時は少し遡る・・・
これは桜雪がテスカトリポカと戦うため、霧の世界に赴いた時の出来事である。
・終わり…始まりの詩・序
こぼらーずの世界
テノチティトラン:ここ、は?
桜花:私の今の家。滅多に、帰ることのない家
テノチティトラン:・・・・・・アナタ、家出猫なわけ?
桜花:・・・あ、あはは・・・
テノチティトラン:はぁ…桜雪は?いないわね
桜花:桜雪お姉様、今頃は異世界ですよ?あそこと違ってとても平和です。楽しくやってるみたいなので・・・あら?
テノチティトラン:???どうかした?
桜花:いえ・・・なんでも
(異世界には違いないです…でも、そこはどこです?桜雪お姉様・・・戦ってる?なぜ?まぁ、お姉様なら、きっと大丈夫です)
桜花:ただいま・・・
台与:やっと帰って来ましたね?不良娘が…あら?お友達?はっ!桜花!家を破壊するつもりね!?
桜花:はぁ?お父様と一緒にしないで、です!あのオウカ破壊の恨みだけは忘れないです!
テノチティトラン:あの・・・おじゃまします…
(な、なんなの?この家族・・・破壊がアイデンティティなわけ?)
師匠:家出娘・・・がや〜っと帰ってきたか
桜花:お、お久しぶりです・・・お父様
台与:実はね?桜雪から桜花が狭間にいるって聞いたから帰ってきたのよ?この家出浮気夫は・・・
師匠:あの・・・浮気はのけて・・・
台与:は?グラスに?トプロに?ヴェルちゃんに?建御雷だっけぇ?
師匠:・・・なんでそこに建御雷が入るんだ…
桜花:他は・・・否定しないんですね…お父様
テノチティトラン(あれは…ミスト!?いえ…ちょっと違います、ね・・・)
師匠:で?最高位神官としてここに来たのか?それとも娘として来たのか・・・立場を明確にしろ?桜花
桜花:お父様にお願いです!彼女と契約してあげてくださいです!じゃないと、彼女、消えちゃうです!仲良くなったし・・・その…お友達です!
テノチティトラン:!?
師匠:・・・は?お友達はいいとして…契約?
台与:・・・桜花〜?ちょ〜っといらっしゃい
桜花:は、はいです・・・
台与:その野良サーヴァントはあっちの世界のものでしょう!返してらっしゃい!ここで契約!?あっちの世界のことは、あっちで!こっちに持ち込まない!
桜花:あ、あのね?お母様・・・
台与:ダメでしょ!そんなことしちゃ!
桜花:あぅ・・・お父様〜!
師匠:あはは・・・遊びに来ただけなら何も言わないが・・・契約は話が別。返してらっしゃい?
テノチティトラン:私は拾われたペットか何か…です、か?
桜花:ごめんです、テノチティトラン・・・
テノチティトラン:気にしないで・・・桜花。いつかまた会いましょう、ね?
桜花:・・・・・・(。•́︿•̀。)
師匠:私が送ろう、さぁ、行こうか
・
・
狭間の世界
瑞穂:ごめんなさいね?
テノチティトラン:いえ・・・って、はぁ?女の…子?貴女、あの時の!
瑞穂:これが今の私。たぶん、あの子はきっと…まだ受け入れられないから。騙されたでしょ?
テノチティトラン:な、なる…ほど・・・
瑞穂:この世界はね、私たちの聖域。あらゆる時間から隔絶された世界。だから貴女はずっと消滅していないでしょ?
テノチティトラン:あ、確かに・・・消えません、ね
瑞穂:君がオウカと同じ場所にあった都市のサーヴァントさん…自分の都市をORTから護ったサーヴァント。私の罪は消えないけれど、実際に貴女と会えて良かった…ありがとう
テノチティトラン:・・・でも…貴女は私を破壊した
瑞穂:あー・・・私の世界ではね。でも、ビックリしたよ。桜花と同じ存在のサーヴァントがいるなんて
テノチティトラン:桜花と?
瑞穂:桜花は最高位神官であり都市なんだ。都市オウカそのもの。つまりテノチティトランが桜花と同じ存在になる。だからミストが召喚された。ミストはオウカの祠に封印されててね…だから、異世界と結び付いた時に自動的に鍵が付与されたんだと思う。じゃないと桜花や桜雪が託していない鍵を貴女が持ってるはずがないから
テノチティトラン:・・・そういうことですか…
瑞穂:私はね、オウカが好きだった。桜花や桜雪が私たちのために創った都市。桜花が宇宙猫に殺されかけた時、私は全てを破壊した
テノチティトラン:・・・そう・・・
瑞穂:その私が、貴女と話してる…何か不思議な感じがするね
テノチティトラン:そうです、ね…
瑞穂:さぁ、私の光が導く方へ…決して、振り返ってはダメですよ?これ見ると、建御雷が龍神、龍神うるさく言うから、あまり見られたくないのと、桜花や桜雪も知らない力なので…
テノチティトラン:・・・わかった。振り返らないから
彼女は私と同じ場所にあったオウカで祀られた神。こんな優しい神がなんで破壊神なの?
・・・そう思い、ちらっと気付かれないように振り返る。そこには・・・
テノチティトラン(光の竜の翼?いえ、彼女のオーラが翼に見えてるだけ?あの時に見た翼は竜の翼だったのです、ね)
あれが破壊神?絶対に違う・・・ありえない。あれは全てを照らす天の神。性別は違うのだろうけど、あれがきっと本来のあり方。なら…ミストは・・・光が闇に落ちた姿…ってこと?
