加賀楓という高潔な魂について | カバオの現場探訪記

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ハロプロのこと、現場のこと

 大仰なタイトルを付けました。

 

前のエントリで

 

決して自分を高いところに置くことなく、でも卑屈にならず、まっすぐ上を目指していく。彼女のそんな純粋すぎてまぶしいくらいの人間性に惚れ込んで応援してきました。

 

と書いた時に、これに触れないわけにはいかないだろと思ったので、別エントリを立てました。

 

まずは、武道館当日のりこりこのブログを読んでほしいなと思います。

 

"13期発表"山岸理子
(つばきファクトリーオフィシャルブログより)

 

2人の友情というか、お互いの理解者としての関係もとてもいいのですが、僕はこの中に出てくるこのくだりが好きです。

 

昨日ね、かえでぃーに

明日緊張するー?って聞いたら

まだわからないって言われて、

明日頑張ってね。って言ったら

いやまず今日でしょ。って言われて

はいすみません。と思いました笑

 

このブログに書いてある「昨日」とは、12月11日のことです。この日は、大阪のZepp Nambaで「ハロプロ研修生発表会 2016 12月 ~EXCITING!」の初日が開催されました。そして「明日」とは、もちろん加賀楓が13期としてお披露目される12月12日の武道館公演のことです。

 

かえでぃーのモーニング娘。13期入りは事前に他のユニットのメンバーにも知らされていたようなので、りこりこも当然知ってます。おそらくこの会話は移動の新幹線か楽屋で交わされたものなんでしょう。

 

簡単に言えば、武道館前日の研修生発表会の際に、りこりこは仲良しのかえでぃーを「明日の武道館緊張する?頑張ってね」って励ましたわけです。

 

それに対して、加賀楓の言葉が

 

「いやまず今日でしょ」

 

この言葉を読んだ時、僕は自分の心が加賀楓という17歳の女の子にひれ伏すのを感じました。

 

たくさんの悔しい思いや諦めかけるような経験をしながら、それでも折れることなく4年間ずっと追いかけてきて、やっと「私の夢はモーニング娘。に入ることです」という言葉を現実のものにしたかえでぃー。

 

12歳の終わりからハロプロ研修生に籍を置いているとはいえ、このときの加賀楓は17歳になったばかりの女の子です。満員が約束された日本武道館のステージで、主役としてお披露目されることが決まっているんです。これまでの艱難辛苦の日々を思ったら、もう1週間くらい前から毎日ニヤニヤしていても許されると思います。

 

でも、そんな人生最大の晴れ舞台である武道館を翌日に控えた加賀楓が見据えているのは、目の前にある今日のZepp Nambaの研修生発表会。


いいパフォーマンスをする。来てくれるお客さんに楽しんでもらえるステージをつくる。自分だけではなく、ハロプロ研修生全体として良い公演にする。

 

多分、かえでぃーはそのためにレッスンで言われたことや、これからやるべきことを反芻していたんじゃないかなと想像します。

 

12期に落ちてこぶしつばきができて、自分はどうなるのか次のチャンスはいつなのか。明日の見えない日々が続いていた加賀楓が、やっと見えた明日のことを考える前に、今日を大切にして生きている。そのことに胸を打たれました。


不器用だけれど、そうやって積み重ねてきたたくさんの「今日」が、彼女が夢を叶える原動力になったんでしょう。そして、夢を叶えてもからも、加賀楓は慢心せずさらに「今日」を積み重ねていける子だということは、加入からのおよそ5カ月ですでに証明されつつあると思います。


そしてこの姿勢に現れているのは、どんなステージでも観に来てくれたお客さんに良いものを届ける、という彼女のプロ意識だと思います。実はこの辺に自分は鞘師里保からの影響というか、鞘師との共通項を見る思いがするのですが、その話はまたいずれ・・・。


ともかく、本当に、このくだりは何度読んでも背筋が伸びる思いがします。そしてこの子を応援できて幸せだな、応援するのにふさわしい自分でいなければいけないなと、自堕落になりがちな我が身を振り返って襟を正します。


いや、そんな肩に力を入れて毎日を生きているわけではないけれど、加賀楓の生き方にはアイドルとかモーニング娘。という枠組みを超えて、見る人の魂を揺さぶるものがあると、本気で思っています。


そして、そんな加賀楓のそんな一面を沢山の人に知ってほしいと思ってこの記事を書きました。

まとまり悪いですが、この辺で・・・。