神田川ワークショップ ・ギャラリートークと変わったカメラ | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

2月9日(金)の夜19時より、神田川ワークショップのギャラリートークが開催されました。展示している写真と、その作者の話を聞きながらのトークというのは、いろいろな気づきがとても多いです。そして今回のファシリテーターみたいな役割はぼくが担当させてもらっているので、当然得意の『無茶振り』を所々に入れさせていただきました(笑)。

予定調和のイベントなんて、そんなに面白くないですからねぇ〜。そしてぼくだけでなく、一緒にトークに参加されていたルーニィの篠原さんからもありがたいお話もいただいて、ビシッと締めるところは締まる、緩急ついたいいトークイベントだったのではないでしょうか?

たくさんの人に参加していただきましてありがとうございました。ちなみに来ていただいた人には直接見てもらって、そのカメラの動きや構造にびっくりした人も多かった……今回の展示のためにぼくがこの1年使ったカメラがこちらです。

神田川の角を撮っているように見えますが、全部対岸のまっすぐなところを撮影しています。デジタルにはない、フィルムのこの特殊なパノラマカメラだからこそのこの描写であり、これをどのように生かすのかに悩んだ1年でした。

ちなみにこのカメラを買ったのは、2021年6月。ピクトリコの両国移動後の柿落としの写真展『NAURU HORIZON』で作品を販売した時に、とても多くの人に作品を購入していただき、そのお金をそのまま貯金(?)するよりは、なんらかの写真・カメラ関係に投資したいなぁ、という気分になり、フィルム文化が厳しい令和時代の今を応援するために、このカメラを購入したのでした。その時の様子はこちらのブログに載っております。

 

 

写真販売で得たお金でこのカメラを1台買ったのですが、結構このカメラが手強くて、よく壊れるんですよねぇ。。。そんな訳で『もう1台買っておかないと心配だ』となり、まさかの2台目も購入して、今では我が家にはこの手強いヘンテコなパノラマカメラが2台もある始末。当然大赤字です(笑)。

でも微力ですが、フィルムを使ったりすることに繋がっているので、ヨシとしないといけませんね。ちなみにぼくはこのルーニィのワークショップは始めてから5年以上経ちますが、ずっとフィルムカメラを使い続けています。今、仕事でフィルムカメラを使う機会はゼロなので、少しでもフィルム文化を応援したいからこそ、そして失敗できる時だからこそ(笑)、こうしてフィルムを使うようにしています。