ドイツ在住歴約２０年
海外フリーライフ・アドバイザー
ブットラー惠子です。
マンハイム
昨日も書きましたが、
ドイツではITや情報処理系の
分野で人手不足。
でもドイツで求められる人材は
特定の職業グループ
だけではありません。
今日は職業ではなく、
一般的にドイツ企業が
どういう人材を求めているか
について書いていきますね。
ヨーロッパは
労働者の保護が厚い、
というのは
耳にしたことがあると
思います。
ドイツの一般企業でも
有給は30日あるし、
「仕事が出来ないから」
という理由では
社員を解雇することが
できません。
同じように、
医者からの診断書があれば、
病欠が多いから、
という理由での
解雇も禁止されています。
つまり一度採用したら、
なかなか
解雇するのが難しい。
でも社会が変化すれば、
それに対応していかないと
会社は乗り切っていけません。
特に今のようなコロナの
時期はなおさら、
様々な変化に対応していくことが
求められています。
勤務体制も
出勤になったり、在宅になったり。
勤務時間も
フルタイムだったのが
時短勤務になったり。
またコロナなどで
長期欠員が出たら、
その仕事を代わりの人が
処理する必要があります。
その度に、
集中できないから
在宅勤務は無理だとか、
フルタイムじゃないと
生活費が足りないから困るとか、
社員全員が
自分の都合を優先していたら、
会社は柔軟性を失います。
また、
「これは私の仕事じゃありません」
といって自分で
業務範囲を決める人も
ヨーロッパには多くいます。
こうなると会社は
経営難を理由に
部署全体の閉鎖などして
人員削減などを行うことになります。
つまり、今の時代に
会社が求めるのは
柔軟性のある社員です。
以前勤めていた会社に、
変化を嫌う
ドイツ人女性がいました。
職歴は長いのだけど、
新しいやり方を取り入れない。
新しい仕事も覚えたくない。
とにかく、
変化は最低限にしたい。
別に怠惰と言うわけではなく、
むしろ働き者でした。
でも私は彼女と話をして
気が付いたのですが、
彼女が変化を嫌う理由は
完璧主義だから。
彼女はミスをして、
人に指摘されるのが
ものすごく恥ずかしいと
思っているようでした。
だから完璧に仕事を
こなすためにも、
出来るだけ
変化を避けていたんです。
だけど
完璧ということは
成長を止めてしまうことにも
つながります。
ミスをしないようにと
同じようなことを
繰り返していても、
周りはどんどん変化していきます。
すると
完璧な方法は
完璧でなくなるし、
完璧な結果もいつかは
完全なものではなくなります。
だから、
完璧というは
停滞した状態でもあるんです。
彼女はそこに
気が付けなかったんですね。
変化についていけなくなり、
ストレスから体調を崩し、
会社を長期に渡り
休むようになりました。
リハビリを経て彼女は
職場復帰しましたが、
担当業務が変わったこともあり、
間もなく退職しました。
グローバル化、
デジタル化、高齢化で
ドイツの労働環境は刻々と
変化しています。
またコロナを契機に、
ドイツではさらに
社会的にも変化が進んでいます。
そうなればますます
柔軟に働ける人材、
変化に適応できる人材、
というのが求められてきます。
職歴、スキル、経験と共の
柔軟性を身に付けて
ドイツでの就活では
アピールをしましょう♡
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