リスボンの光に誘われて | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

成田から飛行機に乗って、深夜のドバイで乗り換え、そして約20時間かけて
ヨーロッパの端、ポルトガルのリスボンまでやってきました。

今回の目的までは、もう一回、飛行機を乗らないといけないんだけども、
そこに行くのにこのリスボンで一泊しないといけないのが、
僕にとってはちょっぴり残念でなりませんでした。

それはやっぱり早く目的地に着きたい、からに他なりませんが。
仕方なく、トランジットのためだけにリスボンに来ている、という感覚でした。

空港からホテルがある街の中心地まで、約200円で地下鉄に乗る。
この感覚、めちゃくちゃ安いし近いです。
空港と街がここまで近いと、飛行機も手軽に乗れますね。
まるで福岡のようです。

地下鉄に乗ってしばらくすると、音楽が聞こえてきました。
地下鉄のドアが開くと、アコーディオンを持った男が乗り込んできて、
音楽を弾いて回っていました。
肩に小さな犬を一緒に載せていて、その犬も、おひねりを入れる用の
プラスチックのコップみたいのをくわえていました。

1/3ぐらいの人が迷惑そうな感じで、
1/3ぐらいの人が喜んでおひねりを渡し、
1/3ぐらいの人は何も興味がなさそうでした。

あぁ、ヨーロッパだな、と思った瞬間でした。

今回の旅で『アフリカに行きますよ』と人に言うと、
『政治的に大丈夫?』『エボラは??』なんて心配してくれて、
『無事に帰国したら、しばらくしてから会おうね』と、
病気のことを心配した(?)コメントまで多くの人からいただきました。

そんな僕が今回一番心配しているのはマラリアです。

蚊にさされないようにするか、
予防薬を飲むしかないようですが、
その予防薬は、副作用が強いとのこともあったので、
蚊にさされないようにする対策で対処することにしました。

そうするとおのずと長ズボンになるのですが、
今日、リスボンの街中を歩いてみて、自分の姿を鏡で見て、ギョっとしました。

・・・・(汗)

これからアフリカで撮影するのに、長ズボンはこれしかありません。
目立ちすぎて、格好の獲物!?

いやいや、なんとかなるかな・・・たぶん。
いえいえ、なんとかするしかないよな・・・。

リスボンという街は、坂ばかりで道も狭く、
お散歩写真にはとても楽しい街です。

モロッコのシャウエンやフェズ、ボリビアのラパスと似たような街並だな、と
これまでたどってきた道のいくつかを思い出したりもしました。

夕方になって宿に戻ってくると、ちょっと横になるつもりが、すっかり寝てしまい、
気がついたら夜の10時半を過ぎていたけれど、
ポルトガル人の夜は遅いようで、これぐらいの時間から店に出ても、
まるで不自由しませんでした。

ハンバーガーとポルトガルビール、食後にティーを頼み、7ユーロ弱。
深夜12時半までそのレストランでサッカーを見て、宿に帰ってきました。

リスボン、案外、悪くないですね。

ただいま、深夜4時半過ぎ。
これから三脚を持って、真夜中のリスボンを撮りに行ってきます!!

そして明日はいよいよアフリカに向けて最後の飛行機に乗ります。

あと、飛行機で8時間・・・初めての国はいつもたくさんのワクワクと、
それ以上のソワソワが待っているものです。