北海道に帰る | 写真家・小澤太一の『logbook』

写真家・小澤太一の『logbook』

小澤太一のなんでもない毎日の記録集

北海道には21日まで滞在し、それから東京へ向かいました。CP+での仕事のための東京滞在。ぼくの出番は23日(金・祝)の1日だけだったけれど、24日も25日もパシフィコ横浜の会場に遊びにいって、たくさんの人にお会いしました。1年に一度、このような写真のお祭りがあると、やっぱりうれしいものですね。

 

無事にCP+も終わって、写真展が終わったときと同じように抜け殻のようになっていました。夜は死んだようにベッドで寝る日々。CP+前と自分の出番が終わった後は、生活がまるで違っています。CP+前はそりゃもうひどい生活スタイルでした(笑)。それもこれも準備を早めに取りかかればすべて解決なのですが、〆切がしっかりある仕事は早めに終わらせることはできない……というのは宇宙の真理みたいなものです。そしてなぜかちゃんとギリギリに終わるものなのです。

 

そんなセミナーについて……CP+後に何人もの人から、『あれはアーカイブはないんですか?』『どこかで見られないんですか?』とメッセージや問い合わせをいただきました。CP+では2つのセミナーを担当したのですが、片方を見てくれた人から、あの内容でもう一つも絶対に見たい!との声をいただいたりもして、〆切ギリギリで作ったセミナーパワポですが、作者としてはそんな声をいただくことを大変うれしく思います。そしてとても多くの人が写真を見ながらメモを取っていたのも印象的でした。

 

今回のセミナーではキヤノンの担当者の人と、『EOS学園で写真を学ぶことの面白さや素晴らしさを伝えてほしい』というお題をいただいたので、【ちゃんとした】アカデミーテイストの講座に仕上げたつもりです。残念ながらあのレクチャーコーナーは収録自体をしていないのでアーカイブはありません。またセミナーの最初に半分冗談のつもりで言いましたが、『収録がないからこそ言えることがある(笑)』と宣言して、真面目な内容でありつつも、コザワスタイルをなるべく多く入れて……それはときには一般的な内容とはちょっと違う部分もありつつも……ぼくが実際の作品作りにどう生かしているかを紹介させていただきました。なにより受講していていただいたみなさんにまずは喜んでもらえるよう、そしてEOS学園に行ってみたいな、と思ってもらえてたらいいですね。受けたい先生がコザワならなお一層うれしいですが。それでもEOS学園にはたくさんの素晴らしい先生がいらっしゃるから、悩んでいるより、スケジュールが合うのなら、まずは写真を習ってみるといいですよ。写真の見方や取り組み方が変わると思うので。一番最後にこれから募集開始になるぼくの講座も紹介しておきますね。

 

5日間東京に滞在したので、今日からまた二拠点生活へ。小さなバッグの中にはポータブルHDDにガムシロップに図書館で借りた本が3冊。あとはカメラ1台だけ。修理したKANIフィルターのホルダーも。今回の東京滞在では撮影仕事はなかったので、カメラやレンズのほとんどは北海道に置きっぱなしにしておいたのでした。いつものように新宿からリムジンバスに乗って羽田空港へ。今月北海道へ向かうのは3回目です。最近のお気に入りの崎陽軒のシウマイ弁当を食べて、飛行機に乗り込む前に食べます。毎回思うのですが、シウマイ弁当のお米って、もちもちしすぎてて全部フタから取るのって大変じゃないですか?あれ、なんであぁしているんでしょう?きっと理由はあると思うのですが……とどうでもいいことを考えていたら飛行機に乗り込む時間になったのですが、乗り込んだはいいけれど全然離陸しません。どうやら風がすごいらしくて遅れまくりです。出発時刻から1時間経ってようやく離陸することができ、北海道に近づくにつれ、地面が真っ白になっていました。6日前は雪もかなり融けて黒い山肌や地面がたくさん見えてたのに、この5日間でまた冬に逆戻りしたようでした。空港の滑走路の除雪が間に合ってないようで、空港近くで20分ほど時間調整した後にようやく着陸。予定より1時間遅れての到着となりました。

