その3はこちら
麦草ヒュッテでの休憩が終わりお楽しみの雪道ダウンヒルの時間がやってきた。ここ麦草峠から30km先の茅野駅までずーっと下りっぱなしだ
まずはさっきのゲートまで6kmの雪道区間を楽しむぞ
本来はもっと気温が低く、雪がもっと締まっているはずなんだけど、3月としては異例な高温と前日の雨のせいで雪が柔らかくなってしまっていて、走るラインを考えないとすぐにハンドルをとられてしまう
こんな時は登りの時につけた自分たちの轍をトレースするように進んでいくといい
下りとはいえ今日の雪は重たく、かなり抵抗になっているからあまりスピードが出ない。でもそれでいいのだ
この雪道を走る事を楽しめるかどうかってことが大事だからスピードとかそういうのはあまり気にしない
緩やかな下り勾配だけど湿った雪の上をこんな感じで走っていく
エアーをかなり抜いた状態だからボョンボョンと走っていくのだ
せっかくの雪上ダウンヒルだからただ走っているだけだともったいない。写真を撮ったり動画を撮ったりして楽しむ
できることならこのスノーライドの楽しさを一人でも多くの人に伝えたいと思う
誰もいないこんな景色の所をたっぷりと走れるんだ。これを最高と言わずに何と言おう
そう、これがファットバイクの楽しさなんだよ
このシングルスピードファットバイク、極太タイヤが人目をひくせいで街中を走っているとキワモノ自転車のように見られがちだけど、ひとたび山や雪道に持ち込んだらその可能性は無限なんだ。どんなところだって走れるという安心感、もし乗って進めなくても笑いながら押して歩けばいい。
早く走るための乗り物ではない、楽しく走るための乗り物だということを実感できるだろう。
自転車の楽しみ方っていろいろあるから、ストイックに競技志向でタイムを削って走ったり、街中でお洒落に颯爽と走ったり、家の近所をポタリングしたり、どんな楽しみ方が一番いいというものでもない。
ただ自分たちの楽しみ方はこういうスタイルなんだ。他人から必ず馬鹿?と言われるような楽しみ方。精神年齢は小学生と変わらない。でもいい大人がこんな馬鹿みたいな事を真剣に楽しむってなかなかいいもんなんだよねー。
ここを走っている間、三人共ずーっと笑いっぱなしだった
スノーライドってのは人を笑顔にさせる不思議な力があるのかもしれない
しばらく走ってゲートに到着。ここからは普通の除雪された舗装路の国道区間だ
雪道走行のため抜いた空気を再び入れ直す
ここから茅野駅近辺までの約20kmはほとんどペダルを漕がずに進めるスーパーダウンヒル区間だ。お約束の奇声ダウンヒルをしっかり堪能する。
あっという間に中央本線茅野駅に到着。帰りの輪行の準備をする
山の神様、道の神様、今日一日楽しませていただいてありがとうございました。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
TwiteerやFacebookそしてInstagramにてスノーライド中に数多くの声援を送っていただいた皆様方、ありがとうございました。
そして、一緒に走ってくれた二人、ありがとう。
まあこんな馬鹿みたいな事でも、同じような仲間が集まってやり過ぎなぐらい楽しんじゃったら新しい遊びのジャンルになるって事を実感した一日でした。
さあ、あなたもシングルスピードファットバイクでスノーライドしちゃおう!