※特別企画「錆に挑め」 | Over rebel

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REBELヤってま~す。
イジリ系です。あまり面白くないと思います。

 

 

毎度の事たいそうなタイトルで申し訳ないのだが、レブルのステムの錆び写真をSNSで見かけ、半年ほど前私のバイクもフォークブーツ取り付け時ステムの錆びを発見したことを思い出した。

 

 

 

 

まず前置きとして、私は旧車はやりません。20代のころは、そっち系の好きな諸先輩方に師事して少し齧ったことがあります。

 

そこで個人的に、ネジが錆びてて取れないのとか、メッキの点錆びとか、アルミの白粉とかが、虫唾が走るくらい嫌いだということを自覚したのです。()

 

嫌いだから、丁寧に磨いてピカピカに仕上げます(ど~だい!) しかし、それを件の先輩に見せると「本来ここは、こんなピカピカじゃね~んだよ。磨きすぎなんだよ」と、言われる始末。

 

"(-""-)” 原状回復がmost excellentで、やりすぎはpoorest !!。私には理解不能です。というわけで、旧車を取り巻く環境から潔く足を洗った次第であります。

 

最近、旧車見ているとアルミのパーツなんかを「ビカビカ・メッキ」に仕上げている車両をお見掛けしますが、あれは流石に私もNGです。もう少し微妙なテカリとか、カガヤキの事をダメだしされたのであって、お下劣なビカビカ主義には走らないセンスは持ち合わせています。

 

さて、余談はこのくらいにして「防錆対策」ですね。

 

一般的に防錆と言えばCRC 5-56 とか6-66なんかが有名ですね。しかし、所詮アブラなので飛んでしまえば効果はなく、定期的に塗布しなければなりません。

 

露出している部分ならそれでもいいのですがステムとインナーチューブの嵌め合いに定期的に塗布するのはいかにも面倒ですし、潤滑はしたくない部分でもあります。(良くネジ部にCRC噴いている画像ありますが、緩めるとき塗布したものを絞め込むときに脱脂しないと、正確なトルクは出ません。場合によっては、ネジ切れるまで締まり続けます。)

 

というわけで、「気化性防錆剤」を手に入れて塗布してあったCRCを脱脂して、処理しなおしました。インナーチューブの表面はメッキなので、いたずらに磨くのはNGです。クロム層は薄いので、気が付かないうちに下地が出てたなんてこともあります。点錆びは予防が肝心です。

 


「気化性防錆剤」は密閉空間で塗布すると金属表面に定着し被膜を作るという代物。直接塗布しても、OKと書いてあります。

 

元来、有機溶剤の使用が禁止され金属加工製品の洗浄が困難になった時点で、揮発性加工油ができました。加工後の製品を加工油のついた状態で、乾燥炉にて加熱乾燥させることにより油分は揮発してしまいます。物によっては残渣0を謳うものもあります。

 

しかし、製品を加工した型に関してこの揮発性加工油が残ります。常温でナカナカ乾燥しない状態で放置しますと揮発性加工油の性質上「脂分を洗い流し、水分を吸い寄せる」特性があるものがあります。当然、大事な型がそのままにして置いたら錆びだらけ、恐ろしく高額なメンテナンス費用が掛かる可能性を含みます。

 

この「気化性防錆剤」はそう言った需要に対応するもので、一般にはあまり知られていないですね。特に取り外したパーツの保管には、最適ではないでしょうか?

 

 

 

ズボラな方には、こんなのもあります。錆び取り不要で、マッチャビチャビに果たして塗るだけ。数分後、表面が黒色に変化して錆の進行を抑えます。夢の塗料ですね。

 

 

マッ茶だったパイプがこの通り。塗が下手なのではありません、溶剤が飲むヨーグルト状態なので、刷毛塗ではこの程度。乾燥後にそのまま塗装も可能だとか。