3回目の緊急事態宣言最後の日…6月20日。
ひさしぶりにカメラを買ってみた。
それもフィルムカメラだ。
そういえば、最後にフィルムカメラを買ったのはいつだろう…と記憶を辿ると、
ライカMP-6を新品で買った時かな。
調べてみると、それは2003年のことのようだ。
つまり18年間、フィルムカメラは買ってないのかも。
仕事で使っていたマミヤ645とかペンタ67とか EOS-1Vを買ったのは、その後かなぁ?
それでも少なく見積もっても15年はフィルムカメラを買ってないと思う。
そしてどの上に書いたどのカメラも、もう手元にはない。
僕自身、フィルムカメラを使う仕事なんてここ10年ほどで2〜3件くらい…
またワークショップで好んでマキナを使っているぐらいで、
これも年間でいうなら50本前後。
あとはフィルムを触る機会もほとんどない。
ちなみに今、手元に持っているフィルムカメラは…
●ライカM5(大学に入ってすぐに買った最初のライカ)
●ニコンF3(中学生の時に買った思い出のニコン)
●プラウベルマキナ(大学の途中で買った今でもよく使う)
●リコーGR1(大学生の時買った高級コンパクトカメラ)
●キヤノン4sB(おじいちゃんの形見としてもらった)
●ミノルタハイマチックF(両親の形見としてもらった)
ライカを集めるような趣味も軍資金も心の余裕も無いので、
もうこの先、フィルムカメラを買う機会はないだろうなぁと思ってたけど、
緊急事態宣言がまもなく解除されるのがわかった頃、
コロナ後に何をしようかを真剣に考えて、一つのカメラを買ってみたのだ。
じつは先月開催した『NAURU HORIZON』写真展も大きく影響している。
あの時、想像以上にたくさんの作品を買っていただいた。
せっかくいただいたお金だが…次の作品に続く新しいカメラを買ってまた作品を作る…
ということもやってみたかった。
デジタルはこれから先も新しいカメラがどんどん出てくるけど、
フィルムは残念ながら、この先新しいカメラが出てくる可能性はほとんどない。
…けれど、それはある意味、完成された機材だと言ってもいいのかもしれない。
また、フィルムだからこその良さ、もやっぱりあるのではないか?
それはデジタル時代になればなるほど、より顕著になってくる気がする。
このカメラでどんなものを撮るか、まだ頭の中で想像しているだけだが、
いつか写真展ができたらいいなと思う。
僕にとっての、『はじめてのフィルムを使った写真展』になるかも!?
コロナ禍にもかかわらず、ピクトリコショップ&ギャラリーのこけら落としの展示、
『NAURU HORIZON』写真展にお越しになって写真を見ていただいたみなさんに…
そして作品を購入してくれたみなさんに…
改めて『ありがとうございます!』とお礼を伝えたい。
今の時代、<フィルムを使って作品を作る>ということは、
かなりの強い意志を求められるのも事実だ。
逆風しか吹いてないフィルム業界だが、写真展に来ていただいた方々、
そしてご購入者ひとりひとりの応援が、
僕の次の一歩を踏み出す大きな後押しになったのは間違いない。
形として見せられるのには10年以上かかるかもしれないけれど、
それくらいの覚悟を持ってのカメラの購入だ。
コロナ後にやりたいことがひとつ増えた。
【最近見た写真展】
158:『まちまち』鹿野貴司<ケンコー・トキナーギャラリー>
159:『ECHO~』浅川英郎<ギャラリー冬青>
160:『僕は名フォトグラファー』兼本玲二+ルーファス<ルーニィ247>
161:『portraits 見出された工藤正市』<kkag>
162:『まちのねにすむ』原 啓義<ニコンプラザ新宿>
163:『確かな断片』齋藤 茜<ニコンプラザ新宿>
164:『高田美 パリのまなざし』<リコーイメージングスクエア東京>
165:『ピアニシモ』武藤裕也<リコーイメージングスクエア東京>
166:『神々の水系』高橋宣之<キヤノンギャラリーS>
167:『チヒロボ×コラージュ展super』<キヤノンオープンギャラリー>
168:『ジュニアフォトグラファーズ写真展2021~ココロに写った自然をパチリ!~』<キヤノンオープンギャラリー>
169:『WONDER WONDERLAND N.Y.C.』河東 三代子<キヤノンギャラリー銀座>
170:『Planet Fukushima 2021』菅野純(ぱんだ)<ソニーイメージングギャラリー>
*数字は4月から見た写真展の数です。