EOS学園・高尾山登山&イノシシ狩り | 写真家・小澤太一の『logbook』

写真家・小澤太一の『logbook』

小澤太一のなんでもない毎日の記録集

EOS学園の作品制作講座で、高尾山に登山をしました。8月の猛烈な暑さの中でしたが、木立を抜ける風だけは涼しく、暑いと気持ちよいの繰り返しの中、全員が無事に599mの山頂に辿り着けました。

オモテの登山道は薬王院への参道でもあるので、しっかり舗装されていて、歩きやすいのです。(急な階段もところどころありますが)

 

そして授業としては無事に山頂に辿り着いたところで終了となりました。多くの人はここで同じ道を戻って高尾山口方面に戻っていきましたが、まだ物足りない人が数人!?その人たちと共に裏高尾のルートを通って相模湖方面に抜けましょう…という居残り追試も行われました。

高尾山よりも高い、670mの小仏城山の山頂より、都心方面を眺める。撮影には最高の天候の中、ここで食べるかき氷やなめこ汁は絶品。歩いているはずなのに、全然痩せないのはどうして……と文句が多数聞かれました(笑)。

 

裏高尾のルートはオモテ面にくらべて自然がふんだんに残っているのが魅力なんですよね。人もオモテルートにくらべるとほとんど通らないルートですし、午後の時間は逆光向きになるので、光も超絶綺麗です。

じつは山を下りた後、僕の知人の家に生徒さんたちと一緒に遊びに行こう……という流れになっていたのですが、なんと登山中にその知人から『イノシシが罠にかかったので夕方に仕留めたいと思いますが、みなさんは興味ありますか?』との連絡をいただきました。東京近郊の里山でもよく聞く問題ですが、害獣の問題が少なからずあるようです。みんなに確認すると、『興味ある!』と即答。

早い人は朝9時から登り始めた登山、夕方16時過ぎには麓に降りてきました。おおよそ9kmほどなので、たいした距離ではありません。国道まで車で迎えに来てもらい、そしてイノシシが罠にかかった現場まで連れていってもらいました。このイノシシも畑を荒らしていたようで、民家のすぐ横の畑の一角に仕掛けた罠にかかって逃げられなくなっていました。ちなみに害獣による農作物の被害金額は日本全国で155億、神奈川でも1億4千万もあるんです。そして全国で53万頭のイノシシが、毎年駆除されています。

猟銃が一発。突然軽い銃声がしたと思ったら、あっという間にイノシシは仕留められていました。僕らの到着を待って、現場の一部始終を見せてくれたリョーさんに感謝です。

 

仕留められたイノシシは破棄されるのではなく、ジビエとしてお肉をいただくことになりました。

さっきまで生きていたイノシシを、目の前で解体していく……まず皮を剥ぎ、これも皮アイテムとして生まれ変わります。お腹の中からは腸や膀胱、そして最後の方に心臓が出てきました。新鮮なハツをBBQで食べながらビール……それにしてもイノシシのお肉はとても美味しかったです。

生徒さんにとっては初めて見るものばかりの、とても刺激的な居残り実習となりました。貸切状態のバスで、一路相模湖駅へ……。