あたしはそれから大きな病院へ紹介状を出され通う様になった…風俗はそのまま続けあたしはもう旦那さんに迷惑はかけれないので何とか保健所を手に入れて旦那さんを解放した…でもあたしは病気が凄くてもうまともな仕事につけなくなっていた…彼は仕事を始めてくれて何とか2人弱さを寄り添い働いて居た。あたしはちび達さえ放棄しようとした自分を呪ったし彼があたしを今大切にしてくれようとしていた…あたし達は寄り添いながらどん底からゆっくり這い上がろうとしていた…
あたしは薄れ逝く中彼を観たら働くから、起きて、と言われた一言は聞こえたが後は何も聞こえなくなっていた…あたしは危篤になってしまったらしい…後で聞いた話では顎が下がると呼吸をして居ない為彼は必死になり顎を持ち上げ少し静かに呼吸するあたしはこのままでは死んでしまうと想い慌てて救急車を呼び大きな大学病院へ連れて行かれたらしい…看護師から『危篤なのでご両親に連絡をして欲しい』と言われたらしく彼はあたしの携帯から親へかけたらしい…親と兄貴はすぐに駆けつけたらしいけれど彼は初めてそこであたしの家族に逢い『全て僕が悪いんです』と言い続け泣いていたと聞いた。それから保健所は抜けて居なかったので真夜中旦那さんが保健所を届けに来てあたしに逢いたいと言ってくれたらしいが親が今錯乱状態だから逢わない方が良いと言って帰ってもらったらしい…うちにはお金なんてなかったから彼は遠く離れた病院から歩いて帰ったらしい…あたしの意識が戻ったのは2日後位だった…兄貴に送られまだ意識がもうろうとしてないままあたしは彼の待つ家路へたどり着いた…あたしは生きてしまった…親父の元へ逝きたかったのに…ぶざまな自分を嘆いた。彼とあたしの家族が対面したのはそんな始まり方だった…
それから人は不思議な物で彼と住み始めてみたら貧乏であたしは風俗を辞める事は出来なかった。彼はまともな仕事も見つからずにふらついていたからあたしが何とか生計を立てては居たものの人は這い上がる事は簡単だけど落ちて行くのはかなり辛かった…自分のプライドが邪魔をしてあたしは変わらず買い物したりしてて彼に止められて居た…あたしはもう生きる気力さえなかった…働かない彼と毎日風俗へ行ったり援交もしたり疲れて居た…まだ離婚と言う形は取って無かったから前の旦那さんに八つ当たりしたりあたしは壊れてた…家をみたい、と旦那さんに言われて見せたら男と住んでる事も解りもう援助はしないと言われあたしは頼みこんだ…でも当たり前に断られた…あたしはもう生きる気力を無くし一番強い睡眠薬を貰って居たから夜彼の前で全てを飲み干した…あたしは何もかもを放棄した…