その1はこちら
チャリ馬鹿三人組に降りかかった最初の試練、湿った雪のせいでタイヤが空転して前に進めないという問題
そんな時はもっとエアーを抜くんだ。乗車した状態でタイヤがブヨッと潰れるぐらいにね。スノーライドの場合、路面状態は基本的にフラットなのでエアーをかなり抜いてもリム打ちの心配がない。ここはトラクション重視でボヨンボヨンタイヤで進んでいく
これでなんとか乗って走れる様になった。乗る事が出来ればすぐにこんな笑顔になれる
この時の気温はおそらく0度前後、この時期としては異例ともいえる高温だ。
しばらくは勾配のゆるいところは乗車して、きつい所は押してというペースで進んで行く
そうやって進んでいるうちに何か変な事に気づく。
ん? な ん か く る し い ぞ
大した勾配でもないはずなのにすぐに息が上がってしまう。雪道ってこんなに苦しかったっけ?
500mも進まないうちに止まって休憩をする。非常時用にとっておいたアンパンをとりだす。だってこんなに苦しいなんてすでに非常時だよこれ。
ま て よ こ こ は 標 高 1 8 0 0 m
そうか、そうだよな。空気が薄いんだ。
湿った雪に力を奪われ、今度は少ない酸素に悩まされる。おまけにシングルスピードだからこれ以上軽いギヤは無い。こんな事で三馬鹿達は本当に峠までたどり着けるのだろうか
その3に続く