<バスケ場!> 中山明日実presents スキルアップトレーニング #10
<バスケ場!> 中山明日実presents スキルアップトレーニング #9
胸まわりのストレッチなんて地味な感じですが、私のプログラムの中では非常に重要なエクササイズです。バスケ選手に限らず一般の方々にもおすすめします。胸まわりの柔軟性向上により、首、肩、腰などの負担を軽減できると思います。お試しください。セミナー・ワークショップ参加者からの質問と、私からの返信を紹介いたします。
「講義の中で、胸椎のモビリティや腰椎のスタビリティが多く出てきましたが、サイドベンドに関してはやはりシットアップと同様にあまり好ましくないトレーニングになるのでしょうか?また以上のシットアップのトレーニングによる弊害を人に説明する時に、まだ自分の中で上手く説明が出来ないのですが腰椎や頚椎のマルアライメントを強調して行えば良いのでしょうか?」
という質問をいただきました。
「講義の中で、
という質問をいただきました。
サイドベンドに関してはやはりシットアップと同様にあまり好ましくないトレーニングになるのでしょうか?
>その通りです。腰椎(お腹周り)は動かさないで鍛えます。サイドベンドも好ましい運動ではありません。ほとんどの場合、Joint-by-Jointのコンセプトに沿っていないエクササイズは好ましくないと思ってよいと思います。
シットアップのトレーニングによる弊害を人に説明する
>2点あります。一つは、腰椎を動かすエクササイズは腰部(椎間板)に大きな負担をかけるということ、もう一つは、これらのエクササイズを繰り返すことにより、腰部が他の関節(股関節・胸椎)に比べて(相対的に)「動きやすく」なってしまうということです。
腰椎を屈曲(丸める)するシットアップによる腰部(椎間板)への悪影響はMcGillによって報告されています。詳しくは、こちらhttp://ameblo.jp/ks-gettingbetter/entry-11339177563.html
腰部と隣接する関節との関係に関しても、Joint-by-Jointの考え方で説明した通りです。腰部を動かすトレーニングをたくさんすると、胸椎や股関節に比べ「相対的に」腰部が動きやすくなりすぎてしまいます。この弊害としては、股関節での動きが相対的に減少し、股関節周りの筋が使われにくくなり下肢の他の筋・関節にかかる負担が大きくなります。
ちなみにシットアップをする人を想像してみてください。腰椎を曲げる動作だけではなく、背中(胸椎)を丸め、あごが前に出ます。悪いことだらけです。
シットアップ、ロシアンツイストなど、腰部を曲げ、反らし、ねじるトレーニングは、長い間行なわれてきています。そしてこれらを行なってきた人皆が腰痛に悩まされているわけではないので、「これらの運動が腰痛を起こす」という直接的な関係は築けません。しかし、現時点での様々な情報をもとにすると、これらの運動は避けるのが懸命だと思います。