JPS展・2020&2021同時開催 | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

東京都写真美術館で、JPS展が始まりました。

 

昨年の2020年コンテストが延期となり、さらにコロナの緊急事態宣言もあったりして、

2020年と2021年を同じ会場で展示をする……という苦肉の策…の展示形態となりましたが、

実際に会場に行ってみると、そこまで見にくいこともなく…

というかむしろ2年分の見応えありで、

これはきっと運営側がいろいろ苦労しただろうなぁ〜と感心せずにはいられませんでした。

 

東京都の美術館での展示というのは、緊急事態宣言が出たからといって、

そう簡単に『はい、じゃ、みんなちょっとずつスケジュールを後ろにずらして〜』、

なんてできるわけではないんです。

 

そもそも美術館はなぜ自粛の対象になったのか、

休業と営業の線引きは本当に適正であったのか、

国の判断と都の判断がズレたことによって、これまでの美術館周り、

ひいては文化に対する小池都知事の休業判断が本当に適正なものだったのか?

これから今後しっかり検証すべきことの一つだとは思いますが、

そんな中、JPS展に入賞された人にとってはいつ展示されるのか、本当に展示ができるのか?

ヤキモキした日を過ごしてきたでしょう。

まずは短い期間になってしまったとはいえ、

実際に展示ができてよかったと素直に思いたいです。

 

うちの生徒さんの中でも入賞された人も何人かいましたし、

知人の写真仲間でも知ったお名前の人が展示されていました。

コンテストで入賞できるのって、すごいことです!

 

JPS展のメインは、受賞された応募者の写真なのですが、

今回から『会員作品』の枠もこれまで以上に大きく見応えがあるものになってました。

 

僕は2020年…つまり本当だったら去年展示される、

第一回会員推薦枠に出展することになっており、

SAHARAで撮影したモノクロ3枚を展示してもらっております。

(会場入り口入ってすぐ正面にありますので、ぜひついでに見てください)

短くなってしまったJPS展ですが、6/6(日)までやっております。

別会場の篠山紀信さんの作品展は予約しないと見られないそうですが、

JPS展は予約なく見られます。(入場料、一般700円)

ぜひ多くの人にご覧いただけますと幸いです。

 

【最近見た写真展】

112:『海で会いたい2021』湘南フォトセッション<Gallery-T>

113:『第45回 2020 JPS展/第46回 2021 JPS展』<東京都写真美術館>

114:『欧羅巴〜 EUROPE』竹内敏信<日本写真芸術専門学校WALL GALLERY>

115:『曳舟好日』保科宗玄<ルーニィ>

116:『仕事場』南條美恵<ルーニィ>

数字は4月から見た写真展の数です。