みなさんこんにちは、相変わらずマイナーなネタでいきますよー
本日の材料はこれ。スポークが飛んで使えなくなったトラックレーサー用のホイールからハブを取り出して
さらにシャフトをロードレーサーでも使えるようにクイックシャフトに改造してしまうというもの。
でもこんなネタ、需要あるのかね?
まずはスポークをボルトクリッパーで豪快にカットする。スポークのテンションがかかっているから結構大きな音がするしスポークで怪我をしないように気をつけて
カットする時はハブのフランジのギリギリを狙うとカットしたスポークをハブから外しやすい。そしてときどき嫌いな奴の名前をつぶやきながらカットしていくとストレスも解消できて最高だ
あっという間に取り出し成功
手前にあるのがロード用のクイックシャフトだ。今回はこのあとハブを分解してシャフトを交換する
シャフトを抜くと中からベアリングがでてくる
ベアリングと玉押しは再利用します
古いグリースを綺麗に拭き取ったら新しいグリースを充填します
グリースなどのケミカルに凝り始めると奥が深すぎるのでkpon11はあえて安いホームセンターのグリースを使ってる。値段の差は持ちの差だという考えで、だったらこまめにメンテナンスをすれば良いというスタンスでやってるのだ
グリースを盛ったところにベアリングを一つ一つ並べていく
最近はシールドベアリングを使ったハブが多いからこんな事する人はあまりいないんだろうな
ロード用の中空シャフトを通して、オーバーロックナット寸法が128mmになるように4mmのスペーサーを両側に入れた。これは126mmと130mmのどちらのエンド幅でも使えるようにするため、といいたいところだけどたまたま4mmのスペーサーしかなかったのだ
これで出来上がりだ。普及品のハブとハイエンドのハブの違いは耐久性にある。デュラエースクラスのハブならこまめにしっかりメンテナンスをすればいつまでも使えるから結局は安く上がるし、エコなんじゃない?
そう、本当に気に入ったものをキチンと手入れをしながら永く使うことが本当のエコロジーなんだとおもうよ
昔のはなし。昭和の頃のチャリ乗り達はみんなこうやって自分でメンテナンスをしていた。いまほどメンテナンスフリーという言葉が氾濫していない時代だ。
今の時代はこんなめんどくさい作業は歓迎されない。平成のチャリ乗りさん達はハブの分解なんてやらないだろう。でも、おれたちチャリ馬鹿にとって自転車という物は自分の手足の延長のようなものだから、その構造がどうなっているのか理解をしておいて損はないと思うんだ。
メンテナンスはすべてショップ任せ、それも悪くはない。でも自分自身で手を入れた物っていうのはやがて値段以上の価値を持ってくると思うんだよね。そしていつまでも大事に使いたいと考えるようになる。
世の中のチャリ馬鹿達にとって自転車っていうのは単なる移動手段ではなくて、人生のよき相棒みたいなものなんだよな、きっと。