就職に必要なドイツ語力 | ブットラー惠子 個人向け グローバルキャリア&ビジネスコーチング

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ドイツ会社員歴約20年。【海外で働きたい!】という夢やキャリアパスや仕事の悩みを解決思考力&行動力アップの方法をお伝えします♡

私がドイツに来たのは、自分でもたまに

信じられないのですが、早くも約17年前。

 

日本で会社員をしながらドイツに行く資金を

貯めていたものの、ドイツ語に通うのが

最初の目的だったので、ドイツ語は

ほぼ何も分からない状態で、のほほんと

ドイツに出発しました。

 

ドイツの行きの飛行機の中で、

流れてくる機内アナウンスを聞いた時、

「Guten Tag(こんにちは)」や

「Vielen Dank(ありがとうございます)」

しか分からず、初めて自らの無謀さに

焦りを感じたのでした(←遅い)。

 

ドイツ語学校に通っていた頃は、このまま

ドイツで就職したいけど完璧なドイツ語が

しゃべれないと無理なんだろうな、などと

思い習得に必死でした。

 

ある日、語学学校の日本人の先輩から、

(世界に拠点がある大手ドイツ語学校の)

ゲーテインスティテュートと一番難しい試験

に受かっても、就職できないらしい、

という話を耳にしました。

 

それはまあ確かにそうですよね。

なぜなら、たいていのドイツ人はドイツ語を

話します。日本人がドイツ語試験に

受かっても、それはドイツでは特別な

職業能力ではありません。

ドイツ語力は同僚や社外の人たちと

コミュニケーションを取るための

前提条件のようなものです。

 

通訳、翻訳業は別として、

語学以外の専門知識や技量、得意分野、

職業やバイト経験などのプラスがあって

こそ、会社はその人を採用する

意義があります。

 

日本でも同じですよね。

 

と書くと特別な能力が要求されるように

聞こえますが、私も日本では

リーガル・アシスタントでした。つまり

国際法律事務所のアシスタント職。

英語で電話対応、書類作成も行い

ましたが、それ以外はいわゆる

一般職です。

 

それでも経験は武器です。

ドイツ語は10か月間近く勉強しただけで

仕事をするのにはおぼつかなかった

のですが、就職できたのは、職務経験

があったからだと思っています。

 

ドイツ語は日常生活レベルだからと、

仕事は英語でこなしていた元日本人の

同僚にいます。ただし彼女も日本での

会社員経験がありました。

 

というわけで、ドイツ語ができなくても

就職ができるチャンスはあります。

そして当然、職種によっても要求される

語学力は異なります。ですが、この話は

また長くなるので、別の機会に。

 

よい一週間をお過ごしください。