余程の絶望があったのでしょう、ね・・・
じゃないと、あぁはならない。
テノチティトラン:竜神・・・ですか。どちらかというと…天神…もしくは天を司る竜神でしょう、ね…それが貴女本来の姿・・・異世界の神…
桜花が会わせたいと言った意味が解る。たぶん、桜花は薄々気付いているのでしょう、ね。優秀な神官ですから。お父様とミストは違う!彼女が私に伝えたかったことが、それだから。
テノチティトラン:昔、桜花の大切な都市(もの)を破壊した神であり、大好きなお父様・・・です、か…それなら家出しなければいいでしょうが・・・
桜花・・・また会えたらいいです、ね。
そして・・・あの神とも・・・またいつか…
・
・
・
トラロック:私は雨の神トラロック。あるいは戦の神ウィツィロポチトリ。
桜花:・・・テノチティトランでいいです?
トラロック:はぁ・・・いきなり真名言うとかあり?こういうのは、触れないのがルール…ですよ、ね
桜花:だって、あの時のテノチティトランです。知らないフリが通ると思うです?
テノチティトラン:ちょっと・・・いったい何のつもり!?アナタが召喚とかありえないでしょうが!
桜花:あ、もしかしてお父様に召喚されたかったです?
テノチティトラン:・・・⁄(⁄ ⁄•⁄-⁄•⁄ ⁄)⁄
桜花:あ・・・図星・・・だったみたいでごめんなさいです・・・
テノチティトラン:謝られると・・・それはそれで
ブログストーリー版
ナウイ・ミクトラン
Fin
出演
テノチティトラン/トラロック
おまけ1
・花嫁グループの内乱
桜花:じゃあ、行くですよ?
テノチティトラン:行くってどこにです、か?
桜花:お父様の組織を貰いにいくです
テノチティトラン:そう・・・は?
桜花:でも、その前に・・・
テノチティトラン:これは・・・力が…
桜花:今はそれで充分です…
・
・
・
壱与:み、皆さん、大丈夫ですか!?
メリュジーヌ:強い・・・
沖田:あれが・・・噂の・・・
沖田オルタ:猫の枠外か・・・
桜花:皆さん、皆さんの主はこれからは桜花です。いろいろと協力してもらうですよ?
清姫:うるさい・・・はあぁぁ!私に命令しないでぇ!
!?
桜花:ふふっ、その程度です。やはり、サーヴァントとは難儀なものです。テノチティトラン?
テノチティトラン:はぁっ!
清姫:がはっ!
沖田:清姫さん!くっ!この・・・
壱与:今おたす・・・
モレー:動くな・・・
沖田:モレーさん!?
モレー:はい、厄介なサーヴァント足止め完了〜これでいい?
桜花:充分です。あ、テノチティトラン、退去はさせないで?です
テノチティトラン:わかってます、よ?桜花
モルガン:話を聞きましょうか。我が娘・・・貴女に従って、私たちに何をしろと言うのです?
桜花:桜花の許可なくカルデアに協力しないこと…他は自由です
壱与:・・・え?
おまけ出演
テノチティトラン
沖田総司
メリュジーヌ
モルガン
沖田総司オルタ
ジャック・ド・モレー
壱与
清姫
おまけ2
・ガチャ結果
おまけ3
・宝具レベルアップ
※宝具名はメインシナリオを進めると明らかになりますので伏せます(笑)
あとがき
ナウイ・ミクトランはこれで終幕です。
次回はブログストーリー新章エピソード0みたいな感じになります。本来の流れはバレンタイン2023⑧の夢の部分が終わると同時に新章になるのですが…
実は、このお話、歴史が変わってしまってます。あの時は、師匠くん、女の子じゃないですよね?
また、果心居士ピックアップからの一連の流れも反映されてません。
ですから、終わり…始まりの詩・下は、新たに書き直しになりました。
どう変わってるか、お楽しみに(笑)
もう公開されているものは、そのまま残します。比較したい方はリンクを貼っときますので、そちらからどうぞ。
ということで、新章エピソード0はあと2回ありますので宜しくお願いしますね(笑)
新章の主人公は、瑞穂ちゃんとヒロこぼらではありません。果たして誰になるのか、お楽しみに。
こぼら?・・・絶対にないです・・・
師匠くん…今は瑞穂ちゃんですが、建御雷と言ってましたよね?あれは放置少女の建御雷のことです。読んでいない方と、あれがえらく前のお話なので、一応言っときますね(笑)
瑞穂ちゃんの光の力はテノチティトランが言っていたように本来あるべき姿なんです。こぼらーずの世界に来た時には既に失われています。
光は闇に染まりやすい・・・例えば白い絵の具がそうでしょう?それと同じことが起こったということですね。
汎人類史という世界観のFGOと、日本史、世界史という人類史と私の異世界の融合から生まれた、こぼらーず創生神話…
この2つは似たような本質を持った存在・・・ホントそれを実感しましたね(笑)
この第二部第7章は私にとっての特別な章です。
長いから未来の特異点と融合してしまい、さらに長くなったりね(笑)
放置少女ブログが始まったら師匠くんが女の子になったり?で、大修正が…ホント苦労しました。
トラロックさんは私のドラ1でした。
まさかね、ここまで深いお付き合いになるとは思いませんでした。終わりであり、始まりのサーヴァントに選んだのは間違いではありませんでした。
これからも宜しくお願い致します。
ここまで長いのを読んで頂き、ありがとうございました!内容は聖杯転臨。サブタイトルは・・・
終わり…始まりの詩・上
あのサーヴァントしかいませんわ〜
次回2月22日公開予定
ではでは~(๑•﹏•)♪