※当書籍は、2019年発売『ホツマ・カタカムナ・先代旧事本紀 古史古伝で解く「太古日本の聖なる科学」』に、第六章・竹内文書を加えた【完全版】となります(ホツマツタエ、カタカムナ、先代旧事本紀の章につきましては同文となります)。
宮崎貞行さん翻訳の古史古伝本の完全版。
読み物としては面白い。
あとがきに出てくる、「(正史は)権力を握った勝者たちが自己を正当化するためにつくりあげたもの」というのは確かにその通りだろう。
また、偽史とされているものの中には、時の権力者から弾圧されて闇に葬られらたものがあるかもしれない。
その設定においては、正史と偽史のどちらも、書かれている内容がどこまで正確なのかはわからない。
しかし、正史の価値は「長い年月を掛けて時の権力者から伝えられてきたこと」が一番大事なところ。
偽史は元々の性質上「反天皇」に行きつく。
なので、「保守派」を自称する人たちの中に、(創作として楽しむ以外に)偽史を持ち上げたりする人が結構いるのは普通におかしなことだと思うよ。