『ロスト・イン・北京』 & 『愛人/ラ・マン』 | TAKism by みーや

TAKism by みーや

☆映画と拓ちゃんとアクションが大好きな私の気ままな日記です☆




『ロスト・イン・北京』





監督:リー・ユー(李玉)
出演:レオン・カーファイ(梁家輝)、ファン・ビンビン(范冰冰)
    トン・ダーウェイ(佟大為)、エレイン・チン(金燕玲) 他


DVDで観ました。

北京でフットマッサージ店を手広く経営する社長(レオン・カーファイ)は
ある日、酔った従業員のピングォ(ファン・ビンビン)と関係を持ってしまいます。
やがて彼女は妊娠。
ピングォは結婚しているため、夫の子か社長の子かわかりません。
社長には子供がいないため、子が生まれたら引き取りたいと言います。
生まれた子の血液型もしくはDNAで鑑定して決めようと契約するのですが……


原題 『蘋果(ピングォ)』 はファン・ビンビンの役名です。
ファン・ビンビンも、最近はこんな大胆な濡れ場を演じるのね?
と思ったら、これは2007年の作品でした。
現代中国の格差社会の実情の暴露と性描写により
初めはカット版が公開されるも、無修正版がネットなどで出回り
上映中止になったそうです。
上映が禁止になったりすると、それが事実であると余計強調されるって
わからないかな、この国はいつまでも…

女性監督であるリー・ユーは
「価値観の激変した現代の中国の都会に生きる人々を描いた。
ストーリーはフィクションである」と述べています。
格差社会となった中国では(もともとどの時代も格差社会だったけど
建前は共産主義なワケだから)
こういうことも、もしかしたらあるのかも?と
なかなか考えさせられる内容でした。

夫役のトン・ダーウェイは、『レッド・クリフ』で、敵情視察に出た
呉の孫権の妹(ヴィッキー・チャオ)と仲良くなった
人のいい兵隊さんを演じた人だと思います。






『愛人/ラ・マン』






監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ジェーン・マーチ、トニー・レオン・カーファイ(梁家輝)
    フレデリック・マイニンガー、アルノー・ジョヴァニネッティ
    メルヴィル・プポー、エレーヌ・ラゴネル、リサ・フォークナー
ナレーション:ジャンヌ・モロー



『ロスト・イン・北京』 のオッサンな彼と違って
若くて美しいレオン・カーファイが見たくなって
昔々観たこれを借りてきました。

でもそれよりさらに昔、レオン・カーファイが
主役のラストエンペラー・溥儀を演じていた
『火龍』 という作品を劇場で観たんですよね。
これがベルトルッチの 『ラストエンペラー』 だと間違えて(笑)
最後まで観ても、坂本龍一出てこないな~?と思ったら
違う作品だったという…(笑)
あまりおもしろくなかったし、その頃は香港・中国の俳優さんも
全然知らなかったので、レオン・カーファイのことは忘れてました。
で、『愛人/ラ・マン』をビデオで観て、同一人物とは思わずに
「この人(レオン・カーファイ)けっこう好きかな」と思いました。


今もう一度観て、前に観た時よりずっといいと思いました。
一生続く静かな秘めた愛情があるなんて昔はわからなかったから。
ある意味、大人の純愛。
裕福な中国人青年の車の中で2人が指を触れ合うシーンがとてもいいです。


TAKism by みーや-トニー・レオン・カーファイ@ラ・マン1

TAKism by みーや-トニー・レオン・カーファイ@ラ・マン2


今のベトナムで幅を効かせていたフランス人と
差別されていた中国人、というような
複雑なインドシナ半島の歴史が
この物語の背景です。

メイキングで、主演2人の俳優選びが大変だったと知りました。
結果論だけど、この2人しか考えられないですね、今となっては。
また、ベトナムでは古い建築や文化が破壊されてあまり残っていないため
古いものを新たに作ったり考証したりするのがたいへんみたいでした。
この作品が今後の指標となっていくから、です。
ものすごいエネルギーと情熱がかけられた作品だったのですね。

音楽もとてもいいです。年月を越える名作ですね。
あと、俳優は英語で話していますが
これは音声は絶対フランス語で見るといいと思います。








ロスト・イン・北京 [DVD]/ファン・ビンビン,レオン・カーファイ,トン・ダーウェイ

¥4,300
Amazon.co.jp


愛人(ラマン) 無修正版 [DVD]/ジェーン・マーチ,レオン・カーフェイ,ジャンヌ・モロー

¥3,990
Amazon.co.jp