体よく孤児院に捨てられたのだった。
すぐ家に帰れるものと信じて施設になじまないジニだったが
少しずつ友達ができていく。
一方、里親が決まった子は施設から去っていくのだった。
悲しい運命にありながら毎日をけなげに生きている女の子たち、
特にジニ役のキム・セロンの演技が上手いとしか言いようがないです。
せめていい里親に巡り会ってどの子も幸せになるといいなと思える話でした。
ブレイキング・ニュース [DVD]/ケリー・チャン,リッチー・レン,ニック・チョン
￥3,990
Amazon.co.jp
冬の小鳥 [DVD]/キム・セロン,パク・ドヨン,コ・アソン
￥3,990
Amazon.co.jp