モーニング娘。13期メンバー加賀楓②<武道館当日編> | カバオの現場探訪記

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更新が遅くなってすみません。気がついたらツアーも中盤まで来てますね。今更ながら、武道館当日の話にやっと入ります。

2階南スタンド中央ブロックの前通路席(武道館の中でも一番見やすいと個人的に思っている)に着いて、すぐにつばきファクトリーのOAが始まるくらいのタイミングで入りました。客席を見渡すと、数人の加賀Tの姿が見えてちょっと心強かった。やっぱりあると思ってきてる加賀ヲタいるんだなって。
 
代購した研修生発表会の日替わりを渡しに行ったりしている間にあっという間に時間はたち、いよいよ暗転・・・というタイミングで加賀Tに変身しました。もう、心臓とか変な鼓動を打っていた気がするけどよく覚えてません。

とりあえずは、サイリウムを青にして(もともと娘。は田中れいなから入って卒業後は石田亜佑美推し)開演。このツアーは関東現場がことごとく研修生現場と重なったおかげで初見でした。この4年くらいは座間か川口あたりの通常公演に必ず入っていたんですが、それもできず。香音ちゃん卒コン武道館以来の娘。単独コンでしたが、わりとすんなり楽しめていた、、、気がします。

で、オープニングから一連の曲が終わって、最初のMCでいきなり13期をお披露目する流れに。ちぇるが話を振られたり、ふくちゃんがもったいぶっている間に、ズボンの後ろポケットに入れていたオレンジの単色サイ2本を出して、そっと点灯します。
 
この辺から記憶が曖昧です。横山玲奈!って名前が呼ばれた時は、高校生メンバーは入っても1人かなと思っていたので、かなりダメージ大きかったです。で、いきなりあいさつさせるから「あれ?一人加入?」って、もうかなり気落ちし始めてました。

加賀ヲタなので発表で期待を裏切られた経験は何度もありますが、やっぱり何度経験してもどうしたってつらい。もうこのまま帰ろうとかそんなことまで考えていました。
 
ふくちゃんが「と、見せかけて・・・もう一人いまーす!」って言ったときも、どうせ段原か山﨑か西田か吉田か清野か米村か、とかそんなことを思ってテンション下がったまんまでした。
 
 
「モーニング娘。13期メンバー・・・加賀楓!」
 
 
この辺からさらに記憶が途切れ途切れです。なんか「かえでぃー!」って言おうとして「くゎうぇづぃーー!!」みたいな言葉にならない言葉を叫んでいたような気がします。オレンジのサイリウムをブンブン振り回していたと思います。武道館が地鳴りのような歓声に包まれたことも、かえでぃーが早足で降りてきたことも、あとで映像でちゃんと観るまではっきり思い出せませんでした。
 
ちゃんと覚えているのは、ステージ中央に立った加賀楓が客席を見渡し、涙をこらえてうつむく姿です。うれしいとか涙が出るとかいう状態でもなく、前の手すりに両手をついてただ呆然とその姿を見つめていました。「ああ、今自分は最高の瞬間に立ち会っているんだ」って。

感情の起伏が限界突破すると人間って挙動が停止するんですね。覚えていないと言いながら矛盾しますが、とにかく見逃したくなくて、じっとかえでぃーを見ていました。
 
「新メンバーとして一から努力をして、先輩をどんどん追い抜いていけるようにがんばります」
 
加賀楓らしい決意表明でした。決して自分を高いところに置くことなく、でも卑屈にならず、まっすぐ上を目指していく。彼女のそんな純粋すぎてまぶしいくらいの人間性に惚れ込んで応援してきました。
 
加賀楓にはたしかにアイドルっぽくない一面もありますが、こういう子を輝かせるのが他とは違うハロプロの魅力だと考えてきたし、加賀楓が輝けるようなハロプロであってほしいとずっと思ってきました。

そんな自分の思いが試されるかのような局面の続いたここ数年でしたし、胃が痛むことの方が多かったんですが、自分が好きになったハロプロが根っこのところで変わってないことが、また嬉しかった。

話が逸れました。そんなこんなでお披露目MCが終わって13期の2人がはけた途端、立っていられなくなりました。
 
膝が笑って、お腹のあたりがキューっとなり、座席に座り込んでじっとしていました。ここで初めて涙が出てきました。号泣というほどでもなく、さめざめと泣きました。やっとこの日が来た、という安堵の気持ちが大きかったんだと思います。「良かった、かえでぃー本当に良かった」みたいなことをブツブツ言う気持ち悪いおじさんになっていました。
 
立ち最前なのでステージは見えていたし一応見ていたはずなんですが、後からセットリストを確認してみたら、秋麗からソロメドレーあたりは何の曲やっていたのかほとんど記憶に残っていません。何回か立ち上がろうとしてはやっぱりダメだ、というのを繰り返していたと思います。
 
13期がもう1回MCで出てきた時は、どうにか立ち上がりました。かえでぃーの「メェーーーン!」は笑った。できたら、もっと13期に話を振ってほしかったけど。

よこやんが「かえでぃー」って呼んで、かえでぃーが「れいな」って呼んだ時は、これからの2人の関係を思って沸きましたね。その後、結局2人とも別の呼び方してますが。
 
ここから後半戦です、ってお決まりのフレーズあたりで立てるくらいまで復活しました。

終了後、公演中に立ったり座ったりしていたので、周りの方に「落ち着かなくてすみませんでした」って謝ったら「おめでとうございます」って言われたり、前を通るヲタがTシャツを見て「おっ」って顔をしたり。

でも、まだ夢の中にいるような気持ちで武道館から出ました。
 
余談ですが、公演中、ポケットのスマホが何度も震えるので、何か緊急の連絡でも入ったかとこっそり見たら、ヲタ友のみなさんからLINEやTwitterで「おめでとう!」ってメッセージが何件も入っていました。中には「カバオさんおめでとう!」とか「スカパー!で客席のカバオさんが写るのを待ってます」とかツッコミどころのあるやつもありました(笑)

精神的にしんどくて荒れた時期もあったけれど、沢山の人がこうやって支えてくれたんだなと思うと、とてもうれしかった。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
長くなってしまったので、公演後のあれこれとか後日談はまた別記事にて・・・。