※OIL その四・オイルクーラーの事 | Over rebel

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REBELヤってま~す。
イジリ系です。あまり面白くないと思います。

 

SNSでフォロワーさんが、オイルクーラー♪「着けようか、着けまいか音頭」を踊っていたので、オイルクーラーについて少し考えてみることにした。

 

実はレブルに付きそうなヤツが、タケガワから出ているが今の所必要性を感じていないので手を出してはいない。

 

モロモロ効果であったり、ネガであったり語りだすとSNSの文字数では当然足りなくなるし(脱線も込み?!)、稀に間違った解釈をして反論めいたリプなど頂こうものなら、面倒この上ないのでここに書くことにしたので暫しお付き合いください。

 

まず、オイルクーラーとしての役割、オイルの温度管理に付随する補器類に分類されると思います。ですから、エンジンオイルに関わらず車などでは、パワステ、ミッション、デブetcから、絶縁オイルの冷却等オイルの使用例の数だけ、オイルクーラーは多岐にわたって存在します。

 

形状も空冷ではヒートシンク状の物から、フィン&チューブ、コルゲートタイプそれに冷却水を使用した水冷式と種類は多いです。

 

と、話が脱線しそうなので元に戻します(⊙ꇴ⊙;)

 

なぜオイルクーラーが必要なのかと言うと、オイルの使用温度により粘度及び油膜の保持に限界があるからです。

 

圧送式のオイルラインを使用している原動機に関して、粘度は油圧を保持する為に必要不可欠ですし、油膜は各摺動部の潤滑に無くてはなりません。

 

SAEでいう「10W-40」表示がありますが、最初の〇Wは最低使用温度、後ろの数字は100℃時の粘度を表しています。

 

 

W(ウィンター)表記は冬季の使用地域で選択するとして、後の数値の40(この場合)が規格として100℃の粘度表示がされているという事は、それ以上の温度になるとどうなるか分からないという事でもあります。

 

まー110℃になった途端一気に粘度が低下するという事も考えられませんが、表示範囲に温度を保つのがベストだと思いますし、その為のオイルクーラーという事です。

 

ワタシの書いた"俄かのグラフ"ですが、かりに10W-40と15W-40で100℃の粘度表示が同一でも、その前後の粘度に変化が出てくる可能性がある。この場合、15W-40より10W-40の方が高温時に粘度を保持している可能性がある。

 

普通の水冷エンジンの場合は、冷却水温プラス10℃くらいが油温のメアスで、ラジエターファンが回るのが約85℃と考えると、渋滞時の油温は95℃くらいなのかもしれません。

 

油圧に関して通常のエンジンは0.30.5MPaと言われています。暖気後の状態でレッドゾーン表示の2/3回転時にこの範囲に入っていれば大丈夫とむかし習ったことがあります(*'▽')。当然、油温の上昇とともに油圧は低下傾向になります。

 

油膜に関して、クランクやコンロッドにメタルを使用しているものは、死活問題になります。部分的ではありますが、鉱物油の場合は油温が140℃を超えると「メタルがヤバい」と言われていて、エステル系のオイルだともう少し余裕があるともいわれています。

 

と、だいたいの走行状態のオイルの数値を羅列したところで、まず最低限油温計など付けて、自分のバイクの使用方法での油温がどの範囲なのかを測ったほうがいいと思います。

 

同じ車種でも走行の状態によってオイルの温度は変わってくるので、一概に車種で必要か否かを判断するものでもないと思います。

 

夏場の渋滞とかの一時期の為に取り付けて、他のシーズン全てで油温がネガティブな状態で走行することになりかねませんから、むしろオーバークールにも気を付けるべきだと思います。

 

 

「サーモスタット付けたら?」とお思いでしょう、確かにそういうキットもありますが、水と違ってオイルはそれなりの粘度がありますのでラインに障害物(バルブ)をつけるのもあまり好きじゃないですね。ボールバルブみたいに開時はツーツーになるタイプのやつなら良いんですがね。

 

「じゃ、オーバーヒートしたら如何するの?」と言われるかもしれませんが、そしたらまー、休んでください()。”絶対必要”ならばメーカーが取り付けていると思いますし、40℃近い外気温でも休んでいればエンジンは十分冷えます。

 

最後に取り付け方法ですが、社外のアフターパーツではだいたいポンプからオイルフィルターぬけた後の通路を塞いで、そこにバイパスさせる形で取り出し口を造ります。

 

煩い人等は「油圧の低下が心配だ!!」等と言う方がいますが、取り付けたバンジョー等で恐ろしく流路を絞ってしまわなければ、その程度循環経路が長くなっても問題はないと思います。

 

最近のエンジンはピストン裏とかにもオイルを吹き付けていたり、流路を流れる以外に適正の圧力が必要になる場合があるので、そう言った部分で油圧の低下を心配してのことだと思いますが、気になるならオイルクーラー通過後の油圧の測定を行ってみても良いですね。

油圧の低下が心配なら、むしろホースに気を使った方がいいと思います、ゴムホースは膨張しますので圧力を損失する可能性もあり、表面がラバーでもシッカリとした油圧ホースかスウェッジ・ラインとかを使った方がいいと思います。見た目もカッコいいですしね。