分かってても出来ない心構え | ブットラー惠子 個人向け グローバルキャリア&ビジネスコーチング

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ドイツ会社員歴約20年。【海外で働きたい!】という夢やキャリアパスや仕事の悩みを解決思考力&行動力アップの方法をお伝えします♡

こんにちは

 

ドイツ在住18年の

ブットラー惠子です。

 

 

先日同僚のお父様が

他界されました。

 

ドイツ人にしては

珍しく100歳

という大往生。

 

病気ではないけれど、

 

この数か月間で

目も耳も悪くなり、

食欲が落ちて、

 

そして最後は

そのまま眠るように

あの世に

いかれたそうです。

 

 

 

さて、この同僚は私より

15歳年上。

 

両親の死は、

いつかは私にも

訪れることです。

 

 

以前にも書きましたが、

私の両親はまだ70代です。

 

でも二人とも

元気なような

元気ではないような。

 

 

特に父親は

 

気合があれば

なんでも乗り越えられる、

 

なんて昔は

言っていたのに

 

最近は

電話口でも弱気です。

 

 

 

数年前、

私の誕生日に

 

お祝いのカードを

送ってきてくれたことが

ありました。

 

 

 

父にしては

繊細なデザインのカード。

 

そのカードを開き、

中身を読んで

私は愕然としました。

 

 

「惠子へ

 

お誕生日おめでとう。

 

お父さんは体調が悪いので、

明日から入院します。

 

惠子も

いつまでも元気で。  父より」

 

 

えっ!?

何、なに病気だったの?

 

「いつまでも元気で」って

永遠の別れのようなセリフ。

そんなに病気だったの?

 

なんで誰も

連絡してくれなかったのよ!

 

 

 

普段気難しい父とは

喧嘩をしてばかりでしたが、

こんな時には

心配になるものですね。

 

 

姉にLINEで返事しても

返信もなく、

 

何をどうしたらよいのか

分からなず、ただ

連絡を待つばかり。

 

 

そして週末についに

実家から電話が。

 

 

電話を取ると

なんと

 

父親本人でした。

 

 

ヘモグロビン値が

低かったので、

3,4日入院しただけ、

だったそうです。

 

それでも本人に

してみれば大事件。

まさに「死ぬ思い」

だったのです。

 

 

電話を替わった姉にも

「何で返信くれなかったのー!」

と泣きそうになりながら

聞くと、

 

「(父親)本人が説明した方が

いいと思ったの」

 

とのんきな返事。

 

 

この時ほど

ドイツと日本の距離に

歯がゆさを感じたことは

ありませんでした。

 

 

でもきっと、こんなことすら

10年、20年後には

懐かしく思うのでしょうね。

 

 

昨日、冒頭に書いた同僚は

涙目で言いました。

 

父親がいくら100歳まで

長生きだったとは言え、

別れは

それでも悲しい、と。

 

 

その通りだと思います。

 

永遠の別れ

明日でも20年後でも、

辛く悲しいものでしょう。

 

 

そして、

 

いつかその時が来ると

分かっていても、

心の準備はできない

 

そんなものではないでしょうか。

 

 

しいて出来ることと言えば、

 

どんなに憎たらしいと

腹が立つ家族でも、

 

できるだけ

思いやりをもって

接することだけ。

 

 

そうすれば、もし

急に家族に

何かあったとしても、

 

「もっと優しくして

あげてればよかった」

 

という後悔だけは

避けられるはず。

 

 

毎日一緒に

生活をしていると、

腹が立ったりして

それが難しいのですが。

 

 

 

 

最期まで読んでいただき、

ありがとうございます。