 

荷物も預けてないので一番に到着ゲートから出て、空港に置いておいた車に乗って二拠点基地へ。まずはもっとも大事な水を開通させる作業。これがうまくいかなかったら一大事だけど、今回も無事に水抜きが成功していました。ゴボゴボゴボゴボ……と言いつつ、地中から水がやってきます。その水でアイスティーを作って冷蔵庫へ。カメラを持って、オーバーパンツを履き、車に乗って撮影へ。

1時間もしないうちにすぐに真っ暗になってしまったけれど、強風が吹き荒れる中での撮影は『そうそう、冬の北海道はこれじゃなきゃ(笑)』と懐かしい気持ちでシャッターを押しまくりました。あとから画像をチェックしてみると、ほとんどブレていたけれど。

 

真っ暗になったらスーパーで買い物を。これからしばらくは東京に帰らない予定なので、食材をたんまり買い込みました。肉、野菜、パスタ、ヨーグルト、牛乳……まるっと買い込んで4000円ほど。二拠点基地に戻り、お米を1合準備をして、炊き上がるまでの間にこのブログを書いています。ぽんっ!!といい音がしたので、これから肉野菜炒めでも作ります。窓を叩く風の音がとても大きいですが、冬の北海道はまだまだ堪能できそうです。

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<ただいま募集中の講座、まもなく募集開始になる作品制作講座の紹介>

 

●作品制作講座(組写真クラス)4月16日(火)〜昼クラス
https://event.personal.canon.jp/events/view/394

●作品制作講座(組写真クラス)4月16日(火)〜夜間クラス
https://event.personal.canon.jp/events/view/395

組写真クラスの今回の撮影地は『浅草界隈』です。今も昔も東京の観光名所でもあり、アフターコロナには多くの外国人観光客も訪れ賑わっている浅草を舞台に組写真を勉強してみます。写真を組むことで広がる深い世界を知ることができる楽しいクラス……組写真大好きなベテランさんはもちろんのこと、今まで組写真をやったことがないはじめての人も遠慮なく。一枚でいい写真を撮る発想とはまるで違う体験ができますよ!

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●作品制作講座(単写真クラス)4月17日(火)〜昼クラス

https://event.personal.canon.jp/events/view/396

●作品制作講座(単写真クラス)4月17日(火)〜夜間クラス

https://event.personal.canon.jp/events/view/397

単写真のクラスは、一枚の写真をしっかり撮れるようになろう!……を目標に、撮る技術だけでなく写真のセレクト方法や画像調整、プリントの見せ方など、多方面に学んでいくことを目標としているクラスです。そんな単写真クラスの実習地として、今回は『屋内撮影』というくくりにこだわってみました。下記が撮影候補地です。 ・国立科学博物館 ・すみだ水族館 ・夢の島熱帯植物館 ・江戸東京たてもの園 (*撮影場所は変更の可能性があります)

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●I LOVE 単焦点 3月20日(水) 10:30~16:00

https://event.personal.canon.jp/events/view/190

単焦点をこよなく愛するレンズマスターコザワが、単焦点レンズの「魅力」、「面白さ」を教室&撮影実習を通してじっくりお伝えする講座です。撮影に伸び悩むベテランさん、自称レンズマニアのあなた、この機会に“深い深い”「単焦点ワールド」に足を踏み入れてみませんか?
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●さまざまな写真用紙できわめるプリントワーク講座 3月19日(火)、4月9日(火)、4月23日(火) <全3回>
19:00~21:00

https://event.personal.canon.jp/events/view/199

さまざまな写真用紙を使いこなしてプリントワークをきわめて(極めて・究めて)みませんか?作品に合わせたプリント用紙の選び方や用紙の特性に合わせたプリントの仕上げ方など、全3回のプリント演習で学んでいきます。